プログラミング言語Ⅱ

科目基礎情報

学校 都城工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 プログラミング言語Ⅱ
科目番号 0034 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気情報工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 「CASLⅡとプログラミング入門」 鑰山 徹 著 (大学教育出版)
担当教員 小森 雅和

到達目標

1) 2進数、16進数について理解している
2) 簡単な繰り返し処理のプログラムを書ける
3) 簡単な配列処理のプログラムを書ける
4) 簡単なサブルーチンを使ったプログラムを書ける

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目12進数、16進数と10進数の相互の変換ができ、2進数については2の補数ついても理解している。n進数について説明できる2進数、16進数と10進数の相互の変換ができ、2進数については2の補数ついても理解している2進数、16進数と10進数の相互の変換ができるが2の補数ついても理解していない
評価項目2多重ループ構造のプログラムが書ける単純なループ構造のプログラムが書ける単純なループ構造のプログラムが書けない
評価項目3多重ループ構造による配列処理のプログラムが書ける単純なループ構造による配列処理のプログラムが書ける単純なループ構造による配列処理のプログラムが書けない
評価項目4簡単なループ構造とサブルーチンを使ったプログラムが書ける簡単なサブルーチンを使ったプログラムを書ける簡単なサブルーチンを使ったプログラムを書けない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
アセンブリ言語はCPUと密接な関係を持っており、命令がCPUの命令とほぼ1対1で対応する。よって、CPUごとに命令等がことなるがコンパクトかつ高速なプログラムを組むことが可能であり、計算機を理解するのにも役立つ。本講義では、国家試験である情報処理技術者試験で使われるCASLⅡを使ってアセンブリ言語がどのようなもので、どのようにプログラミングするかを理解する。
授業の進め方・方法:
プログラミング言語は、文法といった覚えないといけないことがあるとともに、それらを使って目的の処理を実現するアルゴリズムを考えないといけないことから、授業計画を確認して予習をし、授業の後には復習をすること。また、プログラムは理解したから書けるというものではなく、自分で作りたいものを作るということを繰り返しながら上達するものであるから、授業以外でも各自でいろいろなプログラム作成してみること。
注意点:
本講義では、講義は教室で行い、演習は演習室で行うという形式をとるため、毎時間どこで授業を行うのかを確認し、意識しておくこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業計画の説明、数の表現 授業計画・達成目標・成績の評価方法等の説明、数の表現および数系の変換
2週 データ表現、論理演算 データの表現方法、論理演算
3週 シフト、プログラミングの基礎知識 算術シフト、論理シフト、スタック、プログラムの構成
4週 COMETⅡの概要 COMETⅡのアーキテクチャの概要
5週 機械語命令 CASLⅡの機械語命令、アセンブラ命令とマクロ命令
6週 順次構造1 繰り返しや条件分岐がない簡単なプログラム
7週 順次構造2 繰り返しや条件分岐がない簡単なプログラム
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 試験答案の返却及び解説、判断分岐1 試験問題の解説及びポートフォリオの記入、無条件ジャンプ
10週 判断分岐2 条件分岐
11週 繰り返し処理 繰り返し処理の基本
12週 回数の決まっている繰り返し1 繰り返し回数が決まってる簡単なプログラム
13週 回数の決まっている繰り返し2 繰り返し回数が決まってる簡単なプログラム
14週 回数の決まっていない繰り返し1 繰り返し回数が決まってない簡単なプログラム
15週 回数の決まっていない繰り返し2 繰り返し回数が決まってない簡単なプログラム
16週 前期末試験
後期
3rdQ
1週 試験答案の返却及び解説、配列とインデックス修飾 試験問題の解説及びポートフォリオの記入、データのインデックス参照
2週 配列処理1 配列処理の簡単なプログラム
3週 配列処理2 配列処理の簡単なプログラム
4週 入出力処理1 入出力がある簡単なプログラム
5週 入出力処理2 入出力がある簡単なプログラム
6週 副プログラムの基礎 サブルーチンの基礎
7週 副プログラムの例 サブルーチンがある簡単なプログラム
8週 後期中間試験
4thQ
9週 試験答案の返却及び解説、再帰的定義 試験問題の解説及びポートフォリオの記入、再帰処理
10週 データ検索1 データ検索プログラム
11週 データ検索2 データ検索プログラム
12週 並べ替え1 並び替えプログラム
13週 並べ替え2 並び替えプログラム
14週 文字処理1 文字処理プログラム
15週 文字処理2 文字処理プログラム
16週 学年末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野プログラミング制御構造の概念を理解し、条件分岐を記述できる。4前10
制御構造の概念を理解し、反復処理を記述できる。4前11,前12,前13,前14,前15
計算機工学整数を2進数、10進数、16進数で表現できる。4前1
小数を2進数、10進数、16進数で表現できる。4前1

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力80000020100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000