触媒化学

科目基礎情報

学校 都城工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 触媒化学
科目番号 0094 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 物質工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材
担当教員 岩熊 美奈子

到達目標

1)不均一系反応触媒と均一系反応触媒について説明できる。
2)触媒の理解に必要な吸着現象や反応機構を理解し、説明できる。
3)触媒の材料に関しての知識を得、キャラクタリゼーションについて説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1不均一系反応触媒と均一系反応触媒を正しく理解でき、その例も数件あげることができる不均一系触媒と均一系触媒を説明できる不均一系触媒と均一系触媒が理解はできる
評価項目2吸着現象や反応素反応について説明でき、立式し解くことができる。吸着現象や反応素反応について説明できる吸着現象や反応素反応について理解はできる
評価項目3触媒の材料に関して提案でき、かつキャラクタリゼーションの方法を提案できる触媒の材料を説明でき、キャラクタリゼーションの方法を提案できる触媒の材料もキャラクタリゼーションの方法はなにかを理解できる

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
触媒は化学工場内だけではなく、大気汚染防止や各種民生機器などにも使用され、触媒の重要性はますます高くなっている。触媒化学の授業では、触媒の定義、触媒の種類、触媒の研究と設計、触媒の調製、触媒の活性試験、 種々の反応の触媒概要についての知見を得て、触媒はどのようなものか理解する。最後に、どのような触媒を作りたいか各自触媒をデザインする.
授業の進め方・方法:
物理化学、有機化学、無機化学、分析化学の広い分野にわたっての基礎知識が必要である。自己学習に関しては、授業中に渡したプリントや紹介図書を熟読すること。
注意点:
履修にあたっては、分離工学の知識が必要となるため5年前期で履修しておくことが望ましい。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 触媒とは 物質を反応させるときの触媒の役割について
2週 触媒とは 物質を反応させるときの触媒の役割について
3週 触媒の種類 不均一触媒と均一触媒
4週 触媒の種類 不均一触媒と均一触媒
5週 ラングミュアー式 触媒反応に不可欠な吸着現象を知る
6週 ラングミュアー式 触媒反応に不可欠な吸着現象を知る
7週 ラングミュア・ヒンシェルウッド式 ラングミュアーの理論を拡大したL-H式について原理から知る
8週 ラングミュア・ヒンシェルウッド式 ラングミュアーの理論を拡大したL-H式について原理から知る
4thQ
9週 触媒の物性について 触媒はさまざまな物性をもつため、その一例を知る
10週 触媒の担体について さまざまな種類の触媒担体について
11週 触媒の調製法について 触媒の調製法の一例について
12週 触媒のキャラクタリゼーション 触媒の物性の決定法 
13週 環境関連の触媒 現在開発中の光触媒や水素電池について
14週 調査事項(期間は限定せず) 触媒(均一化反応について)
15週 調査事項(期間は限定せず) 夢の触媒(あなたが作りたい触媒)
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野物理化学反応速度の定義を理解して、実験的決定方法を説明できる。4
触媒の性質・構造を理解して、活性化エネルギーとの関係を説明できる。4
表面の触媒活性を理解して、代表的な触媒反応を説明できる。4
化学工学吸着や膜分離の原理・目的・方法を理解できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオレポート合計
総合評価割合701500015100
基礎的能力50100001070
専門的能力205000530
分野横断的能力0000000