1、論理的文章の読解を通して、要旨や筆者の主張を把握し、それについて自分なりに考察することができる。また、社会生活や仕事で必要となる文章表現や敬語について、その基本的な事柄を理解している。
2、文学的作品の読解を通して、想像力や感性を磨き、心情を豊かにすることができる。
3、古典に親しむための教養を身につけ、伝統的な言語文化に興味・関心を持つことができる。
概要:
現代文については、論理的文章を読解することで思考力を養い、日本語表現の歴史・多様性という観点から文芸作品を鑑賞・分析し、日本語への認識を新たにする。その中で語彙力をも高めていく。また、実用文や敬語表現への理解を深める。古典については、名文の魅力を味わうとともに、古典に内包されている叡智に触れ、伝統文化の力を知る。
授業の進め方・方法:
1、講義形式が中心なので、板書はきちんとノートにとっておくこと。
2、国語辞典及び『総合国語便覧』を常時使用するので、必ず持参すること。
3、授業で出た話題のうち興味・関心のある項目については、関連する事項に必ず当たるように心がけること。
注意点:
1、現代文については、当該単元の文章を事前に一読しておくこと。基本語彙についても辞書等で調べておくことが望ましい。
2、古典については、繰り返し音読しその特有の口調に習熟するとともに、よく復習に努めること。 3、いずれも、当該単元に関連のある事項に対する知識をできるだけ収集しておくこと。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
授業計画の説明 |
授業計画・達成目標・成績の評価方法等の説明 本文を読解しながら、ものの考え方をみつめ直す。
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2週 |
・「こころ、ことば、きずな」 ・『徒然草』 ある者、子を法師になして |
・サル学に大きな足跡を有する筆者の随想を読んで、その着眼点に注目し、理解する。 ・古来名文の誉れ高い兼好の随想文を味読し、筆者の体験に裏打ちされた人生訓を読み取る。
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3週 |
・「こころ、ことば、きずな」 ・『徒然草』 ある者、子を法師になして |
・サル学に大きな足跡を有する筆者の随想を読んで、その着眼点に注目し、理解する。 ・古来名文の誉れ高い兼好の随想文を味読し、筆者の体験に裏打ちされた人生訓を読み取る。
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4週 |
・「こころ、ことば、きずな」 ・『徒然草』 ある者、子を法師になして |
・サル学に大きな足跡を有する筆者の随想を読んで、その着眼点に注目し、理解する。 ・古来名文の誉れ高い兼好の随想文を味読し、筆者の体験に裏打ちされた人生訓を読み取る。
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5週 |
・「こころ、ことば、きずな」 ・『徒然草』 ある者、子を法師になして |
・サル学に大きな足跡を有する筆者の随想を読んで、その着眼点に注目し、理解する。 ・古来名文の誉れ高い兼好の随想文を味読し、筆者の体験に裏打ちされた人生訓を読み取る。
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6週 |
・「漱石枕流」 ・「葉桜と魔笛」 |
・初歩の漢文を読んでその文体に慣れるとともに、故事成語の成立を理解する。 ・文学的な文章を読んで作中人物の繊細な心理を読み取るとともに、それを介して太宰治の文学的世界の一斑に触れる。
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7週 |
・「漱石枕流」 ・「葉桜と魔笛」 |
・初歩の漢文を読んでその文体に慣れるとともに、故事成語の成立を理解する。 ・文学的な文章を読んで作中人物の繊細な心理を読み取るとともに、それを介して太宰治の文学的世界の一斑に触れる。
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8週 |
・「漱石枕流」 ・「葉桜と魔笛」 |
・初歩の漢文を読んでその文体に慣れるとともに、故事成語の成立を理解する。 ・文学的な文章を読んで作中人物の繊細な心理を読み取るとともに、それを介して太宰治の文学的世界の一斑に触れる。
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2ndQ |
9週 |
前期中間試験 試験答案の返却及び解説 |
試験問題の解説及びポートフォリオの記入
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10週 |
・『枕草子』「雪のいと高う降りたるを」 ・「葉桜と魔笛」 |
・簡潔な文体で中宮定子の後宮の文化精神を書き留めた本文を味読し、平安文学の一端に触れる。 ・文学的な文章を読んで作中人物の繊細な心理を読み取るとともに、それを介して太宰治の文学的世界の一斑に触れる。
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11週 |
・『枕草子』「雪のいと高う降りたるを」 ・「葉桜と魔笛」 |
・簡潔な文体で中宮定子の後宮の文化精神を書き留めた本文を味読し、平安文学の一端に触れる。 ・文学的な文章を読んで作中人物の繊細な心理を読み取るとともに、それを介して太宰治の文学的世界の一斑に触れる。
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12週 |
・『枕草子』「雪のいと高う降りたるを」 ・「葉桜と魔笛」 |
・簡潔な文体で中宮定子の後宮の文化精神を書き留めた本文を味読し、平安文学の一端に触れる。 ・文学的な文章を読んで作中人物の繊細な心理を読み取るとともに、それを介して太宰治の文学的世界の一斑に触れる。
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13週 |
・「葉桜と魔笛」 ・『孟子』四端 |
・文学的な文章を読んで作中人物の繊細な心理を読み取るとともに、それを介して太宰治の文学的世界の一斑に触れる。 ・戦国時代の儒家の思想家・孟子の「四端」説を介して、その性説の展開を理解する。
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14週 |
・「葉桜と魔笛」 ・『孟子』四端 |
・文学的な文章を読んで作中人物の繊細な心理を読み取るとともに、それを介して太宰治の文学的世界の一斑に触れる。 ・戦国時代の儒家の思想家・孟子の「四端」説を介して、その性説の展開を理解する。
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15週 |
・「葉桜と魔笛」 ・『孟子』四端 |
・文学的な文章を読んで作中人物の繊細な心理を読み取るとともに、それを介して太宰治の文学的世界の一斑に触れる。 ・戦国時代の儒家の思想家・孟子の「四端」説を介して、その性説の展開を理解する。
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16週 |
前期末試験答案の返却及び解説 |
試験問題の解説及びポートフォリオの記入
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後期 |
3rdQ |
1週 |
・『玉勝間』「師の説になづまざること」 ・『荀子』学不可以已 |
・本文から学問に対する筆者の開かれた自由な批評精神を読み取るとともに、併せて宣長学の一斑に触れる。 ・荀子は孟子の性善説と異なって性悪説を主張したが、、ここでは彼の学問論を読む。
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2週 |
・『玉勝間』「師の説になづまざること」 |
・本文から学問に対する筆者の開かれた自由な批評精神を読み取るとともに、併せて宣長学の一斑にふれる。 ・荀子は孟子の性善説と異なって性悪説を主張したが、、ここでは彼の学問論を読む。
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3週 |
・『玉勝間』「師の説になづまざること」 ・『荀子』学不可以已
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・本文から学問に対する筆者の開かれた自由な批評精神を読み取るとともに、併せて宣長学の一斑に触れる。 ・荀子は孟子の性善説と異なって性悪説を主張したが、、ここでは彼の学問論を読む。
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4週 |
・『玉勝間』「師の説になづまざること」 ・『荀子』学不可以已 ・ |
・本文から学問に対する筆者の開かれた自由な批評精神を読み取るとともに、併せて宣長学の一斑に触れる。 ・荀子は孟子の性善説と異なって性悪説を主張したが、、ここでは彼の学問論を読む。
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5週 |
・『玉勝間』「師の説になづまざること」 ・『荀子』学不可以已 |
・本文から学問に対する筆者の開かれた自由な批評精神を読み取るとともに、併せて宣長学の一斑に触れる。 ・荀子は孟子の性善説と異なって性悪説を主張したが、、ここでは彼の学問論を読む。
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6週 |
・文章作法 |
・社会的・実用的文章を作成する上で基本的な事項を中心に学習する。
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7週 |
・文章作法 |
・社会的・実用的文章を作成する上で基本的な事項を中心に学習する。
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8週 |
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・考察とまとめ
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4thQ |
9週 |
後期中間試験 試験答案の返却及び解説 |
試験問題の解説及びポートフォリオの記入
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10週 |
・「国際化の流れの中で」 ・『荘子』渾沌 |
・深い学識と広い視野と有する筆者の評論文を読むことを介して、論理的文章に親しむとともに、その主題を的確に把握する。 ・老子と並び称される道家の荘子の文は、儒家的な伝統・価値観を否定し、逆説と諧謔とに満ちているが、本文を介してこのことを読み取る。
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11週 |
・「国際化の流れの中で」 ・『荘子』渾沌 |
・深い学識と広い視野と有する筆者の評論文を読むことを介して、論理的文章に親しむとともに、その主題を的確に把握する。 ・老子と並び称される道家の荘子の文は、儒家的な伝統・価値観を否定し、逆説と諧謔とに満ちているが、本文を介してこのことを読み取る。
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12週 |
・「国際化の流れの中で」 ・『荘子』渾沌 |
・深い学識と広い視野と有する筆者の評論文を読むことを介して、論理的文章に親しむとともに、その主題を的確に把握する。 ・老子と並び称される道家の荘子の文は、儒家的な伝統・価値観を否定し、逆説と諧謔とに満ちているが、本文を介してこのことを読み取る。
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13週 |
・「国際化の流れの中で」 ・『荘子』渾沌
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・深い学識と広い視野と有する筆者の評論文を読むことを介して、論理的文章に親しむとともに、その主題を的確に把握する。 ・老子と並び称される道家の荘子の文は、儒家的な伝統・価値観を否定し、逆説と諧謔とに満ちているが、本文を介してこのことを読み取る。
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14週 |
・「国際化の流れの中で」 ・『荘子』渾沌
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・深い学識と広い視野と有する筆者の評論文を読むことを介して、論理的文章に親しむとともに、その主題を的確に把握する。 ・老子と並び称される道家の荘子の文は、儒家的な伝統・価値観を否定し、逆説と諧謔とに満ちているが、本文を介してこのことを読み取る。
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15週 |
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・全体の総括
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16週 |
学年末試験の返却及び解説 |
試験問題の解説及びポートフォリオの記入
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 国語 | 国語 | 論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。 | 2 | 前9 |
代表的な文学作品を読み、人物・情景・心情の描写ならびに描写意図などを理解して味わうとともに、その効果について説明できる。 | 2 | |
文章を客観的に理解し、人間・社会・自然などについて考えを深め、広げることができる。 | 2 | |
文学作品について、鑑賞の方法を理解できる。また、代表的な文学作品について、日本文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。 | 2 | |
鑑賞にもとづく批評的な文章の執筆や文学的な文章(詩歌、小説など)の創作をとおして、感受性を培うことができる。 | 2 | |
読書習慣の形成をとおして感受性を培い、新たな言葉やものの見方を習得して自らの表現の向上に生かすことができる。 | 2 | |
現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字、熟語の構成、ことわざ、慣用句、同音同訓異義語、単位呼称、対義語と類義語等の基礎的知識についての理解を深め、その特徴を把握できる。また、それらの知識を適切に活用して表現できる。 | 2 | |
代表的な古文・漢文を読み、言葉や表現方法の特徴をふまえて人物・情景などを理解し、人間・社会・自然などについて考えを深めたり広げたりすることができる。 | 2 | |
古文・漢文について、音読・朗読もしくは暗唱することにより、特有のリズムや韻などを味わうことができる。 | 2 | |
代表的な古文・漢文について、日本文学史および中国文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。また、それらに親しもうとすることができる。 | 2 | |
教材として取り上げた作品について、用いられている言葉の現代の言葉とのつながりや、時代背景などに関する古文・漢文の基礎的知識を習得できる。 | 2 | |
情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。 | 2 | |
他者の口頭によるものを含む表現について、客観的に評価するとともに建設的に助言し、多角的な理解力、柔軟な発想・思考力の涵養に努めるとともに、自己の表現の向上に資することができる。 | 2 | |
相手の意見を理解して要約し、他者の視点を尊重しつつ、建設的かつ論理的に自らの考えを構築し、合意形成にむけて口頭によるコミュニケーションをとることができる。また、自らのコミュニケーションスキルを改善する方法を習得できる。 | 2 | |
社会で使用される言葉を始め広く日本語を習得し、その意味や用法を理解できる。また、それらを適切に用い、社会的コミュニケーションとして実践できる。 | 2 | |