電磁波工学

科目基礎情報

学校 都城工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 電磁波工学
科目番号 0041 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気情報工学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 プリントを配布する。
担当教員 迫田 和之

到達目標

1)電磁波の基礎理論を理解できること。
2)平面波の原理を理解できること。
3)各種アンテナの原理を理解できること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低到達レベルの目安(可)
評価項目1ベクトル解析を駆使し、マクスウェルの電磁方程式から波動方程式を導出できる。ベクトル解析を用い、マクスウェルの電磁方程式から波動方程式をほぼ導出できる。マクスウェルの電磁方程式から波動方程式を導出できないが、書き表すことはできる。
評価項目2平面波において、各種境界条件ごとに、解析できる。平面波において、ほとんどの境界条件に対し、解析できる。平面波において、一部の境界条件に対しては、解析できる。
評価項目3ダイポールアンテナ、線状アンテナ、平面アンテナおよびパラボラアンテナなど各種アンテナの放射特性(利得など)を理解できている。ダイポールアンテナ、線状アンテナ、平面アンテナおよびパラボラアンテナなどほとんどの各種アンテナの放射特性(利得など)を理解できている。ダイポールアンテナ、線状アンテナの放射特性(利得など)は理解できている。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
電磁波を利用したシステムは現代の生活に不可欠なものといえる.この電磁波の性質や、給電線による波の伝送、空間への放射や伝搬について学び、電波工学の基礎を習得する.
授業の進め方・方法:
電卓を持参すること。
ベクトル解析を理解しておくこと。回路網理論における分布定数回路を復習しておくこと。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 電磁波とは
電界磁界の波
電界・磁界は波
2週 電磁波とは
電界磁界の波
電界・磁界は波
3週 マクスウェルの電磁方程式 波動方程式の導出、複素数表現、時間因子
4週 マクスウェルの電磁方程式 波動方程式の導出、複素数表現、時間因子
5週 マクスウェルの電磁方程式 波動方程式の導出、複素数表現、時間因子
6週 電磁波のエネルギー移送 回路と電力、電流源付き電磁方程式
7週 座標変換 マクスウェル方程式の座標変換
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 試験答案の返却及び解説
10週 平面波の電磁界 平面波とは?、電界と磁界との関係、進行方向と波の速度
11週 境界条件 境界条件の導出、完全導体の表面、問題解析手順
12週 金属板での平面波 平行偏波、垂直偏波
13週 平面波と二媒質の問題 大地から大地、抵抗のある導体、誘電体から誘電体
14週 電界と光、誘電率と屈折率、導電率と吸収係数
15週 前期末試験
16週
後期
3rdQ
1週 給電線による波の伝送 線路の反射係数と定在波比、スミス図表の原理とその使用法
2週 給電線による波の伝送 線路の反射係数と定在波比、スミス図表の原理とその使用法
3週 ベクトルポテンシャル 電界・磁界の表式を直接求めること
4週 ベクトルポテンシャル 電界・磁界の表式を直接求めること
5週 電流ダイポールの電磁界 定義、球座標、解の導出
6週 電流ダイポールの電磁界 定義、球座標、解の導出
7週 半波長アンテナの電磁界 構成例、放射インピーダンス
8週 半波長アンテナの電磁界 構成例、放射インピーダンス
4thQ
9週 電波を特定の方向へ集中 単一アンテナの特性、指向性、反射器
10週 電波を特定の方向へ集中 単一アンテナの特性、指向性、反射器
11週 送信・受信の可逆性 受信アンテナの等価回路、指向性、利得
12週 送信・受信の可逆性 受信アンテナの等価回路、指向性、利得
13週 アンテナの実例 長波・中波・短波、μ波、0次元・1次元・2次元アンテナ
14週 アンテナの実例 長波・中波・短波、μ波、0次元・1次元・2次元アンテナ
15週 学年末試験
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学英語英語運用の基礎となる知識聞き手に伝わるよう、句・文における基本的なリズムやイントネーション、音のつながりに配慮して、音読あるいは発話できる。3
明瞭で聞き手に伝わるような発話ができるよう、英語の発音・アクセントの規則を習得して適切に運用できる。3
中学で既習の語彙の定着を図り、高等学校学習指導要領に準じた新出語彙、及び専門教育に必要となる英語専門用語を習得して適切な運用ができる。3
中学で既習の文法や文構造に加え、高等学校学習指導要領に準じた文法や文構造を習得して適切に運用できる。3
英語運用能力の基礎固め平易な英語で書かれた文章を読み、その概要を把握し必要な情報を読み取ることができる。3

評価割合

定期試験レポート合計
総合評価割合8020100
知識の基本的な40545
思考・推論・創造30535
汎用的技能000
態度・志向性000
総合的な学習経験101020