歴史学概論

科目基礎情報

学校 都城工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 歴史学概論
科目番号 0051 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 物質工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材  第一学習社 『グローバルワイド最新世界史図表』
担当教員 田村 理恵

到達目標

1) 現在起こっている問題には歴史的背景があり、地域によって考え方が異なることを理解する。
2) 歴史的経緯に絡んだ基本的な地理を理解する。
3) 基本的な歴史用語を理解し、使用できるようになる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1地域によって事象の捉え方も異なっており、それは歴史的に長い時間をかけてつくられてきたものである事が理解できる。地域の特性とその要因となった歴史的事項が結びついている。基本的な地域の特性が分かる。
評価項目2地球規模での交流を可能としている地理的状況や現在の交流状況を理解している。地域の中心となる文化を理解し、それが影響を大きく及ぼす範囲を理解する。基本的な世界地理が分かる。
評価項目3歴史用語は同じでも、時代や地域によって多少の違いがあり、それが地域の特性になっていることを理解する。またそのような用語を使うことで比較の視点が出来ることを分かる歴史的事件が、異なる地域、異なる時代でも、一般的な歴史用語を使うことで同じような出来事であることが理解できる。基本的な歴史用語が分かる。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
 世界がどのような過程を経て、現在の姿をとっているのかを理解する。今日世界で起こっている問題はすべて歴史的背景をもっていることを理解し、現在の問題を考える際にはその問題にどのような背景があるのかを検討した上で、自分なりの意見を述べることができるようにする。
授業の進め方・方法:
基本的に講義方式で行う。
注意点:
1) 自分でノートをしっかり取ること。
2) 提出期限は守ること。
3) 現在の世界情勢に関心を持ち、その事実と背景を知ろうという姿勢で臨むこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業計画の説明
暦、歴史区分、地域区分
暦の種類、歴史区分と地域区分がわかる。
2週 ウィーン体制 ウィーン体制を理解する。
3週 各国の自由主義と国民主義(1) ウィーン体制に対して起こされた各国の自由主義運動を知る。
4週 各国の自由主義と国民主義(2) ウィーン体制に対して起こされた各国の自由主義運動を知る。
5週 各国の自由主義と国民主義(3) ウィーン体制に対して起こされた各国の自由主義運動を知る。
6週 アジアの変化と欧米の進出(1) 欧米のアジア進出とそれに対するアジアの反応を理解する。
7週 アジアの変化と欧米の進出(2) 欧米のアジア進出とそれに対するアジアの反応を理解する。
8週 アジアの変化と欧米の進出(3) 欧米のアジア進出とそれに対するアジアの反応を理解する。
2ndQ
9週 前期中間試験 これまでの理解を確認する。
10週 前期中間試験の解答
帝国主義の成立(1)
帝国主義の成立を知る。
11週 帝国主義の成立(2) 帝国主義の具体的事例を理解する。
12週 アジアの民族運動(1) アジアの植民地化を理解する。
13週 アジアの民族運動(2) アジアの植民地化を理解する。
14週 第一次世界大戦(1) 第一次世界大戦の原因を理解する。
15週 第一次世界大戦(2) 第一次世界大戦の経過を理解する。
16週 前期末試験と解答 試験の解答と解説で、不十分な理解であったところを確認する。
後期
3rdQ
1週 第一次世界大戦の影響 第一次世界大戦の影響を理解する。
2週 ヴェルサイユ体制(1) ヴェルサイユ体制を理解する。
3週 ヴェルサイユ体制(2) ヴェルサイユ体制を理解する。
4週 世界恐慌(1) 世界恐慌を知る。
5週 世界恐慌(2) 世界恐慌への各国の対応を理解する。
6週 第二次世界大戦(1) 第二次世界大戦の原因を知る。
7週 第二次世界大戦(2) 第二次世界大戦の経過を理解する。
8週 後期中間試験 これまでの理解を確認する。
4thQ
9週 前期中間試験の解答
戦後処理と各国の独立(1)
試験の解答と解説で、不十分な理解であったところを確認する。
10週 戦後処理と各国の独立(2) 第二次世界大戦の戦後処理がどのように行われたのかを理解する。
11週 戦後処理と各国の独立(3) アジア各国の独立を知る。
12週 東西冷戦(1) 東西冷戦を理解する。
13週 東西冷戦(2) 東西冷戦の終結を理解する。
14週 冷戦後の世界の多極化(1) 多極化した世界を理解する。
15週 冷戦後の世界の多極化(2) 多極化し、複雑化した世界を理解する。
16週 前期末試験と解答 試験の解答と解説で、不十分な理解であったところを確認する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地歴産業活動(農牧業、水産業、鉱工業、商業・サービス業等)などの人間活動の歴史的発展過程または現在の地域的特性、産業などの発展が社会に及ぼした影響について理解できる。2前10,前14
人間活動と自然環境との関わりや、産業の発展が自然環境に及ぼした影響について、地理的または歴史的観観点から理解できる。2前10,前12,前13
社会や自然環境に調和した産業発展に向けた現在までの取り組みについて理解できる。2前10
日本を含む世界の様々な生活文化、民族・宗教などの文化的諸事象について、歴史的または地理的観点から理解できる。2前1,前3,前4,前5,前6,前9,前16,後4,後10,後12
国家間や国家内で見られる、いわゆる民族問題など、文化的相違に起因する諸問題について、地理的または歴史的観点から理解できる。2前2,前14,前15,後11,後14,後16
文化の多様性を認識し、互いの文化を尊重することの大切さを理解できる。2前7,前8
地歴・公民今日の国際的な政治・経済の仕組みや、国家間の結びつきの現状とそのさまざまな背景について理解できる。2前11,後5,後6,後7,後8
国際平和・国際協力の推進、地球的諸課題の解決に向けた現在までの取り組みついて理解できる。2後1,後2,後3,後9
工学基礎技術史技術史歴史の大きな流れの中で、科学技術が社会に与えた影響を理解し、自らの果たしていく役割や責任を理解できる。2後9,後13
グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解世界の歴史、交通・通信の発達から生じる地域間の経済、文化、政治、社会問題を理解し、技術者として、それぞれの国や地域の持続的発展を視野においた、経済的、社会的、環境的な進歩に貢献する資質を持ち、将来技術者の役割、責任と行動について考えることができる。2後14,後15

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合9000505100
基礎的能力550050565
専門的能力350000035
分野横断的能力0000000