科目基礎情報

学校 都城工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 国語
科目番号 0053 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電気情報工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 前期:2 後期:2
教科書/教材 プリントを配付する。
担当教員 松﨑 賜

到達目標

1、紀元前のほぼ同時期に現れた叡智を記録した文献を比較・考察し、表現・思想の異同について理解する。また、それらについて自己の考えを論理的に述べる。また、それ以降の文献、日本文化・思想に関わる文献についても同様とする。
2、国際社会における日本、また自己の立場について考察を深め、それについて論理的に述べる。                            3、近代化・国際化の中で日本人・日本社会の直面した問題について考察し、将来を展望する。                                                                                 "




ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1人類のさまざまな言語表現・思想を理解し、考察した結果をまとめ論理的に説明できる。 人類のさまざまな言語表現・思想をある程度は理解し、まとめて説明できる。 人類のさまざまな言語表現・思想を少しは理解し、まとめて説明しようと試みることができる。
評価項目2日本人の生き方・考え方・文章表現を世界的視野から客観的に把握・評価し、それについて論理的に説明できる。 日本人の生き方・考え方・文章表現をある程度は客観的に把握・評価し、まとめて説明できる。 日本人の生き方・考え方・文章表現を把握・評価し、まとめて説明しようと試みることができる。
評価項目3国際社会における日本、また自己の在り方を考察し、それについて論理的に説明できる。 国際社会における日本、また自己の在り方という問題の重要性を、ある程度は理解し説明できる。 国際社会における日本、また自己の在り方という問題の重要性を理解しようとし、それを説明しようと試みることができる。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
1、国際的視野をもって考え表現できる能力を拡充するため、翻訳等により世界の諸文献を読解し、それについて考察を加える。
2、日本人および日本社会の日本内外における在るべき将来像を模索するため、日本近代の文献を読解し、それについて考察を加える。
3、上記の目的に対応した自分の意見を論理的に表現できるように、指定された課題に取り組む。


授業の進め方・方法:
1、講義内容を把握するとともに復習に努め、また、試験に対応できるよう、著者や講義内容に関連する文献等に目を通すこと。              2、この講義は学修単位のため、課題作文を課す。そのための構想を十分に立ててから作文に臨むこと。                         3、講義の時間以外にも、国際社会に対応すべく常識・教養を身につけ情報収集に努めること。


注意点:
1、課題の提出期限を守ること。                                                         2、課題の達成のため、配付する参考文献を活用すること。また、授業で取り上げた文献以外の関連著作や情報をできるだけ収集すること。
3、国際文化の常識や関連語彙をも習得するよう留意すること。"


授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業計画の説明
西洋・中国の論理と日本
授業計画・達成目標・成績の評価方法等の説明
プラトンの対話編における思考と、その表現について理解・考察する(1)。
2週 西洋・中国の論理と日本
同(2)
3週 西洋・中国の論理と日本 同(3)
4週 西洋・中国の論理と日本 同(4)
『荘子』の基本的な思想と、その表現について理解・考察する。(1)
5週 西洋・中国の論理と日本 同(2)
以上と比較しつつ日本書紀・古事記により日本的感性の特質を理解・考察する。(1)
6週 西洋・中国の論理と日本 同(2)
7週 西洋・中国の論理と日本 重要なポイントを確認する。
前期中間試験について確認する。
8週
2ndQ
9週 前期中間試験
10週 試験答案の返却及び解説
東洋の論理と日本
試験問題の解説及びポートフォリオの記入
シャカの思想とその表現について理解・考察する。(1)
11週 東洋の論理と日本 同(2)
『荘子』・朱子の世界観とその表現について理解・考察する。
12週 東洋の論理と日本 以上と比較しつつ中世神道論関係資料により日本的感性の特質を理解・考察する。
13週 東洋の論理と日本 同様に日本仏教関係資料により日本的感性の特質を理解・考察する。
14週 東洋の論理と日本 本居宣長の思想とその表現について理解・考察する。
前期末試験について確認する。
15週
16週 前期末試験答案の返却及び解説 試験問題の解説及びポートフォリオの記入
後期
3rdQ
1週 西洋・中国の論理と近代日本 デカルトの方法序説における思考と、その表現について理解・考察する。
2週 西洋・中国の論理と近代日本 デカルトの時代背景・学説の提起した問題など、デカルトへの理解を深める。 (1)
3週 西洋・中国の論理と近代日本 デカルトの時代背景・学説の提起した問題など、デカルトへの理解を深める。 (2)
4週
5週 西洋・中国の論理と近代日本 デカルトの時代背景・学説の提起した問題など、デカルトへの理解を深める。 (3)
6週 西洋・中国の論理と近代日本 ニーチェ、フロイト、中国禅の思想と、その表現について理解・考察する。
7週 西洋・中国の論理と近代日本 以上と比較しつつ再度、日本的感性の特質について理解・考察を深める。(1)
中間試験について確認する。
8週
4thQ
9週 後期中間試験
10週 試験答案の返却及び解説
西洋・中国の論理と近代日本
試験問題の解説及びポートフォリオの記入
以上と比較しつつ再度、日本的感性の特質について理解・考察を深める。(2)
11週 西洋・中国の論理と近代日本 以上と比較しつつ再度、日本的感性の特質について理解・考察を深める。(3)
12週 日本文化・社会の現実と理想(近代化における諸問題、将来の展望)
これまでの学習内容をふまえ、夏目漱石・宮澤賢治の作品等に見られる近代 日本の現実と理想の葛藤、その表現について理解・考察する。(1)
13週 日本文化・社会の現実と理想(近代化における諸問題、将来の展望)
まとめ
これまでの学習内容をふまえ、夏目漱石・宮澤賢治の作品等に見られる近代 日本の現実と理想の葛藤、その表現について理解・考察する。(2)
言語表現を通じて知り得た日本と世界の諸相についてまとめ、国際化における日本の在り方を展望する。
14週
15週
16週 学年末試験答案の返却及び解説 試験問題の解説及びポートフォリオの記入

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後5,後6,後7,後10,後11,後12,後13
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後5,後6,後7,後10,後11,後12,後13
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3前5,前6,前14,後6,後10,後12,後13
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後5,後6,後7,後10,後11,後12,後13,後14
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後5,後6,後7,後10,後11,後12,後13
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3前4,前5,前6,前11,前14,後6
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後5,後6,後7,後10,後11,後12,後13,後14
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3前4,前12,後1,後6,後12,後15
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3前4,前12,後1,後6,後12,後15
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3前4,前12,後1,後6,後12
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3前4,前12,後1,後6,後12
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3前4,前12,後1,後6,後12
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3前4,前12,後1,後6,後12
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3前4,前12,後1,後6,後12

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60000040100
基礎的能力450000045
専門的能力1500002035
分野横断的能力000002020