情報基礎Ⅱ

科目基礎情報

学校 都城工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 情報基礎Ⅱ
科目番号 0019 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 物質工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書 最新情報の科学 新訂版(岡本敏雄他、実教出版)978-4-407-20385-1、教科書 30時間でマスターOffice2019(Windows10対応)(実教出版)978-4-407-34835-4、資料 K-SEC情報リテラシー教材
担当教員 中村 博文

到達目標

 1)ネットワーク上のサービスの概要や情報セキュリティ面の留意事項を理解し説明できること。
 2)論理式から真理値表が書け、論理式と論理回路との書き換えができること。
 3)モデル化やシミュレーションを理解し説明できること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安       A標準的な到達レベルの目安       B最低到達レベルの目安(可)      C(学生記入欄) 到達したレベルに〇をすること。
評価項目1ネットワーク上のサービスの概要や情報セキュリティ面の留意事項を理解し、主要な概念を正しく説明できる。ネットワーク上のサービスの概要や情報セキュリティ面の留意事項を理解し、関連する概念を正しく説明できる。ネットワーク上のサービスの概要や情報セキュリティ面の留意事項の一部の事実を確認できる。  A ・ B ・ C
評価項目2基本的な論理演算と恒等式を理解し、論理式から真理値表が書け、論理式と論理回路との書き換えができる。基本的な論理演算と恒等式を理解し、論理式から真理値表が書ける。論理回路の基本的な記号が書け、論理式から真理値表が書ける。  A ・ B ・ C
評価項目3オイラー法で二次元空間内の運動のシミュレーションができ、主要な概念を正しく説明できる。オイラー法の考え方とシミュレーションプログラムを理解し、関連する概念を正しく説明できる。オイラー法のシミュレーションアルゴリズムの一部の事実を確認できる。  A ・ B ・ C

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 2-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
学校や家庭や職場で用いられる情報の活用・発信の手段や、情報の処理・通信の技術の概要の理解と、活用・発信の初歩的技術の修得、情報セキュリティ及び活用・発信における個人の責任や対策の理解を目的とする。
授業の進め方・方法:
座学部分とパソコン演習部分がある。これらそれぞれの単独の週間勉強量ピークを下げるために、それそれ半分ずつ2週に分けることもある。
提示する課題に自宅等や演習室等で取り組むこと。
試験では説明や用語記述の設問も多いので、課題以外にも、普段から教材に目を通すなど復習をすること。
注意点:
課題は期限までに実施すること。授業日は記憶媒体及び配布プリントも持参すること。 
総合評価の80%は実力養成試験を含む試験評価、20%が課題評価である。実力養成試験も課題もないがしろにしないこと。
復習や課題をスマートにするためにもまず授業を大事にすること。

ポートフォリオ

(学生記入欄)
【理解の度合】理解の度合について記入してください。
      (記入例)ファラデーの法則、交流の発生についてはほぼ理解できたが、渦電流についてはあまり理解できなかった。
 ・前期中間試験まで: 
                                      
 ・前期末試験まで :
                                       
 ・後期中間試験まで:
                                       
 ・学年末試験まで :

                                       
【試験の結果】定期試験の点数を記入し、試験全体の総評をしてください。
       (記入例)ファラデーの法則に関する基礎問題はできたが、応用問題が解けず、理解不足だった。
 ・前期中間試験 点数:      総評:                                       

 ・前期末試験  点数:      総評:                                       

 ・後期中間試験 点数:      総評:                                       

 ・学年末試験  点数:      総評:                                       


【総合到達度】「到達目標」どおりに達成することができたかどうか、記入してください。
 ・総合評価の点数:      総評:                                       


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(教員記入欄)
【授業計画の説明】実施状況を記入してください。
  
  
【授業の実施状況】実施状況を記入してください。
  ・前期中間試験まで:  
                                     
  ・前期末試験まで :                                       

  ・後期中間試験まで:                                       

  ・学年末試験まで : 
        
                                
【評価の実施状況】総合評価を出した後に記入してください。
 
    

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業計画の説明、アルゴリズムの基本 授業計画等の説明。
基本的なデータ型と制御構造を理解し説明ができる。
2週 問題解決の手段 PDCAサイクル、ブレインストーミングを説明できる。
2の補数を求められる。
3週 アルゴリズムと実行 フローチャートによる単純なアルゴリズムをたどれる。
データの総和、平均のアルゴリズムを理解しプログラムのトレースができる。
4週 問題解決の手段 種々のグラフの特徴、正や負の相関、制御構造、アルゴリズムの要件を説明できる。
5週 コンピュータを利用した問題解決 目的が同じでも、全く異なる複数のアルゴリズムが存在することが理解できる。
6週 情報技術と社会 情報の共有やネットワークの活用のいくつかを説明できる。
暗号資産、電子マネー、ICカード型、ネットワーク型を説明できる。
7週 アルゴリズムと実行 探索のアルゴリズムを理解しプログラムのトレースができる。
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 前期中間試験解答・解説、情報技術と社会、ディジタル表現 試験問題の解説及びポートフォリオの記入。
アクセシビリティ、方式主義と無方式主義を説明できる。2の補数同士の加減算ができる。
10週 情報技術と社会、ディジタル表現 プライバシー、肖像権、パブリシティー権、オプトイン方式とオプトアウト方式を説明できる。
数を浮動小数点数形式で表せる。
11週 アルゴリズムと実行 並べ替えのアルゴリズムを理解しプログラムのトレースができる。
12週 情報技術と社会、ディジタル表現 情報格差、テクノ不安症とテクノ依存症を説明できる。
浮動小数点数形式のデータを数に直せる。
13週 アルゴリズムと実行 並べ替えのアルゴリズムを理解しプログラムのトレースができる。
14週 無償のソフトウェアの分類、問題解決、論理演算 コピーレフト、シェアウェア、PDS、OSSを説明できる。
基本的論理演算の真理値表と記号が書ける。
ある時点の値と刻み幅ごとの増分から未来の値の近似値を算出できる。
15週 問題解決、論理演算と論理回路 オイラー法を説明できる。
AND、OR、NOTの各演算の値が追える。
16週 前期末試験(17週目は試験答案の返却・解説及びポートフォリオの記入) 前期末試験。
試験問題の解説及びポートフォリオの記入.。
後期
3rdQ
1週 問題解決 数値積分の矩形法について、説明と、単純な数式についての手計算ができる。
2週 問題解決 数値積分の台形法と中点法について、説明と、単純な数式についての手計算ができる。
3週 ワープロソフト演習 数式が入れられる。
4週 問題解決 シンプソン法のについて、説明と、単純な数式についての手計算ができる。
オイラー法、矩形法、台形法を例に、刻み幅に対する誤差の傾向を理解し説明できる。
5週 表計算ソフト演習 VLOOKUP関数が使える。
6週 論理演算と論理回路 論理式から真理値表が書ける。論理式と論理回路との書き換えができる。
7週 表計算ソフト演習 COUNTIF関数とSUMIF関数が使える。
8週 後期中間試験
4thQ
9週 後期中間試験解答・解説、プレゼンソフト演習 試験問題の解説及びポートフォリオの記入.。
散布図に回帰直線と回帰式が入れられる。
10週 問題解決 モデル化とシミュレーションについて理解し説明ができる。計算機εを説明できる。
11週 表計算ソフト演習 対数グラフを作成できる。
12週 データベース フィールドとレコード、結合、選択、正規化、データベース管理システムを説明できる。
13週 コンピュータを利用した問題解決 プログラムによるシミュレーションの計算過程を追うことができる。
14週 ネットワークのしくみ HTMLのタグを説明できる。
15週 表計算ソフト演習 2パラメータの数式を計算させられる。
16週 学年末試験(17週目は試験答案の返却・解説及びポートフォリオの記入) 学年末試験。
試験問題の解説及びポートフォリオの記入.。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。3前4,前9,前10,前12,後3,後5,後7,後9,後11,後14,後15
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。3前2,前14,前15,後6
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。3前1,前5,前9,前10,前12,前14,前15,後10
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。3前6,前10,後12,後14
同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。3前3,前4,前5,前7,前11,前13,前14,後1,後2,後4,後10,後13
与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。3前3,前4,前5,前7,前11,前13,後13
任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。3前5,前7,前11,前13,後13
情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。3前6,前9,前10
個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。3前6,前9,前10
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している3前6,前9,前10
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。3前6,前9,前10

評価割合

試験課題相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70300000100
基礎的理解5020000070
応用能力2010000030
分野横断的能力0000000