設計製図

科目基礎情報

学校 都城工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 設計製図
科目番号 0093 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 4
教科書/教材 長町拓夫 著 「機械設計製図テキスト 手巻きウインチ」(コロナ社) 978-4-339-04620-5
担当教員 池田 和広

到達目標

1)手巻きウィンチの原理・構造を説明できること。
2)各人に与えられた仕様(巻上荷重、揚程)に従った設計(強度計算、形状寸法の決定等)ができること。
3)機械製図法およびCADの応用力を備えること。
4)工業規格の制定趣旨を理解し、実際の製品設計時に利用できること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安       A標準的な到達レベルの目安      B未到達レベルの目安(可)      C(学生記入欄) 到達したレベルに〇をすること。
評価項目1手巻きウィンチの原理・構造について、図を利用して説明でき、さらに各機械要素に要求される事項について説明できる。手巻きウィンチの原理・構造について、図を利用して説明できる。手巻きウィンチの原理・構造について、図を利用して一部を説明できる。  A ・ B ・ C
評価項目2与えられた仕様に従い、各種強度計算を行いながら、使用材料、形状寸法について、最適化を意識した決定ができる。与えられた仕様に従い、各種強度計算を行いながら、使用材料、形状寸法の決定ができる。与えられた仕様に従い、各種強度計算を行いながら、使用材料、形状寸法の一部を決定できる。  A ・ B ・ C
評価項目32次元CADについては、機械製図法に則り画層を利用した作図ができ、3次元CADについては、各部品のモデル化および組立、干渉チェックができる。2次元CADについては、機械製図法に則った作図ができ、3次元CADについては、各部品のモデル化および組立ができる。2次元CADについては、外形の作図ができ、3次元CADについては、各部品のモデル化ができる。  A ・ B ・ C
評価項目4JIS規格をはじめとした各種規格などの制定趣旨を理解し、それを適用しながら最適化(コストや環境への影響等)を意識した設計ができる。JIS規格をはじめとした各種規格などの制定趣旨を理解し、それを適用した設計ができる。JIS規格をはじめとした各種規格があることを理解しており、それを一部適用した設計ができる。  A ・ B ・ C

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B 説明 閉じる
JABEE c 説明 閉じる
JABEE d 説明 閉じる
JABEE e 説明 閉じる

教育方法等

概要:
ウインチの設計・製図を通して、次のような能力を養う。
1)各種規格,設計基礎理論を理解する。2)強度計算方法の習得をする。3)機械部品の働きを理解する。4)創造性豊かな設計能力を身につける。
※実務との関係
この科目は企業で機械部品の設計・開発に携わってきた教員が、その経験を活かし、手巻きウィンチをテーマにその設計手法、CAD等の設計ツール活用方法について座学およびCAD演習を通して進められる科目である。
授業の進め方・方法:
機械設計法・材料力学について、基礎的知識修得のため自己学習を行うこと。
注意点:
第4学年時までに修得したCAD(2次元および3次元)を利用した講義となることから、CADの教科書・参考書を常に参照すること。
成績の評価方法について
・設計計算報告書、3次元-CADによる干渉検討図および2次元図面をもとに総合的に判定し100点法により評価する。
 総合評価 = 設計計算書(25%)+3次元-CADによる干渉検討図(25%)+2次元図面(50%)
 ここで、設計計算書および2次元図面は紙面による形式、3次元-CADによる干渉検討図については電子データによる形式での提出とする。
 設計計算書および干渉検討図をレポート(50%)として評価、2次元図面を成果品実技(50%)として評価する。
評価基準について
・学年成績60点以上を合格とする。

ポートフォリオ

(学生記入欄)
【授業計画の説明】実施状況を記入してください。

【理解の度合】理解の度合について記入してください。
      (記入例)ファラデーの法則、交流の発生についてはほぼ理解できたが、渦電流についてはあまり理解できなかった。
 ・前期中間試験まで: 
                                      
 ・前期末試験まで :
                                       
 ・後期中間試験まで:
                                       
 ・学年末試験まで :

                                       
【試験の結果】定期試験の点数を記入し、試験全体の総評をしてください。
       (記入例)ファラデーの法則に関する基礎問題はできたが、応用問題が解けず、理解不足だった。
 ・前期中間試験 点数:      総評:                                       

 ・前期末試験  点数:      総評:                                       

 ・後期中間試験 点数:      総評:                                       

 ・学年末試験  点数:      総評:                                       


【総合到達度】「到達目標」どおりに達成することができたかどうか、記入してください。
 ・総合評価の点数:      総評:                                       


-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
(教員記入欄)
【授業計画の説明】実施状況を記入してください。
  
  
【授業の実施状況】実施状況を記入してください。
  ・前期中間試験まで:  
                                     
  ・前期末試験まで :                                       

  ・後期中間試験まで:                                       

  ・学年末試験まで : 
        
                                
【評価の実施状況】総合評価を出した後に記入してください。
 
    

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ウインチの設計説明
強度計算:ワイヤロープ
ウインチの用途、構造が理解できる。
強度計算を行い、ワイヤロープ径を決定する。
2週 強度計算:巻胴、減速比・歯車(1) 巻胴寸法および形状の決定、減速比をもとに歯車の寸
法を決定する。
3週 強度計算:ブレーキ装置、つめ車装置 差動ブレーキの寸法、つめ車の形状および寸法を決定
する。
4週 強度計算:軸、軸受と軸受金 軸にかかる荷重、モーメントをもとに軸径を決める。
軸受の選択、軸受金の選定を行う。また、はめあい等
級についても選定する。
5週 強度計算:歯車(2)、ブレーキ周辺部品およびフレーム リム、リブ、アーム、ボス等を決める。ブレーキ周辺
部品・フレームの形状および寸法を求める。
6週 検討図作成:部品図のモデリング1 各部品の寸法および形状を、3次元-CADを用いて、各
部品のモデリングを行う。
7週 検討図作成:部品図のモデリング2 各部品の寸法および形状を、3次元-CADを用いて、各
部品のモデリングを行う。
8週 検討図作成:組立図 組立てを行う。
2ndQ
9週 検討 3次元モデルを用いて、各部品の干渉について検討す
る。
10週 部品図作成 各部品の詳細図面を2次元CADを用いて作成する。
11週 部品図作成 各部品の詳細図面を2次元CADを用いて作成する。
12週 部品図作成 各部品の詳細図面を2次元CADを用いて作成する。
13週 組立図作成 組立図の作成
14週 検図および修正 作成した図面の検図を行い、修正等あれば修正する。
15週 検図および修正 作成した図面の検図を行い、修正等あれば修正する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野製図CADシステムの役割と基本機能を理解し、利用できる。4
歯車減速装置、手巻きウインチ、渦巻きポンプ、ねじジャッキなどを題材に、その主要部の設計および製図ができる。4前1,前2,前3,前4,前5,前6

評価割合

試験レポート成果品実技態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合05050000100
基礎的能力0101500025
専門的能力0302000050
分野横断的能力0101500025