到達目標
1) 現在世界各地で起こっている問題には歴史的背景があり、地域によって考え方が異なることを理解する。
2) 講義で取り扱う宗教の特徴を理解する。
3) 国際問題について自分の意見を述べることが出来るようになる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 地域によって事象の捉え方も異なっており、それは歴史的に長い時間をかけてつくられてきたものである事が理解できる。 | 地域の特性とその要因となった歴史的事項が結びついている。 | 基本的な歴史的出来事が分かる。 |
評価項目2 | 世界的な宗教が人々に及ぼしている影響と宗教の相互関係を理解する。 | 世界的に広まっている宗教を理解し、それが影響を大きく及ぼす範囲を理解する。 | 基本的な宗教の考え方が分かる。 |
評価項目3 | 国際問題を民族問題、宗教問題を絡めながら解説でき、自分なりの意見を人に分かるように説明できる。 | 国際的な問題を歴史的背景から理解し、それを歴史用語も使用しながら書くことが出来る。 | 基本的な用語が分かり、記述できる。 |
学科の到達目標項目との関係
JABEE (a)
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JABEE C1
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教育方法等
概要:
交通、通信の発達により、現在は海外との交流も活発になってきている。しかし、必ずしもそれが相互理解をともなっているわけではない。そこで、本授業では、日本人にはこれまでなじみの少なかった民族、国家、宗教に焦点をしぼり、それらの言葉がどのような背景をもっているのか、それらがなぜ現在問題となっているのかを理解し、それらについて議論できるようにする。
授業の進め方・方法:
基本的には講義形式で行うが、学生同士の討論も行う。
注意点:
1) 自分でノートをしっかり取ること。
2) 提出期限は守ること。
3) 現在の世界情勢に関心を持ち、その事実と背景を知ろうという姿勢で臨むこと。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
授業計画の説明 国民国家の起源(1) |
民族とはどういうものかがわかる。
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2週 |
国民国家の起源(2) |
国民国家が形成される以前のヨーロッパにはどのような国家があったのかを理解する。
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3週 |
国民国家の起源(3) |
国民国家の形成の過程をフランスを例に理解する。
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4週 |
日本での国民国家の形成(1)
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近世以前の日本と外国との関係を理解する。
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5週 |
日本での国民国家の形成(2) |
ヨーロッパをモデルとした日本の明治期の国家形成を理解する。
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6週 |
日本での国民国家の形成(3) |
国民国家としての日本と国民や周辺国との関係を理解する。
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7週 |
多民族国家 |
多民族国家にはいくつかのパターンがあることを知る。
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8週 |
多民族国家としてのアメリカの形成(1) |
建国時のアメリカは「国民国家」であったことを理解する。
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2ndQ |
9週 |
多民族国家としてのアメリカの形成(2) |
多民族国家としてのアメリカの形成過程を理解する。
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10週 |
多民族国家としてのアメリカの形成(3) |
アメリカの現在の「人種問題」を理解し、自分の意見を表明できる。
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11週 |
バルカン半島諸国(1) |
中世までのバルカン半島の歴史を見て、様々な民族、宗教、文化があることを知る。
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12週 |
バルカン半島諸国(2) |
近世以降のバルカン半島が置かれた国際情勢を理解する。
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13週 |
バルカン半島諸国(3) |
近年のバルカン半島で起こった国家の分裂過程とその原因を理解する。
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14週 |
国家と民族の関係のまとめ |
国民国家、多民族国家を理解する。
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15週 |
期末試験の解答とレポートの解説 |
これまでの確認
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16週 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
宗教の役割 |
宗教の果たす役割を理解する。
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2週 |
仏教 |
仏教の歴史と簡単な教義を理解する。
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3週 |
ユダヤ教(1) |
ユダヤ教の歴史と簡単な教義を理解する。
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4週 |
ユダヤ教(2) |
ユダヤ教の歴史と簡単な教義を理解する。
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5週 |
キリスト教(1) |
キリスト教の歴史と簡単な教義を理解する。
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6週 |
キリスト教(2) |
キリスト教の歴史と簡単な教義を理解する。
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7週 |
イスラム教(1) |
イスラム教の歴史と簡単な教義を理解する。
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8週 |
イスラム教(2) |
イスラム教の歴史と簡単な教義を理解する。
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4thQ |
9週 |
イスラム教(3) |
イスラム教とキリスト教の関係を理解する。
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10週 |
中東問題(1) |
中東での様々な問題に宗教が関係していることを理解する。
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11週 |
中東問題(2) |
シオニズムの考え方を知る。
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12週 |
中東問題(3) |
シオニズム運動の活発化とヨーロッパの関係を理解する。
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13週 |
中東問題(4) |
パレスチナ問題を理解する。
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14週 |
中東問題(5) |
パレスチチ問題が周辺国に与える影響を知る。
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15週 |
学年末試験 |
後期の確認
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16週 |
学年末試験の解答とレポートの評価 |
評価の確認と授業のまとめ
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 社会 | 地歴 | 日本を含む世界の様々な生活文化、民族・宗教などの文化的諸事象について、歴史的または地理的観点から理解できる。 | 2 | 前2,前3,前4,前5,前6 |
国家間や国家内で見られる、いわゆる民族問題など、文化的相違に起因する諸問題について、地理的または歴史的観点から理解できる。 | 3 | 前1,前2,前7,前8,前11,前12,前13 |
文化の多様性を認識し、互いの文化を尊重することの大切さを理解できる。 | 3 | 前9,前10,前13,前14,前15 |
公民 | 諸思想や諸宗教において、自分が人としていかに生きるべきと考えられてきたかについて理解できる。 | 2 | 後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8 |
諸思想や諸宗教において、好ましい社会と人間のかかわり方についてどのように考えられてきたかを理解できる。 | 2 | 後9,後10,後11 |
地歴・公民 | 今日の国際的な政治・経済の仕組みや、国家間の結びつきの現状とそのさまざまな背景について理解できる。 | 3 | 後11,後12,後13,後14 |
工学基礎 | グローバリゼーション・異文化多文化理解 | グローバリゼーション・異文化多文化理解 | 世界の歴史、交通・通信の発達から生じる地域間の経済、文化、政治、社会問題を理解し、技術者として、それぞれの国や地域の持続的発展を視野においた、経済的、社会的、環境的な進歩に貢献する資質を持ち、将来技術者の役割、責任と行動について考えることができる。 | 3 | 前14,後15,後16 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 50 | 0 | 0 | 5 | 0 | 45 | 100 |
基礎的能力 | 35 | 0 | 0 | 5 | 0 | 30 | 70 |
専門的能力 | 15 | 0 | 0 | 0 | 0 | 15 | 30 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |