科目基礎情報

学校 都城工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 国語
科目番号 0015 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気情報工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 精選現代文B(三省堂)、精選古典B(大修館書店)、音と形で覚える漢字の演習・改訂版(明治書院)、新版三訂新訂総合国語便覧(第一学習社)
担当教員 松﨑 賜

到達目標

1、論理的文章の読解を通して、要旨や筆者の主張を把握し、それについて自分なりに考察することができる。また、社会生活や仕事で必要となる文章表現や敬語について、その基本的な事柄を理解している。
2、文学的作品の読解を通して、想像力や感性を磨き、心情を豊かにすることができる。
3、古典に親しむための教養を身に付け、伝統的な言語文化に興味・関心を持つことができる。


                                                  

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1論理の展開を十分に理解し、要旨を把握して、それに対する自分の意見を持つことができる。社会生活や仕事で必要な言語表現にかなり習熟している。 読解に必要な知識・語彙力を備え、文意を理解することができる。社会生活や仕事で必要な言語表現の基本を理解している。 読解に必要な知識・語彙力をある程度備え、文意を少しは理解することができる。社会生活や仕事で必要な言語表を少しは理解している。
評価項目2優れた文学表現に気がつくとともに、表現の奥に潜む筆者の意図を考えることができる。 場面や情景を想像し、人物の行動の意味や心情を理解することができる。 場面や情景を少しは想像でき、人物の行動の意味や心情について考えようとすることができる。
評価項目3古典の面白さと意義を理解し、伝統的な言語文化に興味・関心を持つことができる。 古典を学ぶための基本事項を理解し、古典に親しむ素地を作ることができる。 古典を学ぶための基本事項を少しは理解し、古典に親しむ努力をすることができる。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育目標・サブ目標との対応 3-1 説明 閉じる
学習・教育目標・サブ目標との対応 3-3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
現代文については、論理的文章を読解することで思考力をも養い、日本語表現の歴史・多様性という観点から文芸作品を鑑賞・分析し日本語への認識を新たにする。その中で語彙力をも高めていく。また、実用文や敬語表現への理解を深める。古典については、名文の魅力を味わうとともに、古典に内包されている叡智に触れ、伝統文化の力を知る。


授業の進め方・方法:
1、講義形式が中心で、重要項目は板書する。また、理解度を高めるための作文・質疑への応答などを課すこともある。                                2、教養を深めるための資料として『総合国語便覧』を常時、使用する。
3、授業で出た話題のうち興味・関心のある項目についての情報に必ずあたるよう指示することがある。


注意点:
1、現代文については、当該単元の文章を事前に一読しておくこと。基本語彙についても辞書等で調べておくことが望ましい。
2、古典については、よく復習に努めること。                                                                 3、いずれも、当該単元に関連のある事項への知識をできるだけ収集しておくこと。


授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業計画の説明
評論「『である』ことと『する』こと」より
授業計画・達成目標・成績の評価方法等の説明
本文を読解しながら、ものの考え方をみつめ直す。
2週 評論「『である』ことと『する』こと」より 本文を読解しながら、ものの考え方をみつめ直す。
3週 評論「『である』ことと『する』こと」より 本文を読解しながら、ものの考え方をみつめ直す。
4週 評論「『である』ことと『する』こと」より
短歌と俳句
本文を読解しながら、ものの考え方をみつめ直す。
古典時代の和歌の特質を知る。
5週 短歌と俳句 古典時代の和歌の特質を知る。
6週 短歌と俳句 古典時代の和歌の特質を知る。
近現代の短歌・俳句 の特質を知る。
7週 短歌・俳句をつくる
社会生活や仕事で必要な言語表現
短歌・俳句を創作して相互批評する。
事実と意見の相違、実用文を書くポイントを知る。
8週 社会生活や仕事で必要な言語表現
事実と意見の相違、実用文を書くポイントを知る。
挨拶文・PR文の書き方を知る。
2ndQ
9週 前期中間試験
試験答案の返却及び解説
試験問題の解説及びポートフォリオの記入
10週 社会生活や仕事で必要な言語表現 敬語の用法(練習問題と、実際の場面を想定した会話)を知る。
11週 小説「舞姫」より 近代文学について概略を知る。
本文を読解する。
12週 小説「舞姫」より 本文を読解する。
13週 小説「舞姫」より 本文を読解する。
14週 小説「舞姫」より 日本近代の問題点をどのように文学表現したかについてまとめる。
15週 小説「舞姫」より 日本近代の問題点をどのように文学表現したかについてまとめる。
16週 前期末試験答案の返却及び解説 試験問題の解説及びポートフォリオの記入
後期
3rdQ
1週 近・現代の詩について 詩の表現法・詩の表現の変遷について知る。
2週 「小諸なる古城のほとり」 古典と近代との関わりを知る。
3週 「樹下の二人」「永訣の朝」より 近代における理想と現実との葛藤、その表現について知る。
4週 「死んだ男」 戦争体験の意味、その表現について知る。
5週 「二十億光年の孤独」「パンの話」 戦後の詩表現について知る。
6週 『老子』『荘子』より 中国の道家思想の特質、その表現について知る。
7週 「飲酒」、「桃花源記」より 道家思想・表現の展開の一例を知る。
8週 「春夜宴桃李園序」より 道家思想・表現の展開の一例を知る。
4thQ
9週 後期中間試験
試験答案の返却及び解説
試験問題の解説及びポートフォリオの記入
10週 『源氏物語』より 平安文学と日本文化について概略を知る。
11週 『源氏物語』より 本文を読解し、表現・内容の特質を知る。
12週 『源氏物語』より 本文を読解し、表現・内容の特質を知る。
13週 「日本文化の雑種性」より 本文を読解し、日本社会・日本文化について再考する。
14週 「判断停止の快感」 本文を読解し、日本社会・日本文化について再考する。
15週 「判断停止の快感」 国際化の中の日本について考察する。
16週 学年末試験の返却及び解説 試験問題の解説及びポートフォリオの記入

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験 100発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力500000050
専門的能力300000030
分野横断的能力200000020