電気情報工学実験

科目基礎情報

学校 都城工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 電気情報工学実験
科目番号 0018 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 電気情報工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 4
教科書/教材 プリントを配布する。
担当教員 野地 英樹,丸田 要

到達目標

1)実験回路を正確に構成できる。
2)共同実験者と協力しながら、自ら積極的に実験を進めることができる。
3)実験結果を実験ノートや実験レポートに要領良くまとめることができる。
4)座学で学んだ知識を活かして、要領良く考察をまとめることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低到達レベルの目安(可)
評価項目1実験回路を正確に構成できる。実験回路を構成できる。担当教員の指導により、実験の回路を構成できる。
評価項目2共同実験者と協力しながら、自ら積極的に実験を進めることができる。共同実験者と協力しながら、実験を進めることができる。担当教員の指導により、共同実験者と協力しながら、実験を進めることができる。
評価項目3実験結果を実験ノートや実験レポートに要領良くまとめることができる。実験結果を実験ノートや実験レポートにまとめることができる。担当教員の指導により、実験結果を実験ノートや実験レポートにまとめることができる。
評価項目4座学で学んだ知識を活かして、要領良く考察をまとめることができる。座学で学んだ知識を活かして、考察をまとめることができる。担当教員の指導により、座学で学んだ知識を活かして、考察をまとめることができる。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
「電気基礎Ⅰ(電気磁気学)」や「電気基礎Ⅱ(電気回路)」で学んだ基本的法則や現象を実験により確認することで、電気電子工学の基礎知識をより深く理解する。また、電気電子工学実験に欠かすことのできない測定データの分析・整理、実験結果に対する考察を行い、報告書にまとめる能力を身につける。
授業の進め方・方法:
【履修上の注意】
1)一班約2名ずつに分けて各実験テーマを行うが、協力分担して実験を進め、傍観者とならないこと。
2)前期実験テーマについては実験ノート、後期実験テーマについては報告書(レポート)により報告を行なう。
【事前に行う準備学習や自己学習】
1)実験指導書をよく読み、次の実験テーマの原理と実験方法を把握し、考察を考えておくこと。
2)前期実験テーマについては、実験ノートに以下の項目について実験日までに書いてくること:実験テーマ、目的、原理、測定回路図、実験方法。
3)後期実験テーマについては、実験レポートに以下の項目について実験日までに書いてくること:目的、原理、測定回路図、実験方法。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 第1期実験内容の説明 前期実験テーマ1~5の説明
2週 1.電熱器の効率試験 電熱器の効率について説明できる。
3週 2.電流計・電圧計の内部抵抗の測定 電流計・電圧計の内部抵抗の測定法を修得し、その大きさを説明できる。
4週 3.等電位線の測定 電極間の等電位線を測定でき、等電位線と電気力線の関係を理解できる。
5週 4.分圧・分流器の実験 分圧器と分流器の構成の仕方及び実験の方法を習得できる。
6週 5.地磁気の測定 コイルの中心にできる磁界を利用して地球磁場の値を測定でき、その概念を説明できる。
7週 第1期実験の総括 前期実験テーマ1~5の総括
8週 第2期実験内容の説明 前期実験テーマ6~10の説明
2ndQ
9週 6.熱の仕事当量の測定 熱の仕事当量を測定でき、電流の熱作用を理解できる。
10週 7.キルヒホッフの法則 キルヒホッフの法則を実験により確認することができる。
11週 8.ホイートストンブリッジ ブリッジ回路の接続の仕方が理解でき、平衡条件の取り方を習得できる。
12週 9.容量リアクタンスの周波数特性 容量リアクタンスの周波数特性について説明できる。
13週 10.誘導リアクタンスの周波数特性 誘導リアクタンスの周波数特性について説明できる。
14週 第2期実験の総括 前期実験テーマ6~10の総括
15週 実験予備日 前期実験テーマの追実験
16週
後期
3rdQ
1週 第3期実験内容の説明 後期実験テーマ11~15の説明
2週 11.電圧計・電流計法による抵抗測定 電圧計と電流計による抵抗測定の仕方を修得できる。
3週 12.白熱電球の電圧-電流特性 白熱電球の電圧-電流特性を測定でき、普通の抵抗素子との違いを説明できる。
4週 13.RLC素子の電圧・電流波形 RLC各素子の端子電圧及び電流波形が測定でき、電圧・電流の大きさ及び位相の関係について理解できる。
5週 14.交流ブリッジ回路 交流ブリッジの平衡について理解できる。
6週 15.交流計器の周波数特性 整流形及び可動鉄片形計器の周波数に対する特性を測定でき、その違いを理解できる。
7週 第3期実験の総括 後期実験テーマ11~15の総括
8週 第4期実験内容の説明 後期実験テーマ16~20の説明
4thQ
9週 16.直流電力の測定 負荷抵抗の変化に伴う消費電力の大きさを測定でき、最大電力が供給される条件を確認できる。
10週 17.LabVIEWによるバーチャル電子計測 パソコン上で行うバーチャル電子計測の基本的な操作方法が習得できる。
11週 18.重ねの理 重ねの理について理解できる。
12週 19.RC直列回路のベクトル図 RC直列回路の電圧・電流を測定でき、それらを複素ベクトル表示できる。
13週 20.RL直列回路のベクトル図 RL直列回路の電圧・電流を測定でき、それらを複素ベクトル表示できる。
14週 第4期実験の総括 後期実験テーマ16~20の総括
15週 実験予備日 後期実験テーマの追実験
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。2前1,前8,後1,後8
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。2前2,前9
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。2前3,前4,前5,前6
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。2前10,前11,前12,前13
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。2前2,前3,前4,前5,前6
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。2
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。2
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。2
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。2
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。2
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。2
専門的能力分野別の工学実験・実習能力電気・電子系分野【実験・実習能力】電気・電子系【実験実習】電圧・電流・電力などの電気諸量の測定が実践できる。2前3,前5,後3,後9
抵抗・インピーダンスの測定が実践できる。2前12,前13,後2,後4
オシロスコープを用いて実際の波形観測が実施できる。2後4
電気・電子系の実験を安全に行うための基本知識を習得する。2前1,前8,後1,後8
キルヒホッフの法則を適用し、実験結果を考察できる。2
分流・分圧の関係を適用し、実験結果を考察できる。2
ブリッジ回路の平衡条件を適用し、実験結果を考察できる。2
重ねの理を適用し、実験結果を考察できる。2
インピーダンスの周波数特性を考慮し、実験結果を考察できる。2

評価割合

試験小テストレポート口頭発表成果品実技その他合計
総合評価割合00100000100
知識の基本的な理解00100000100
思考・推論・創造 への適応力0000000
汎用的技能0000000
態度・志向性(人間力)0000000
総合的な学習経験と創造的思考力0000000