計測工学

科目基礎情報

学校 都城工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 計測工学
科目番号 0044 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電気情報工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 「電気・電子計測」 菅博 他著 (朝倉書店)
担当教員 野地 英樹

到達目標

1) 電磁気計測について、原理・構造・特性が説明できる。
2) 電子計測について、原理・構造・特性が説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低到達レベルの目安
評価項目1電磁気測定について原理・構造・特性を理解し、説明できる。基本的な電磁気測定について原理・構造・特性を説明できる。基本的な電磁気測定について原理・構造・特性を理解できる。
評価項目2電子測定について原理・構造・特性を理解し、説明できる。基本的な電子測定について原理・構造・特性を説明できる。基本的な電子測定について原理・構造・特性を理解できる。

学科の到達目標項目との関係

JABEE (c) 説明 閉じる
JABEE (d) 説明 閉じる
JABEE (e) 説明 閉じる
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教育方法等

概要:
現代の科学技術に必要な電気電子計測の基礎的理論や各種指示計器の原理・構造・特性とともに測定法を習得して、計器の適切な取扱いに精通する。
授業の進め方・方法:
教科書の内容に従いながら、1講義ごとに「1教程の説明+小テスト+小テストの解答」を繰り返し行なう。
注意点:
1) 各教程の講義が終わるごとに小テストを行なうので、集中して聴講すること。小テストは教科書持込可とします。
2) 定期試験は小テストの中から出題します。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業計画の説明
用語と単位
測定の基礎として、用語、単位、単位の維持について理解できる。
2週 電気計器一般 指示計器の分類、指示計器の3大構成要素、その他の構成要素について理解できる。
3週 可動コイル形計器 原理と構造、分流器と倍率器、可動コイル形計器の特徴について理解できる。
4週 整流形計器と熱電形計器 整流形計器、熱電形計器について理解できる。
5週 静電形計器と可動鉄片形計器 静電形計器、可動鉄片形計器について理解できる。
6週 電流力計形計器 電流力計形計器について理解できる。
7週 誘導形計器 原理と構造、誘導形電力計、誘導形計器の特徴について理解できる。
8週 検流計 可動コイル形直流検流計、エレクトロニック検流計、検流計用分流器について理解できる。
2ndQ
9週 前期中間試験
10週 試験答案の返却及び解説
積算計器と計器用変成器
積算計器、計器用変成器について理解できる。
11週 電位差計 電位差計について理解できる。
12週 測定法の分類 直接測定と間接測定、偏位法と差動法、電気単位の基本測定について理解できる。
13週 測定値の処理 確率密度、最小二乗法、誤差の伝播、標準偏差、測定値の間の関係について理解できる。
14週 電圧・電流の測定 直流電圧・電流の測定、交流電圧・電流の測定、特殊電圧・電流の測定について理解できる。
15週 前期授業内容の復習 前期末試験に向けて、前期授業内容について総合的に理解できる。
16週 試験答案の返却及び解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野計測計測方法の分類(偏位法/零位法、直接測定/間接測定、アナログ計測/ディジタル計測)を説明できる。4前12
精度と誤差を理解し、有効数字・誤差の伝搬を考慮した計測値の処理が行える。4前13
SI単位系における基本単位と組立単位について説明できる。4前1
計測標準とトレーサビリティの関係について説明できる。4前1
指示計器について、その動作原理を理解し、電圧・電流測定に使用する方法を説明できる。4前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前10,前11,前14
倍率器・分流器を用いた電圧・電流の測定範囲の拡大手法について説明できる。4前3
電圧降下法による抵抗測定の原理を説明できる。4
ブリッジ回路を用いたインピーダンスの測定原理を説明できる。4
有効電力、無効電力、力率の測定原理とその方法を説明できる。4
電力量の測定原理を説明できる。4前6,前7
オシロスコープの動作原理を説明できる。4

評価割合

定期試験小テスト合計
総合評価割合7030100
知識の基本的な理解7030100