到達目標
1)期日までにレポートを作成し提出することが出来る。
2)実験で起こる化学反応から正しく量を求める式を導出できる。
3)定量操作を正しく理解し、定量器具の使用を正しく行うことが出来る。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安(可) |
評価項目1 | 実験で扱った化学反応以外からも化学反応式から正しく定量のための式を導出できる。 | 実験で扱った化学反応式から正しく定量のための式を導出できる。 | 実験で扱った化学反応式から反応前後での化学種の化学量論は説明できる。 |
評価項目2 | 験テーマにおいて、繰り返しの誤差が5%以下で実験できる。 | 全ての実験テーマで、繰り返しの誤差が10%以下で実験できる。 | いくつかの実験テーマで、繰り返しの誤差が10%以下で実験できる。 |
評価項目3 | 実験結果から自分の言葉で考察をきちんと説明できる。 | 有効数字の取り扱いを正しく行うことができる。 | 提出期日までにデータを整理し、レポートを完成させ提出することができる。 |
学科の到達目標項目との関係
学習・教育目標・サブ目標との対応 1-1
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学習・教育目標・サブ目標との対応 2-3
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学習・教育目標・サブ目標との対応 4-2
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教育方法等
概要:
1年生で修得した定性分析実験を基に定量分析実験を修得する。定量分析は、どれだけの分量が含まれているかを調べる分析化学である。その中で、それぞれの物質に適した分析法および実験操作を修得し、化学研究上必要な基礎的資質と化学分析技術を身につける。
授業の進め方・方法:
1)レポートの提出期限を厳守すること
2)使用する試薬や器具の注意点や使用法をしっかりと理解し、安全に心がけること。
3)実験ノートを必ず用意し、ボールペンで記録をとること。
4)事前学習として実験テキストを予習し、実験内で起こる化学反応式を考えテキストに記入してくること
5)事後学習として実験前の講義内容を整理し定量的な計算式を導出できるよう、特に復習に力を入れ学習すること
6)事後学習として新しく使用した試薬や器具について調査すること
注意点:
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
【重量分析】 ルツボの空焼き(1) |
実験の安全について理解する 有効数字の取り扱いついて理解する
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2週 |
【重量分析】 ルツボの空焼き(2) |
器具の取り扱に慣れ、恒量を求められる
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3週 |
硫酸銅中の銅の定量① |
水酸化銅から酸化銅へ変換できる
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4週 |
硫酸銅中の銅の定量② |
酸化銅の質量を求め、銅の含有量を求められる
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5週 |
【容量分析】 定量器具の使用法 |
定量器具を正しく使用できる
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6週 |
中和滴定:0.1N-HClの調製 |
0.1N-HClの濃度を正しく求められる
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7週 |
中和滴定:0.1N-NaOHの調製 |
0.1N-NaOHの濃度を正しく求められる
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8週 |
中和滴定:酸定量 |
未知試料から濃度を決定できる
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2ndQ |
9週 |
前期中間試験 |
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10週 |
中和滴定:アルカリ定量 |
固体混合物から含有量を正しく求められる
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11週 |
酸化還元滴定:0.1N-KMnO4の調製 |
0.1N-過マンガン酸カリウムの濃度を正しく求めらる
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12週 |
酸化還元滴定:過酸化水素の定量 |
市販の過酸化水素水の濃度を正しく決定できる
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13週 |
沈殿滴定:NaClの定量 |
市販の醤油中のNaClの含有量を正しく決定できる
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14週 |
キレート滴定:0.01M-EDTAの調製 |
0.01M-EDTAの濃度を正しく決定できる
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15週 |
キレート滴定:亜鉛および銅の定量 |
亜鉛・銅の未知試料の濃度を正しく決定できる
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 物理、化学、情報、工学についての基礎的原理や現象を、実験を通じて理解できる。 | 3 | 前1,前13 |
物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。 | 3 | 前4 |
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。 | 2 | 前1,前2,前5 |
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。 | 4 | 前1,前13 |
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。 | 3 | 前4,前13 |
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。 | 3 | 前3 |
専門的能力 | 分野別の工学実験・実習能力 | 化学・生物系分野【実験・実習能力】 | 分析化学実験 | 中和滴定法を理解し、酸あるいは塩基の濃度計算ができる。 | 4 | 前6,前7,前8,前10 |
酸化還元滴定法を理解し、酸化剤あるいは還元剤の濃度計算ができる。 | 4 | 前11,前12 |
キレート滴定を理解し、錯体の濃度の計算ができる。 | 4 | 前14,前15 |
評価割合
| 試験 | レポート | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 30 | 50 | 20 | 100 |
知識の基本的な理解 | 15 | 25 | 0 | 40 |
思考・推論・創造への適応力 | 10 | 10 | 0 | 20 |
汎用的技能 | 0 | 10 | 0 | 10 |
総合的な学習経験と創造的思考力 | 5 | 5 | 0 | 10 |
態度・志向性(人間力) | 0 | 0 | 20 | 20 |