電気回路Ⅱ

科目基礎情報

学校 都城工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 電気回路Ⅱ
科目番号 0040 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気情報工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 電気回路論[3版改訂] 平山・大附(電気学会)
担当教員 永野 孝

到達目標

1)正弦波の複素数表示ができ、電圧と電流のベクトル軌跡を描くことができること。
2)直列共振回路と並列共振回路の計算ができ、ベクトル軌跡を描くことができること。
3)過渡現象の解析法を理解し、簡単な回路の過渡現象を説明できること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安(可)
評価項目1交流回路のベクトル軌跡が説明でき、ベクトル軌跡の応用問題を解くことが出来る。交流回路のベクトル図が説明でき、基本的複素数計算が出来る。交流回路の複素数計算が出来る。
評価項目2共振回路の共振曲線が説明でき、ベクトル軌跡の応用問題を解くことが出来る。共振回路のベクトル軌跡を説明でき、基本的特性計算が出来る。共振回路の基本的特性計算が出来る。
評価項目3RL直列回路とRC直列回路の過渡現象が説明でき、応用問題を解くことが出来る。RL直列回路とRC直列回路の基本的計算が出来る。RL直列回路の基本的計算が出来る。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育目標・サブ目標との対応 2-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
直流・交流回路について、考え方・解き方の理解を深め、更に回路の過渡現象の工学的意味を理解する。
授業の進め方・方法:
注意点:
数学・物理・電気基礎論Ⅱ・電気回路Ⅰを、十分に理解しておくことが望ましい。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 正弦波電圧・電流について理解する。
2週
3週
4週
5週 ひずみ波交流のフーリエ級数展開について理解する。
6週
7週
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 RLC直列回路の交流特性について理解する。 交流回路の複素数計算ができる。
10週
11週
12週 ベクトル軌跡について理解する。
13週
14週 交流回路のベクトル図が説明できる。
15週
16週 前期末試験
後期
3rdQ
1週 直列共振回路について理解する。 直列共振回路のベクトル軌跡を説明できる。
2週 直列共振回路の共振曲線が説明できる。
3週 並列共振回路について理解する。 並列共振回路のベクトル軌跡を説明できる。
4週
5週
6週 RL直列回路の過渡現象について理解する。 RL直列回路の過渡現象について基本的計算ができる。
7週
8週 後期中間試験
4thQ
9週 RL直列回路の過渡現象について説明ができる。
10週 RC直列回路の過渡現象について理解する。 RC直列回路の過渡現象について基本的計算ができる。
11週
12週 RC直列回路の過渡現象について説明ができる
13週
14週 ラプラス変換について理解する。
15週
16週 学年末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路電荷と電流、電圧を説明できる。4
オームの法則を説明し、電流・電圧・抵抗の計算ができる。4
キルヒホッフの法則を用いて、直流回路の計算ができる。4
合成抵抗や分圧・分流の考え方を用いて、直流回路の計算ができる。4
重ねの理を説明し、直流回路の計算に用いることができる。3
ブリッジ回路を計算し、平衡条件を求められる。4
電力量と電力を説明し、これらを計算できる。4
正弦波交流の特徴を説明し、周波数や位相などを計算できる。4
平均値と実効値を説明し、これらを計算できる。3
正弦波交流のフェーザ表示を説明できる。4
R、L、C素子における正弦波電圧と電流の関係を説明できる。4
瞬時値を用いて、簡単な交流回路の計算ができる。4
フェーザを用いて、簡単な交流回路の計算ができる。4
インピーダンスとアドミタンスを説明し、これらを計算できる。4
正弦波交流の複素表示を説明し、これを交流回路の計算に用いることができる。4
キルヒホッフの法則を用いて、交流回路の計算ができる。4
合成インピーダンスや分圧・分流の考え方を用いて、交流回路の計算ができる。4
網目電流法や節点電位法を用いて交流回路の計算ができる。2
重ねの理やテブナンの定理等を説明し、これらを交流回路の計算に用いることができる。2
直列共振回路と並列共振回路の計算ができる。4
相互誘導を説明し、相互誘導回路の計算ができる。4
理想変成器を説明できる。2
交流電力と力率を説明し、これらを計算できる。4
RL直列回路やRC直列回路等の単エネルギー回路の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。4
RLC直列回路等の複エネルギー回路の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。2

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力500000050
専門的能力500000050
分野横断的能力0000000