通信工学

科目基礎情報

学校 都城工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 通信工学
科目番号 0046 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気情報工学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 山下不二雄・中神隆清・中津原克己共著「通信工学概論(第3版)」(森北出版)
担当教員 小森 雅和

到達目標

1)電気通信システムの基本構成要素を理解できること。
2)アナログ変復調方式を理解できること。
3)ディジタル変復調、多重化の仕組みや多元接続方式を理解できること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1電気通信システムの基本的な構成要素を機能分類し、分析できる。電気通信システムのほとんどの基本的な構成要素を機能分類し、分析できる。電気通信システムの一部の基本的な構成要素を機能分類し、分析できる。
評価項目2フーリエ変換・フーリエ級数を駆使して、アナログ振幅変調を理解でき、角度変調への発展形態も理解できる。フーリエ変換・フーリエ級数を駆使して、アナログ振幅変調を理解でき、角度変調への発展形態は一部理解できる。フーリエ変換・フーリエ級数を駆使して、アナログ振幅変調は理解できる。
評価項目3ディジタル変復調、多元接続、各種擾乱について理解できる。ディジタル変復調、多元接続について理解できる。ディジタル変復調については理解できる。

学科の到達目標項目との関係

JABEE (c) 説明 閉じる
JABEE (d) 説明 閉じる
JABEE B2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
携帯電話、インターネット、データ通信など、現在では「通信」なしに生活することは不可能となっている。本講義では、音声信号といった元来アナログの信号や、データなどのディジタル信号を伝送する方式について理解できるようにする。
授業の進め方・方法:
フーリエ級数、フーリエ変換、逆フーリエ変換や回路網理論で習ったことを事前知識として講義が行われることになるので、再度復習しておくこと。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業計画の説明、電気通信システムの基本構成 授業計画・達成目標・成績の評価方法等の説明、アナログ・ディジタル、通信網形態の理解
2週 電気通信システムの必要条件とプロトコル 通信の必要条件、プロトコルの理解
3週 電気通信で扱う情報1 音声の通信について理解する
4週 電気通信で扱う情報2 画像の符号化について理解する
5週 データ伝送の基礎 誤り制御、制御手順の理解
6週 情報の量的取扱い 情報量、エントロピー、通信容量の理解
7週 信号波の時間領域と周波数領域 信号波の表現と変換法の理解
8週 伝送量の単位と整合 デシベル、影像伝送量と整合の理解
2ndQ
9週 前期中間試験
10週 試験答案の返却及び解説、振幅変調の波形 試験問題の解説及びポートフォリオの記入、AM波の周波数スペクトルの理解
11週 振幅変復調器 AM波の電力、信号対雑音比、振幅変復調器の理解
12週 振幅変調の各種変調方式 振幅変調の各種変調方式の理解
13週 角度変調の波形 PM/FM波の周波数スペクトルの理解
14週 角度変調器1 PM/FM波の電力、信号対雑音比の理解
15週 角度変調器2 角度変復調器の理解
16週 前期末試験
後期
3rdQ
1週 試験答案の返却及び解説 試験問題の解説及びポートフォリオの記入、
2週 パルス振幅変調 パルス振幅変復調方式の理解
3週 パルス幅/位置変復調 パルス幅/位置変復調方式の理解
4週 パルス符号変調Ⅰ 標本化について理解する
5週 パルス符号変調Ⅱ 量子化、符号化、復号化の理解
6週 パルス符号変調Ⅲ 予測符号化の理解
7週 搬送波のディジタル変調1 ASK、FSKの理解
8週 搬送波のディジタル変調2 PSK、光のディジタル信号による変調の理解
4thQ
9週 信号の多重化1 周波数分割多重の理解
10週 信号の多重化2 時分割多重、符号分割多重の理解
11週 通信における各種の擾乱1 内部雑音、外来雑音の理解
12週 通信における各種の擾乱2 雑音指数、雑音温度の理解
13週 伝送路1 伝送線路の理解
14週 伝送路2、中継伝送 光ファイバーケーブル、空間伝搬、基底帯域周波伝送の理解
15週 学年末試験
16週 試験答案の返却及び解説 試験問題の解説及びポートフォリオの記入

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野情報数学・情報理論情報量の概念・定義を理解し、実際に計算することができる。2前6

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力5000001565
適応能力300000535
分野横断的能力0000000