概要:
近年の電子機器の発展は目覚ましく,その重要な役割を担っている電子回路の設計・開発は今後さらに重要性を増すと考えられる.電子回路の基礎として,能動素子の動作原理と諸特性,およびトランジスタを用いた基本増幅回路の動作と諸特性について理解し,修得する.
授業の進め方・方法:
【事前に行う準備学習や自己学習】
準備学習:1)数学(代数学など)、電気回路を十分に理解しておくこと。
2)当該授業時間で進行する部分の教科書の内容を予習しておくこと。
自己学習:1)例題、演習問題を解き、レポートを提出すること。
2)課題レポートを提出すること。
【履修上の注意】
1)数学(代数学など)、電気回路を十分に理解しておくこと。
2)電卓を持ってくること。
注意点:
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 電気・電子系分野 | 電気回路 | 電荷と電流、電圧を説明できる。 | 2 | 前1 |
オームの法則を説明し、電流・電圧・抵抗の計算ができる。 | 2 | 前1 |
キルヒホッフの法則を用いて、直流回路の計算ができる。 | 3 | 前1 |
合成抵抗や分圧・分流の考え方を用いて、直流回路の計算ができる。 | 3 | 前1 |
重ねの理を説明し、直流回路の計算に用いることができる。 | 3 | 前2 |
ブリッジ回路を計算し、平衡条件を求められる。 | 2 | 前1,前7 |
電力量と電力を説明し、これらを計算できる。 | 2 | 前1 |
正弦波交流の特徴を説明し、周波数や位相などを計算できる。 | 2 | 後1,後7 |
平均値と実効値を説明し、これらを計算できる。 | 2 | 後1,後7 |
正弦波交流のフェーザ表示を説明できる。 | 2 | 前1,前7,後1,後7 |
R、L、C素子における正弦波電圧と電流の関係を説明できる。 | 2 | 後1,後7 |
瞬時値を用いて、簡単な交流回路の計算ができる。 | 2 | 前1,前7,後1,後7 |
フェーザを用いて、簡単な交流回路の計算ができる。 | 2 | 前1,前7,後1,後7 |
インピーダンスとアドミタンスを説明し、これらを計算できる。 | 2 | 前1,前7,後1,後7 |
正弦波交流の複素表示を説明し、これを交流回路の計算に用いることができる。 | 2 | 前1,前7,後1,後7 |
キルヒホッフの法則を用いて、交流回路の計算ができる。 | 2 | 後1,後7 |
合成インピーダンスや分圧・分流の考え方を用いて、交流回路の計算ができる。 | 2 | 後1,後7 |
網目電流法や節点電位法を用いて交流回路の計算ができる。 | 2 | 前1,前7,後1,後7 |
重ねの理やテブナンの定理等を説明し、これらを交流回路の計算に用いることができる。 | 3 | 後1,後7 |
直列共振回路と並列共振回路の計算ができる。 | 2 | 後7 |
相互誘導を説明し、相互誘導回路の計算ができる。 | 2 | 後7 |
交流電力と力率を説明し、これらを計算できる。 | 2 | 後7 |
RL直列回路やRC直列回路等の単エネルギー回路の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。 | 2 | 後7 |
RLC直列回路等の複エネルギー回路の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。 | 2 | 前7 |
電磁気 | 静電容量を説明でき、平行平板コンデンサ等の静電容量を計算できる。 | 2 | 前1,前5 |
コンデンサの直列接続、並列接続を説明し、その合成静電容量を計算できる。 | 2 | 前1 |
電子回路 | ダイオードの特徴を説明できる。 | 2 | 前3,前7 |
バイポーラトランジスタの特徴と等価回路を説明できる。 | 3 | 前4,前6,前7 |
FETの特徴と等価回路を説明できる。 | 3 | 前5,前7 |
利得、周波数帯域、入力・出力インピーダンス等の増幅回路の基礎事項を説明できる。 | 3 | 後1 |
トランジスタ増幅器のバイアス供給方法を説明できる。 | 3 | 前9,前10,前12,前13,前14 |
演算増幅器の特性を説明できる。 | 3 | 後13,後14 |
反転増幅器や非反転増幅器等の回路を説明できる。 | 3 | 後13,後14 |
電子工学 | pn接合の構造を理解し、エネルギーバンド図を用いてpn接合の電流―電圧特性を説明できる。 | 2 | 前3,前7 |
バイポーラトランジスタの構造を理解し、エネルギーバンド図を用いてバイポーラトランジスタの静特性を説明できる。 | 2 | 前4,前6,前7 |
電界効果トランジスタの構造と動作を説明できる。 | 2 | 前5,前7 |
電力 | 半導体電力変換装置の原理と働きについて説明できる。 | 2 | 前4 |
計測 | SI単位系における基本単位と組立単位について説明できる。 | 2 | 前1 |
A/D変換を用いたディジタル計器の原理について説明できる。 | 2 | 後14 |
情報系分野 | その他の学習内容 | オームの法則、キルヒホッフの法則を利用し、直流回路の計算を行うことができる。 | 3 | 前1 |
トランジスタなど、ディジタルシステムで利用される半導体素子の基本的な特徴について説明できる。 | 3 | 前3,前4,前5 |