科目基礎情報

学校 都城工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 国語
科目番号 0009 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気情報工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 『新 現代の国語』(三省堂) ISBN:9784385727615、『精選言語文化』(三省堂)ISBN:9784385727622、『新訂総合国語便覧』(第一学習社) ISBN:9784804036045、『新版 意味から学ぶ頻出漢字3000 』(第一学習社)ISBN:9784804036052
担当教員 関 幹雄

到達目標

1.現代文:近代以降の様々な文章に親しみ、要旨や筆者の主張を把握するための基礎力を身につける。
2.古典:伝統的な言語文化への興味・関心を広く持つための古典読解の基礎力を身につける。
3.表現:基礎的な語彙力(常用漢字・慣用句)を身につける。自分の考えを文章にまとめる基礎力を養う。

                                                             

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安       A標準的な到達レベルの目安       B未到達レベルの目安     C(学生記入欄) 到達したレベルに〇をすること。
評価項目1 論理の展開・心情や情況の描写を十分に理解し、要旨を把握することができる。 読解に必要な知識・語彙力を備え、文意を理解することができる。読解ための知識・語彙力の必要性を自覚することができる。文意を少しは把握することができる。   A ・ B ・ C
評価項目2 古典に学ぶための基本事項を理解し、伝統的な言語文化への興味・関心を持つことができる。 古典に学ぶための基本事項を理解し、古典に親しむ素地を作ることができる。古典に学ぶための基本事項を少しは理解し、古典に親しむ努力をすることができる。   A ・ B ・ C
評価項目3 基礎的な語彙力を十分身につけ、 自分の考えを的確に文章にまとめることができる。 基礎的な語彙力を身につけ、 自分の考えを文章にまとめることができる。 基礎的な語彙力を少しは身につけ、 自分の考えを文章にまとめる努力をすることができる。   A ・ B ・ C

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 3-1 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 3-3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
第1学年では、高校の基礎的な教材を扱う。他科目における活動(文章表現・口頭発表・思考や発想)に繋げるための基礎的な国語力向上への「導入」を行う。現代文に比重を置きつつ古文・漢文にも親しみ語彙力と感性を養成する。
授業の進め方・方法:
現代文・古典教材の読解力を養う(評価割合「定期試験」)。リアクションペーパー・夏期レポート等の授業内容に関連した課題において自身の考えを文章で表現する力を育む(評価割合「その他」)。併せて漢字小テストを定期的に実施し、語彙力を養成する(評価割合「その他」)。
注意点:
1.本文を事前に読んで授業に臨む習慣をつけること。
2.教科書・辞書・国語便覧は毎回必ず持参すること。
3.演習では漢字・語句を積極的に調べること。
4.授業ごとの提出課題では分かりやすい文章の作成に努めること。
5.図書館と協力して教科書の内容と連動した書籍を充実させていく。ぜひ利用してほしい。

ポートフォリオ

(学生記入欄)
【授業計画の説明】実施状況を記入してください。

【理解の度合】理解の度合について記入してください。
      (記入例)ファラデーの法則、交流の発生についてはほぼ理解できたが、渦電流についてはあまり理解できなかった。
 ・前期中間試験まで: 
                                      
 ・前期末試験まで :
                                       
 ・後期中間試験まで:
                                       
 ・学年末試験まで :

                                       
【試験の結果】定期試験の点数を記入し、試験全体の総評をしてください。
       (記入例)ファラデーの法則に関する基礎問題はできたが、応用問題が解けず、理解不足だった。
 ・前期中間試験 点数:      総評:                                       

 ・前期末試験  点数:      総評:                                       

 ・後期中間試験 点数:      総評:                                       

 ・学年末試験  点数:      総評:                                       


【総合到達度】「到達目標」どおりに達成することができたかどうか、記入してください。
 ・総合評価の点数:      総評:                                       


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(教員記入欄)
【授業計画の説明】実施状況を記入してください。
  
  
【授業の実施状況】実施状況を記入してください。
  ・前期中間試験まで:  
                                     
  ・前期末試験まで :                                       

  ・後期中間試験まで:                                       

  ・学年末試験まで : 
        
                                
【評価の実施状況】総合評価を出した後に記入してください。
 
    

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業計画の説明
現代文:【現代の国語】6 説得力を高めるために〈書く〉
鷲田清一「折々のことば」
到達目標・評価方法・授業の進め方を理解する。
2週 現代文:【現国】芦田愛菜「宝探しみたいに本の世界へ入っていきます」 漢字や語句の意味を把握する。表現の特徴に注意して主張を的確に捉える(1)
3週 現代文:【現国】川上未映子「ぐうぜん、うたがう、読書のススメ」 漢字や語句の意味を把握する。表現の特徴に注意して主張を的確に捉える(2)
4週 1stQ現代の国語単元の振り返り
言語文化単元への導入
現代文単元の読解を通して形成した自分の意見を文章化する。
他者の意見を尊重しつつ、議論・論述を行う。
5週 古典:【言語文化】「漢文入門」漢文の基本構造と訓読  漢文読解のための基礎知識を習得する。(1)訓読法の基礎を理解する。
6週 古典:【言文】「漢文入門」成句・格言を読む 訓読法によって易しい漢文を書き下す。
社会生活で使われている故事成語の意味や内容を説明できる。
7週 1stQ言語文化単元の振り返り
試験内容の確認
試験に向けて学習内容を振り返る。
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 試験問題の返却・解説及びポートフォーリオの記入
古典:【言文】「漢文入門」置き字
漢文読解のための基礎知識を習得する(2)訓読法の基礎を理解する。
10週 古典:【言文】古典の扉―身近にある漢文 身近な表現に根付く漢文を探し、それを利用した文章を作成する。
11週 現代文:【言文】近代以降の文章編一(小説一) 角田光代「レッスン」 漢字や語句の意味を把握する。表現の特徴に注意して主張を的確に捉える(1)
12週 現代文:【言文】角田光代「レッスン」 漢字や語句の意味を把握する。表現の特徴に注意して主張を的確に捉える(2)
13週 現代文:【言文】角田光代「レッスン」 漢字や語句の意味を把握する。表現の特徴に注意して主張を的確に捉える(3)
14週 表現:「原稿用紙の使い方」「チャットの送り方」 実用的な文章作成の方法について理解する。
15週 表現:「原稿用紙の使い方」「チャットの送り方」
試験内容の確認
自己・他者の文章を評価する。
試験に向けて学習内容を振り返る。
16週 前期末試験
(17週目は試験答案の返却・解説及びポートフォリオの記入)
後期
3rdQ
1週 現代文:【現国】1 わかり合うために〈読む〉
鷲田清一「届く言葉、届かない言葉」
平田オリザ「わかりあえないことから」
漢字や語句の意味を把握する。表現の特徴に注意して展開を的確に捉える(1)
2週 現代文:【現国】鷲田清一「届く言葉、届かない言葉」
平田オリザ「わかりあえないことから」
漢字や語句の意味を把握する。表現の特徴に注意して展開を的確に捉える(2)
3週 現代文:【現国】平田オリザ「わかりあえないことから」 漢字や語句の意味を把握する。表現の特徴に注意して展開を的確に捉える(3)
4週 3rdQ現代の国語単元の振り返り
言語文化単元への導入
現代文単元の読解を通して形成した自分の意見を文章化する。
他者の意見を尊重しつつ、議論・論述を行う。
5週 古典:【言文】「古文入門」古文を読むために① 歴史的仮名遣い/いろは歌/五十音図
「絵仏師良秀」(『宇治拾遺物語』)
古文読解のための基礎知識を習得する(1)歴史的仮名遣いの文章を読めるようになる。
6週 古典:【言文】「絵仏師良秀」(『宇治拾遺物語』) 古文読解のための基礎知識を習得する(2)動詞・形容詞の基礎的な用法について理解する。
7週 3rdQ言語文化単元の振り返り
試験内容の確認
試験に向けて学習内容を振り返る。
8週 後期中間試験
4thQ
9週 試験問題の返却・解説及びポートフォーリオの記入
古典:【古文入門】文法から解釈へ②用言
「絵仏師良秀」(『宇治拾遺物語』)
古文読解のための基礎知識を習得する(3)助動詞の基礎的な用法について理解する。
10週 古典:【古文入門】文法から解釈へ②用言
「絵仏師良秀」(『宇治拾遺物語』)
歴史的仮名遣いの文章を読めるようになる。古典作品に描かれた人物やものの見方を読み取り、自分の意見を文章化する。
11週 現代文:【現国】確かな情報を伝えるために〈話す・聞く〉
押井守「ひとまず、信じない」
漢字や語句の意味を把握する。表現の特徴に注意して主張を的確に捉える(1)
12週 現代文:【現国】押井守「ひとまず、信じない」 漢字や語句の意味を把握する。表現の特徴に注意して主張を的確に捉える(2)
13週 現代文:押井守「ひとまず、信じない」 漢字や語句の意味を把握する。表現の特徴に注意して主張を的確に捉える(3)
14週 1年国語の総括
現代文:【現国】入門、1わかり合うために〈読む〉鷲田清一「届く言葉、届かない言葉」
表現の特徴に注意して主張を的確に捉える。
1年間の国語学習を通した自己評価を文章化する。
15週 現代文:【現国】鷲田清一「届く言葉、届かない言葉」
試験内容の確認
試験に向けて学習内容を振り返る。
16週 学年末試験
(17週目は試験答案の返却・解説及びポートフォリオの記入)

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。1前1,前2,後1,後2,後3,後11,後12,後13,後14
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。1前2,後1,後2,後3,後11,後12,後13,後14
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。1前11,前12,前13,後5,後6,後9,後10
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。1前2,後1,後2,後3,後11,後12,後13
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。1前6,前9,前10,後1,後2,後3,後11,後12,後13
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。1前2,前6,前9,前10,後1,後2,後3,後11,後12,後13
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。1前6,前10
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。1前14,前15
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。1前14,前15
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。1前14,前15
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。1後4,後14
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。1後4,後14
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。1後4,後14
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。1後4,後14
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。1後4

評価割合

定期試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力5000001060
専門的能力3000001040
分野横断的能力0000000