分析化学

科目基礎情報

学校 都城工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 分析化学
科目番号 0029 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 物質工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 田中稔、渋谷康彦、松下隆之、増田嘉考 著 「分析化学演習」三共出版
担当教員 岩熊 美奈子

到達目標

1)溶液の濃度計算を行い、平衡の考え方を理解する
2)酸塩基滴定に関して計算ができ、緩衝溶液などの計算ができる
3)沈殿平衡の考え方が理解でき、沈殿滴定の計算ができる
4)錯平衡の考え方が理解でき、錯滴定の計算ができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1溶液の濃度計算ができ、平衡の考え方を深く理解できる溶液の濃度計算ができ、平衡の考え方がわかる溶液の濃度計算が最低限できる、または平衡定数の表し方がわかる
評価項目2酸塩基滴定の計算が間違いなくでき、緩衝溶液の計算も間違わずにできる酸塩基滴定の計算ができ、緩衝溶液の計算もできる酸塩基滴定の考え方がわかる、または緩衝溶液の考え方がわかる
評価項目3沈殿平衡の考え方が理解でき、計算が間違いなくできる沈殿平衡の考え方が理解でき、計算ができる沈殿平衡の考え方が理解きる
評価項目4錯平衡の考え方が理解でき、錯滴定の計算が間違いなくできる錯平衡の考え方が理解でき、錯滴定の計算ができる錯平衡の考え方は理解できる

学科の到達目標項目との関係

学習・教育目標・サブ目標との対応 2-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
与えられた物質の本質や組成、成分の量的関係を調べるための理論的な思考法、計算法を習得すること。
特に不均一反応における平衡論を基礎とした酸塩基平衡、沈殿平衡および錯体の平衡等を化学的な視点から理解し、計算を正しくできることを目的とする。
授業の進め方・方法:
多くの計算を行うことから、数学をよく学んでおくこと。
注意点:
多くの計算を行うことから、数学をよく学んでおくこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業計画・達成目標・成績の評価方法等の説明と化学の基本的な考えかたを習得する 授業計画の説明
化学の基本的な考えかたを習得する
2週 原子量、分子量、式量、モル計算 化学の基本的な考えかたを習得する
3週 原子量、分子量、式量、モル計算 化学の基本的な考えかたを習得する
4週 濃度の表し方と濃度の計算 濃度計算を習得する
5週 濃度の表し方と濃度の計算 濃度計算を習得する
6週 化学反応平衡、速度の理論的考え方 化学平衡状態での濃度導出ができるようになる
7週 化学反応平衡、速度の理論的考え方 化学平衡状態での濃度導出ができるようになる
8週 まとめ、計算練習 自分がわからない項目を洗い出す
2ndQ
9週 中間試験
10週 酸塩基の水溶液 強酸-強塩基の反応を知り、pH計算をする
11週 酸塩基滴定 弱酸-強塩基、強酸-弱強塩基の滴定曲線(濃度)を計算できる
12週 酸塩基滴定 弱酸-強塩基、強酸-弱強塩基の滴定曲線(濃度)を計算できる
13週 緩衝溶液 緩衝溶液の計算が出来、働きを知ることが出来る
14週 緩衝溶液 緩衝溶液の計算が出来、働きを知ることが出来る
15週 まとめ、計算練習
16週
後期
3rdQ
1週 溶解度と溶解度積 溶解度積の考え方、計算について理解できる
2週 溶解度と溶解度積 溶解度積の考え方、計算について理解できる
3週 溶解度と溶解度積 溶解度積の考え方、計算について理解できる
4週 沈殿生成平衡について濃度計算 沈殿生成平衡について濃度計算が出来るようになる
5週 沈殿生成平衡について濃度計算 沈殿生成平衡について濃度計算が出来るようになる
6週 錯体および錯イオン 錯体形成の基本的な考え方を理解する
7週 錯形成平衡 錯形成平衡を理解する。
8週 後期中間試験
4thQ
9週 キレート滴定 キレート滴定の計算ができるようになる
10週 キレート滴定 キレート滴定の計算ができるようになる
11週 前期の復習 前期で学んだ学習の復習を行う
12週 前期の復習 前期で学んだ学習の復習を行う
13週 前期・前期の復習 前期と後期で学んだ学習の復習を行う
14週 後期の復習 後期で学んだ学習の復習を行う
15週 後期の復習 後期で学んだ学習の復習を行う
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野無機化学配位結合の形成について説明できる。3前1,前13
水素結合について説明できる。2
錯体化学で使用される用語(中心原子、配位子、キレート、配位数など)を説明できる。2
分析化学いくつかの代表的な陽イオンや陰イオンの定性分析のための化学反応について理解できる。4
電離平衡と活量について理解し、物質量に関する計算ができる。4前2,前3
溶解度・溶解度積について理解し必要な計算ができる。4前3
沈殿による物質の分離方法について理解し、化学量論から沈殿量の計算ができる。4前3
強酸、強塩基および弱酸、弱塩基についての各種平衡について説明できる。4
強酸、強塩基、弱酸、弱塩基、弱酸の塩、弱塩基の塩のpHの計算ができる。4
緩衝溶液とpHの関係について説明できる。4
錯体の生成について説明できる。4
陽イオンや陰イオンの関係した化学反応について理解し、溶液中の物質の濃度計算(定量計算)ができる。4
中和滴定についての原理を理解し、酸及び塩基濃度の計算ができる。4
酸化還元滴定についての原理を理解し、酸化剤及び還元剤の濃度計算ができる。2
キレート滴定についての原理を理解し、金属イオンの濃度計算ができる。4
無機および有機物に関する代表的な構造分析、定性、定量分析法等を理解している。3
物理化学平衡の記述(質量作用の法則)を説明できる。4
均一および不均一反応の平衡を説明できる。1
化学工学SI単位への単位換算ができる。2
吸着や膜分離の原理・目的・方法を理解できる。2

評価割合

定期試験小テスト相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力80200000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000