法規及び施設管理

科目基礎情報

学校 都城工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 法規及び施設管理
科目番号 0053 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気情報工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 電気施設管理と電気法規解説 電気学会 並木徹著
担当教員 阿部 哲己

到達目標

1 我国における電気事業の発展の歴史を踏まえ、電気事業法の目的と事業規制について理解し説明できる。
2 電気工作物の保安確保に関する法規と体制について理解し説明できる。
  ・電気事業法 ・電気用品安全法 ・電気工事士法 ・電気工事業法
3 電気工作物の技術基準で定められている規制の概要を理解し説明できる。
4 電気工作物の施設管理の基本を理解し説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1電気事業法の目的及び電気の供給に関する規制の概要を具体的に説明できる。電気事業法の目的及び電気の供給に関する規制の概要を理解している。電気事業法の目的及び電 気の供給に関する規制を部分的に理解している。
評価項目2電気工作物の保安体制の概要を、主な4つの法律と照らし合わせて具体的に説明できる。電気工作物の保安体制の概要を理解している。電気工作物の保安体制について部分的に理解している。
評価項目3発変電所や電線路、電気使用 場所の施設について技術基準で定められている規制の概要を具体的に説明できる。技術基準で使用される基本的な用語の定義を知っており、定められている規制の概要を理解している。技術基準で使用される基本的な用語の定義や、定められている規制を部分的に理解している。
評価項目4電気工作物の保安確保には保守管理が重要であることを理解しており、必要な保守管理体制を具体的に説明できる。電気工作物の保安確保には保守管理が重要であるこ とを理解しており、保守管理の望ましい体制を理解している。電気工作物の保安確保に必要な保守管理について部分 的に理解している。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
1 電気事業の発展の歴史を踏まえ、電気事業の現状を理解する。
2 電気工作物の保安を確保するための体制や技術基準の概要を理解する。
授業の進め方・方法:
【履修上の注意】
1 毎回の授業の終わりに、10問程度の小テストを行う。
  ・小テストによる成績評価比率が全体評価の30%を占めている。
  ・小テストは、教科書に記載の有無に関わらず、講義で説明した内容及び予習・復習を指示した範囲から出題する。
  ・毎回の講義をしっかりと聞くこと、及び自宅での予習・復習を確実に励行すること。 
【事前に行う準備学習や自己学習】
1 身近にある電気設備に興味を持ち観察しておくこと。 
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業計画・達成目標・成績の評価方法等の説明
1 主任技術者
1.1 主任技術者の責務及び資格取得方法
・主任技術者の責務及び資格取得方法を理解する
2週 2 総論
2.1 電気事業の事業的特質、エネルギー問題など
・電気事業の事業的特質、エネルギー問題の基本を理解する
3週 3 電力需給計画及び調整
3.1 電力需要と供給力
・電力需要と供給力の差が周波数変動につながることを理解する
4週 4 電気施設の建設と運用
4.1 電力系統と運用
・電力系統は周波数と電圧を規定値に維持するよう常に調整しなければならないことを理解する
5週 5 電気関係法令 ・電気事業法の目的、電気事業について理解する
6週 5.1 電気事業法における電気保安体制 ・電気保安確保の考え方について理解する
7週 6 電気工作物の技術基準

・電気設備技術基準及び電気保安四法について理解する
8週 7.1 用語の定義 ・電気設備技術基準で使用される用語の定義を理解する
2ndQ
9週 前期中間試験
10週 7.2 接地工事
7.3 電路の保安装置
・接地工事の概要について理解する
11週 7.4 発電所、変電所等の電気工作物 ・発電所、変電所等の電気工作物設置の規制について理解する
12週 7.5 電線路 ・電線路の種類と設置する際の規制について理解する
13週 7.6 電気使用場所の施設 ・電気使用場所の施設に対する規制について理解する
14週 7.7 電気鉄道 ・電食が発生する原理及び防止法を理解する
15週 8 技術者倫理8.1 技術者の責務は安全確保 ・技術者の責務は公衆及び自分たちの安全確保であることを理解する
16週 試験答案の返却及び解説 試験問題の解説及びポートフォリオの記入、まとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を理解し、社会における技術者の役割と責任を説明できる。3前16
説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。3前16
技術者を目指す者として、社会での行動規範としての技術者倫理を理解し、問題への適切な対応力(どうのように問題を捉え、考え、行動するか)を身に付けて、課題解決のプロセスを実践できる。3前16
情報技術の進展が社会に及ぼす影響、個人情報保護法、著作権などの法律について説明できる。3前16
高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを説明できる。3前16
環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。3前16
国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。3前16
技術者の社会的責任、社会規範や法令を守ること、企業内の法令順守(コンプライアンス)の重要性について説明できる。3前16
技術者を目指す者として、諸外国の文化・慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令を守ることの重要性を把握している。3前16
社会性、社会的責任、コンプライアンスが強く求められている時代の変化の中で、技術者として信用失墜の禁止と公益の確保が考慮することができる。3前16
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。3前16
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。3前16
分野横断的能力態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性法令を理解し遵守する。基本的人権について理解し、他者のおかれている状況を理解することができる。自分が関係している技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を理解し、技術者が社会に負っている責任を認識している。3前16
法令を理解し遵守する。研究などで使用する、他者のおかれている状況を理解できる。自分が関係している技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を理解し、技術者が社会に負っている責任を認識し、身近で起こる関連した情報や見解の収集に努めるなど、技術の成果が社会に受け入れられるよう行動できる。3前16

評価割合

定期試験小テスト相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70300000100
知識の基本的な理解5030000080
思考・推論・創造への適応力200000020
汎用的技能0000000
態度・志向性(人間力)0000000
総合的な学習経験と創造的思考力0000000