科目基礎情報

学校 都城工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 国語
科目番号 0045 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 物質工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 『精選現代文B 新訂版』(大修館書店)ISBN:978-4-469-62333-8、『精選古典B』(三省堂)ISBN:978-4-385-72740-0、『新版五訂 新訂総合国語便覧』(第一学習社)ISBN:978-4-8040-3301-3 、『常用漢字ダブルクリア 四訂版』(尚文出版)ISBN:978-4-7805-0639-6
担当教員 内田 凉子

到達目標

1.現代文:筆者の主張や文章の構成を的確に読解し、問題意識を持つ力・発想する力を高める
2.古典:古典に描かれた伝統的な言語文化をふまえつつ、日本文化について自分なりに評価することができる。
3.表現:文章の読解を通して身につけた語彙・発想を活かして自分の考えを文章にまとめる作文力を養う。




ルーブリック

理想的な到達レベルの目安       A標準的な到達レベルの目安       B未到達レベルの目安     C(学生記入欄) 到達したレベルに〇をすること。
評価項目1筆者の主張や文章の構成を十分に理解し、身近な諸問題に対する考察に活かすことができる。読解に必要な知識・語彙力を備え、要旨を把握して、それに対する自分の意見を持つことができる。読解に必要な知識・語彙力をある程度備え、文意を少しは把握することができる。  A ・ B ・ C
評価項目2古典に学ぶための基本事項を理解し、伝統的な言語文化をふまえつつ日本文化に対して自分なりに評価することができる。 古典に学ぶための基本事項を理解し、伝統的な言語文化への興味・関心を持つことができる。古典に学ぶための基本事項を少しは理解し、古典に親しむ努力をすることができる。  A ・ B ・ C
評価項目3基礎的な語彙力を十分身につけ、 自分の考えを的確に文章にまとめることができる。基礎的な語彙力を身につけ、 自分の考えを文章にまとめることができる。基礎的な語彙力を少しは身につけ、 自分の考えを文章にまとめる努力をすることができる。  A ・ B ・ C

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 3-1 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 3-3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
第3学年では標準的な教材を用い、低学年教育を総括する。他科目における活動(文章表現・口頭発表・思考や発想)に繋げるための基礎的な国語力向上の「発展」と位置づける。低学年教育と高学年教育をスムーズに連結させるため、やや専門的な題材を選び実施する。
授業の進め方・方法:
現代文・古典教材の読解力を養う。教材に関連した課題において自身の考えを文章で表現する力を育む。併せて漢字小テストを定期的に実施し、語彙力を養成する。小レポート等の課題によって思考を整理し深化を促す。
注意点:
1.本文を事前に読んで授業に臨む習慣をつけること。
2.辞書・国語便覧を持参して授業に臨むこと
3.板書をきちんとノートにとり、試験時の復習などに役立てること。
4.提出課題においては分かりやすい文章の作成に努め確実に提出すること。口頭発表の機会があれば積極的に取り組むこと。
5.単元に関連する情報の収集など、自分でできることには進んで取り組むこと。

ポートフォリオ

(学生記入欄)
【理解の度合】理解の度合について記入してください。
      (記入例)ファラデーの法則、交流の発生についてはほぼ理解できたが、渦電流についてはあまり理解できなかった。
 ・前期中間試験まで: 
                                      
 ・前期末試験まで :
                                       
 ・後期中間試験まで:
                                       
 ・学年末試験まで :

                                       
【試験の結果】定期試験の点数を記入し、試験全体の総評をしてください。
       (記入例)ファラデーの法則に関する基礎問題はできたが、応用問題が解けず、理解不足だった。
 ・前期中間試験 点数:      総評:                                       

 ・前期末試験  点数:      総評:                                       

 ・後期中間試験 点数:      総評:                                       

 ・学年末試験  点数:      総評:                                       


【総合到達度】「到達目標」どおりに達成することができたかどうか、記入してください。
 ・総合評価の点数:      総評:                                       


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(教員記入欄)
【授業計画の説明】実施状況を記入してください。
  
  
【授業の実施状況】実施状況を記入してください。
  ・前期中間試験まで:  
                                     
  ・前期末試験まで :                                       

  ・後期中間試験まで:                                       

  ・学年末試験まで : 
        
                                
【評価の実施状況】総合評価を出した後に記入してください。
 
    

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業計画の説明
評論:『「贈り物」としてのノブレス・オブリージュ』
授業計画・達成目標・成績の評価方法等の説明を理解する。
評論を読み、構成や展開を把握する。
「贈り物」に対する筆者の考え方を読み取る。
2週 評論:『「贈り物」としてのノブレス・オブリージュ』 具体例の効果や主題の位置づけを的確に捉える。
3週 評論:『「贈り物」としてのノブレス・オブリージュ』 「ノブレス・オブリージュ」という言葉の本来の意味と筆者の解釈について読み取る。
自らの「ノブレス・オブリージュ」について考える。
4週 古典:『竹取物語』
(導入)「なよたけのかぐや姫」
『竹取物語』の概要を理解する。
基本的な文法の理解を深める。
5週 古典:『竹取物語』
 「かぐや姫の昇天」
物語の展開・構成を理解する。
敬語表現についての理解を深める。
登場人物の心理・心情を読み取る。
6週 古典:『竹取物語』
 「かぐや姫の昇天」
物語の展開・構成を理解する。
敬語表現についての理解を深める。
登場人物の心理・心情を読み取る。
7週 古典:『竹取物語』
 「かぐや姫の昇天」
物語の展開・構成を理解する。
敬語表現についての理解を深める。
登場人物の心理・心情を読み取る。
8週 『竹取物語』の感想文を書く
試験内容の確認
原稿用紙を正しく使える。
試験に向けて学習内容を振り返る。
2ndQ
9週 前期中間試験
10週 試験問題の解説及びポートフォリオの記入
詩:萩原朔太郎『竹』・宮沢賢治『永訣の朝』など
詩歌を音読し、その独特のリズムを味わう。
11週 詩:萩原朔太郎『竹』・宮沢賢治『永訣の朝』など 作者の心情を読み取り、鑑賞する。
12週 詩:萩原朔太郎『竹』・宮沢賢治『永訣の朝』など 作者の心情を読み取り、鑑賞する。
13週 古典:『方丈記』
 「ゆく河の流れ」「養和の飢饉」など
(参考「日野山の閑居」)
中世文学において重要な文学概念である無常観について理解する。
14週 古典:『方丈記』
 「ゆく河の流れ」「養和の飢饉」など
筆者の状況把握力と克明な描写力を味わう。
厳しい状況下でも変わらぬ人間の情愛を読み取る。
15週 古典:『方丈記』
試験内容の確認
『方丈記』のまとめを行う。
試験に向けて学習内容を振り返る。
16週 前期末試験
(17週目は試験答案の返却・解説及びポートフォリオの記入)
後期
3rdQ
1週 小説:『待つ』 多彩な文章表現を味わい、言葉の感性を磨く。
初発の感想を書く。
2週 小説:『待つ』 娘の情報を読み取る。
文章表現上の工夫や効果について考える。
3週 小説:『待つ』 娘の複雑な心境を読み取る。
文章表現上の工夫や効果について考える。
4週 小説:『待つ』
「学習のポイント」より「内容の理解」
時代背景をふまえて内容をとらえ、作者が何を描こうとしたのかを考え、ものの見方・考え方を深める。
5週 古典:『枕草子』
 「中納言参り給ひて」「雪のいと高う降りたるを」「ありがたきもの」など
当時の宮廷での生活や文化を学び、筆者の機知を理解する。
敬語表現の理解を深める。
6週 古典:『枕草子』
 「中納言参り給ひて」「雪のいと高う降りたるを」「ありがたきもの」など
筆者の美意識や感性を理解する。
敬語表現への理解を深める。
7週 古典:『枕草子』
 「中納言参り給ひて」「雪のいと高う降りたるを」「ありがたきもの」など
試験内容の確認
清少納言のものの見方・考え方を理解する。
試験に向けて学習内容を振り返る。
8週 後期中間試験
4thQ
9週 試験答案の返却・解説及びポートフォリオの記入
古典:『源氏物語』
『源氏物語』の時代背景と、作者 紫式部について理解する。
敬語表現の理解を深める。
10週 古典:『源氏物語』
 「光源氏の誕生」 など
物語の時代設定と、桐壷更衣の立場を把握する。
11週 古典:『源氏物語』
 「光源氏の誕生」 など
光源氏誕生の状況と、周囲の人々の心情を把握する。
12週 古典:『源氏物語』
 「光源氏の誕生」 など
桐壷更衣の出自と、後宮での立場を理解する。
桐壷更衣の心情を理解する。
13週 古典:『源氏物語』
 「藤壺の入内」「北山の垣間見」など
光源氏を取り巻く女性の中でも重要な立場の藤壺・若紫(紫の上)などの人間関係を理解する。
14週 古典:『源氏物語』
 「藤壺の入内」「北山の垣間見」など
光源氏を取り巻く女性の中でも重要な立場の藤壺・若紫(紫の上)などの人間関係を理解する。
15週 古典:『源氏物語』
試験内容の確認
『源氏物語』の読解を通して、平安時代の宮廷生活や登場人物の心情を深く学び鑑賞する。
試験に向けて学習内容を振り返る。
16週 学年末試験
(17週目は試験答案の返却・解説及びポートフォリオの記入)

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3前1,前2,前3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3前1,前2,前3
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3前1,前2,前3,前10,前11,前12,後1,後2,後3,後4
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3前1,前2,前3,前10,前11,前12,後1,後2,後3,後4
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3前1,前2,前3,前10,前11,前12,後1,後2,後3,後4
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前10,前11,前12,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前10,前11,前12,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。1前8
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3前8
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3前8
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3前8
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3前3,前8
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3前3,前8,後4
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3前3,前8,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15

評価割合

試験小テスト発表相互評価態度ポートフォリオレポートその他合計
総合評価割合80100000010100
基礎的能力5010000001070
専門的能力30000000030
分野横断的能力000000000