1)訓点の指示に従って、『論語』の原文を読むことができる。 2)孔子及び朱子の言説を通して、儒家思想を理解し、更には中国思想・文化の特徴を理解することができる。 3)言葉に対して鋭敏な感覚をもち、日本語の表現に対する基礎知識・技術を習得し、自分の考えを論理的に正確に表現することができる。 4)作品の主題を適格に把握し、登場人物の心理を読み取り、鑑賞することができる。
概要:
前期は儒家の開祖孔子の言行録『論語』の講義、後期は夏目漱石の『こころ』を購読する。このように、古典の購読を通して、われわれが人間であることの根源的な意味について考える。
授業の進め方・方法:
講義は1年を通じて古典を扱うので、決して理解は容易ではない。そのため、学業に対する情熱を必要とする。
注意点:
1) 『論語』は訓点の指示に従って事前に読んでくること。
2) 『こころ』は事前に一度通読しておくこと。
3) 国語辞典を常に持参して授業に臨むこと。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
古典を読むことの意義 |
渡邊二郎氏の「登攀すべき高き峰々」を読んで、古典の定義及び古典を読むことの意義について学ぶ。
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2週 |
宋人の『論語の』の読み方―ニ程の場合― |
原文を介して、程氏兄弟が『論語』をいかなる性格の書として理解しているかを読み取る。
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3週 |
宋人の『論語の』の読み方―ニ程の場合― |
原文を介して、程氏兄弟が『論語』をいかなる性格の書として理解しているかを読み取る。
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4週 |
・「陽貨欲見」章~「性相近也」章
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訓点の指示に従って『論語』の原文を正確に読み、併せて日本語に翻訳できる力を養う。
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5週 |
・「唯上知与」章~「公山弗擾」章
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訓点の指示に従って『論語』の原文を正確に読み、併せて日本語に翻訳できる力を養う
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6週 |
・「子張問仁」章~「由也女聞」章
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訓点の指示に従って『論語』の原文を正確に読み、併せて日本語に翻訳できる力を養う
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7週 |
・「小子何莫」章~「色厲而内」章
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訓点の指示に従って『論語』の原文を正確に読み、併せて日本語に翻訳できる力を養う
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8週 |
・「郷原徳之」章~「古者民有」章
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訓点の指示に従って『論語』の原文を正確に読み、併せて日本語に翻訳できる力を養う
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2ndQ |
9週 |
前期中間試験 |
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10週 |
試験問題の返却及び解説 |
試験問題の解説及びポートフォーリオの記入
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11週 |
・「巧言令色」章~「予欲無言」章 |
孔子や朱子の言説を介して、儒家思想の本質を理解する力を養い、中国の文化に関心を広げる。
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12週 |
・「孺悲欲見」章 |
孔子や朱子の言説を介して、儒家思想の本質を理解する力を養い、中国の文化に関心を広げる。
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13週 |
・「宰我問三」章
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孔子や朱子の言説を介して、儒家思想の本質を理解する力を養い、中国の文化に関心を広げる。
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14週 |
・「飽食終日」章~「年四十而」章
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孔子や朱子の言説を介して、儒家思想の本質を理解する力を養い、中国の文化に関心を広げる。
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15週 |
・「微子去之」章
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・孔子や朱子の言説を介して、儒家思想の本質を理解する力を養い、中国の文化に目を向ける。
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16週 |
試験答案の返却及び解説 |
試験答案の解説及びポートフォーリオの記入
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後期 |
3rdQ |
1週 |
夏目漱石を読むことの意義 |
教授者の「読書する力」を読んで、前期に『論語』、後期に夏目漱石の作品を読むことの意義について考える。
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2週 |
『こころ』 上 先生と私 一
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夏目漱石の作品の文体に慣れるとともに、難しい言葉は辞書を丹念にひいてその意味正確に理解する。
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3週 |
『こころ』 上 先生と私 二~三
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・夏目漱石の作品の文体に慣れるとともに、難しい言葉は丹念に辞書をひいてその意味を正確に理解する。
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4週 |
『こころ』 上 先生と私 四~五 |
・夏目漱石の作品の文体に慣れるとともに、難しい言葉は丹念に辞書をひいてその意味を正確に理解する。
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5週 |
『こころ』 上 先生と私 六~七
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教授者がその都度提示する問題について、適格に答えられるようによく考え、表現できる力を養う。
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6週 |
『こころ』 上 先生と私 八~九
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・教授者がその都度提示する問題について、適格に答えられるように表現で切る力を養う。
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7週 |
『こころ』 上 先生と私 十~十一
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・教授者がその都度提示する問題について、適格に答えられるように表現で切る力を養う。
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8週 |
『こころ』 上 先生と私 十二~十三
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・教授者がその都度提示する問題について、適格に答えられるように表現で切る力を養う。
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4thQ |
9週 |
後期中間試験 |
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10週 |
試験答案の返却及び解説
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試験問題の解説及びポ-トフォーリオの記入
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11週 |
『こころ』 上 先生と私 十四~十五
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本文をに読んで作者の意図を正確に読み取り、それを正確に文章に表現できる力を養う。
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12週 |
『こころ』 上 先生と私 十六~十七
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本文をに読んで作者の意図を正確に読み取り、自分の考えを正確に文章に表現できる力を養う。
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13週 |
『こころ』 上 先生と私 十八~十九
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本文をに読んで作者の意図を正確に読み取り、自分の考えを正確に文章に表現できる力を養う。
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14週 |
『こころ』 上 先生と私 二十~二十一
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本文をに読んで作者の意図を正確に読み取り、自分の考えを正確に文章に表現できる力を養う。
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15週 |
『こころ』 上 先生と私 二十二~二十三
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本文をに読んで作者の意図を正確に読み取り、自分の考えを正確に文章に表現できる力を養う。
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16週 |
試験答案の返却及び解説 |
試験問題の解説及びポートフォーリオの記入
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 国語 | 国語 | 論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。 | 3 | 後4 |
代表的な文学作品を読み、人物・情景・心情の描写ならびに描写意図などを理解して味わうとともに、その効果について説明できる。 | 3 | 前2,前4,前9 |
文章を客観的に理解し、人間・社会・自然などについて考えを深め、広げることができる。 | 3 | |
文学作品について、鑑賞の方法を理解できる。また、代表的な文学作品について、日本文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。 | 3 | 前15 |
鑑賞にもとづく批評的な文章の執筆や文学的な文章(詩歌、小説など)の創作をとおして、感受性を培うことができる。 | 3 | |
読書習慣の形成をとおして感受性を培い、新たな言葉やものの見方を習得して自らの表現の向上に生かすことができる。 | 3 | |
現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字、熟語の構成、ことわざ、慣用句、同音同訓異義語、単位呼称、対義語と類義語等の基礎的知識についての理解を深め、その特徴を把握できる。また、それらの知識を適切に活用して表現できる。 | 3 | 前15 |
代表的な古文・漢文を読み、言葉や表現方法の特徴をふまえて人物・情景などを理解し、人間・社会・自然などについて考えを深めたり広げたりすることができる。 | 3 | |
古文・漢文について、音読・朗読もしくは暗唱することにより、特有のリズムや韻などを味わうことができる。 | 3 | |
代表的な古文・漢文について、日本文学史および中国文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。また、それらに親しもうとすることができる。 | 3 | |
教材として取り上げた作品について、用いられている言葉の現代の言葉とのつながりや、時代背景などに関する古文・漢文の基礎的知識を習得できる。 | 3 | |
情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。 | 3 | |
他者の口頭によるものを含む表現について、客観的に評価するとともに建設的に助言し、多角的な理解力、柔軟な発想・思考力の涵養に努めるとともに、自己の表現の向上に資することができる。 | 3 | |
相手の意見を理解して要約し、他者の視点を尊重しつつ、建設的かつ論理的に自らの考えを構築し、合意形成にむけて口頭によるコミュニケーションをとることができる。また、自らのコミュニケーションスキルを改善する方法を習得できる。 | 3 | |
社会で使用される言葉を始め広く日本語を習得し、その意味や用法を理解できる。また、それらを適切に用い、社会的コミュニケーションとして実践できる。 | 3 | |