到達目標
1)生体機能の利用例について、主に利用される生体分子の構造や機能を理解する。
2)生体機能の利用例について、その原理を理解し、説明できる。
3)生体機能の利用例について、その具体例を挙げ、説明できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 生体機能の利用例について、主に利用される生体分子の構造や機能を理解し、その生理的特徴を説明できる。 | 生体機能の利用例について、主に利用される生体分子の構造や機能を理解し、説明できる。 | 生体機能の利用例について、主に利用される生体分子の構造や機能の一部を理解し、説明できる。 |
評価項目2 | 生体機能の利用例について、その原理を理解し、その工学的な意義を説明できる。 | 生体機能の利用例について、その原理を理解し、説明できる。 | 生体機能の利用例について、その原理の一部を理解し、説明できる。 |
評価項目3 | 生体機能の利用例について、その具体例を挙げ、その社会における重要性を説明できる。 | 生体機能の利用例について、その具体例を挙げ、説明できる。 | 生体機能の利用例について、その具体例の一部を紹介し、説明できる。 |
学科の到達目標項目との関係
JABEE (a)
説明
閉じる
JABEE (c)
説明
閉じる
JABEE B2
説明
閉じる
教育方法等
概要:
人類は古くから生物の様々な機能を利用してきた。ここ数十年の分子生物学の発展は、生体機能の利用に関してさらなる飛躍的な技術革新をもたらした。本講義では、様々な分野における生体機能の活用例について学び、生体機能が産業分野においてどのように利用されているのか理解する事を目標とする。
授業の進め方・方法:
1)自己学習としては、授業中に配布したプリントや紹介図書などを熟読すること。
2)復習に重点をおいて学習すること。
注意点:
1)生物化学、化学工学の関連項目を十分に理解しておくこと。
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
授業計画の説明、生体機能工学の概要 生体機能分子の種類 |
生体機能工学の概要について理解する。 生体機能の工学利用の観点から蛋白質を理解する。
|
2週 |
生体機能分子の種類 |
生体機能の工学利用の観点から核酸、糖を理解する。
|
3週 |
環境への活用1 |
洗剤への生体機能の活用を例に環境分野への応用を理解する。
|
4週 |
環境への活用2 |
生物農薬への生体機能の活用を例に環境分野への応用を理解する。
|
5週 |
計測への活用1 |
DNAマイクロアレイへの生体機能の活用を例に計測分野への応用を理解する。
|
6週 |
計測への活用2 |
ELISAへの生体機能の活用を例に計測分野への応用を理解する。
|
7週 |
材料へ活用1 |
生分解性プラスチックへの生体機能の活用を例に材料分野への応用を理解する。
|
8週 |
材料へ活用2 |
生体機能の材料分野への応用例について理解する。
|
2ndQ |
9週 |
前期中間試験 |
|
10週 |
試験答案の返却及び解説 医療への活用1 |
生体機能の医療分野への応用例について理解する。
|
11週 |
医療への活用2 |
生体機能の医療分野への応用例について理解する。
|
12週 |
食品への活用 |
生体機能の食品分野への応用例について理解する。
|
13週 |
生体機能の応用の調査1 |
班ごとに分かれ、生体機能の応用例について調査する。
|
14週 |
生体機能の応用の調査2 |
班ごとに分かれ、生体機能の応用例について調査する。
|
15週 |
生体機能の応用の調査3 |
班ごとに調査結果を報告できる。
|
16週 |
前期末試験 |
|
モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 基礎生物 | DNAの構造について遺伝情報と結びつけて説明できる。 | 2 | 前2,前5 |
生物化学 | タンパク質、核酸、多糖がそれぞれモノマーによって構成されていることを説明できる。 | 2 | 前2 |
生体物質にとって重要な弱い化学結合(水素結合、イオン結合、疎水性相互作用など)を説明できる。 | 2 | 前2 |
単糖と多糖の生物機能を説明できる。 | 1 | 前2 |
単糖の化学構造を説明でき、各種の異性体について説明できる。 | 2 | 前2 |
グリコシド結合を説明できる。 | 4 | 前2 |
多糖の例を説明できる。 | 3 | 前2 |
タンパク質の機能をあげることができ、タンパク質が生命活動の中心であることを説明できる。 | 3 | 前1,前2,前6,前15 |
タンパク質を構成するアミノ酸をあげ、それらの側鎖の特徴を説明できる。 | 2 | 前1,前2 |
アミノ酸の構造とペプチド結合の形成について構造式を用いて説明できる。 | 4 | 前1,前2 |
生物工学 | 遺伝子組換え技術の原理について理解している。 | 3 | 前10,前11 |
バイオテクノロジーの応用例(遺伝子組換え作物、医薬品、遺伝子治療など)について説明できる。 | 4 | 前3,前15 |
バイオテクノロジーが従来の技術に対して優れている点について説明できる。 | 4 | 前3,前15 |
評価割合
| 定期試験 | 口頭発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 90 | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 | 110 |
知識の基本的な理解 | 70 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 80 |
思考・推論・創造への適応力 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 |
汎用的技能 | 0 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 |
総合的な学習経験と創造的思考力 | 10 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 15 |