建築デザイン基礎

科目基礎情報

学校 都城工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 建築デザイン基礎
科目番号 0003 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 建築概論(大川 邦彦 著、井上書院)978-4753005864、その他適宜授業内で配布する
担当教員 中村 孝至,杉本 弘文

到達目標

1)建築物の計画・設計・デザインに関する最低限必要な基本的な事項が説明できること。
2)建築物の計画・設計・デザインに求められている基本的な条件を把握できること。
3)著名な建築家のデザインの特徴や設計理念を理解し、説明できること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安       A標準的な到達レベルの目安       B未到達レベルの目安     C(学生記入欄) 到達したレベルに〇をすること。
評価項目1建築物のデザインに関する基礎的な知識を有し、各種建築物の計画・設計のポイントを説明できる。建築物のデザインに関する基礎的な知識を概ね理解している。建築物のデザインに関する最低限の知識を有している。  A ・ B ・ C
評価項目2建築の社会的役割や重要性を十分に理解し、自身の考えを踏まえた建築・都市の提案ができる。建築の社会的役割や重要性を理解し、自身の考えを説明できる。建築の社会的役割や重要性をおおよそ理解している。  A ・ B ・ C
評価項目3実在する建築物の計画・設計の要点を理解し、他人にも十分理解できるようプレゼンテーションできる。実在する建築物の計画・設計の要点を理解し、その特徴を説明できる。実在する建築物の計画・設計の要点をある程度理解し、その特徴を把握できる。  A ・ B ・ C

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 2-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
建築のデザイン・設計・計画の基礎的な内容を知ることを目標とする
授業の進め方・方法:
1)本講義はスペースデザイン・インテリアデザイン・コミュニティデザイン等につながる科目である。自らの作品づくり・提案に必要な創造(想像)力や思考力を養う機会とすること。
2)建築デザインのプロセスやデザイン手法などの基礎的な事項を、パワーポイントを用いて事例を参照しながら学習するので、適宜メモやスケッチ等を用いて内容の理解に努めること
3)計画手法と事例を抽象的ではなく具体的に説明するために,PPTや配布資料などによって著名な建築家や都市の設計例をできる限り多く紹介するので、授業での理解を手掛かりに受講者自らが意識的・自発的に建築空間を体験したり、建築家がデザインした設計例を学習すること。
4)建築設計競技(コンペ)やコンテスト、資格試験(インテリアコーディネーター、カラーコーディネーター、福祉住環境コーディネーター等)にチャレンジするために、自宅学習など自主的に課題に取り組むことが望ましい。
注意点:

ポートフォリオ

(学生記入欄)
【理解の度合】理解の度合について記入してください。
      (記入例)ファラデーの法則、交流の発生についてはほぼ理解できたが、渦電流についてはあまり理解できなかった。
 ・前期中間試験まで: 
                                      
 ・前期末試験まで :
                                       
 ・後期中間試験まで:
                                       
 ・学年末試験まで :

                                       
【試験の結果】定期試験の点数を記入し、試験全体の総評をしてください。
       (記入例)ファラデーの法則に関する基礎問題はできたが、応用問題が解けず、理解不足だった。
 ・前期中間試験 点数:      総評:                                       

 ・前期末試験  点数:      総評:                                       

 ・後期中間試験 点数:      総評:                                       

 ・学年末試験  点数:      総評:                                       


【総合到達度】「到達目標」どおりに達成することができたかどうか、記入してください。
 ・総合評価の点数:      総評:                                       


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(教員記入欄)
【授業計画の説明】実施状況を記入してください。
  
  
【授業の実施状況】実施状況を記入してください。
  ・前期中間試験まで:  
                                     
  ・前期末試験まで :                                       

  ・後期中間試験まで:                                       

  ・学年末試験まで : 
        
                                
【評価の実施状況】総合評価を出した後に記入してください。
 
    

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 1.建築デザインへのアプローチ
(1)建築の分野とは何か①
建築の分野の広がりを理解する-1
2週 (1)建築の分野とは何か② 建築の分野の広がりを理解する-2
3週 (2)建築の原点としての住まい
①様々な住まいや集落のかたち-1
「住まう」ために必要な機能について理解する-1
4週 (2)建築の原点としての住まい
①様々な住まいや集落のかたち-2
「住まう」ために必要な機能について理解する-2
5週 (2)建築の原点としての住まい
②気候風土と住まい
気候風土と住まいの関連を理解する
6週 (3)建築の集合としての都市
①古代の都市・中世の都市
古代から現代までの都市の変遷と成り立ちの概要を理解する-1
7週 (3)建築の集合としての都市
②現代の都市
古代から現代までの都市の変遷と成り立ちの概要を理解する-2
8週 中間試験
試験答案の返却及び解説
2ndQ
9週 2.建築の基本用語と基本ルール(1)用語の解説 建築の基本用語について理解する-1
10週 (2)建築家の仕事 建築の分野にはどのような仕事があるのか、建築ができるまでの流れを理解する
11週 (3)建築設計のプロセス
①STAGE1・2 営業・企画
建築設計のプロセスを理解する-1
12週 (3)建築設計のプロセス
②STAGE3 職種
建築設計のプロセスを理解する-2
13週 (3)建築設計のプロセス
③STAGE4 設計・管理業務
建築設計のプロセスを理解する-3
14週 (4)作品研究
①建築家のデザインプロセス
設計作品の事例分析を通して建築家の「デザイン」とは何かを理解する-1
15週 ②作品事例分析 設計作品の事例分析を通して建築家の「デザイン」とは何かを理解する-2
16週 期末試験
試験答案の返却及び解説
後期
3rdQ
1週 3. 建築デザインのプロセス
(1)建築家とデザイン ①日本の建築家・世界の建築家
日本および世界の建築家の作品づくりを通じて、デザインのプロセスを学ぶ
2週 (1)建築家とデザイン ②建築用語の解説と建築の基本ルール 建築の基本用語と建築(製図)の基本ルールを理解する
3週 (1)建築家とデザイン ③3次元表現を学ぶ (パース・スケッチ) 建築デザインにおける立体表現手法を理解する-1
4週 (1)建築家とデザイン ③3次元表現を学ぶ (模型表現) 建築デザインにおける立体表現手法を理解する-2
5週 (1)建築家とデザイン ④プレゼンテーションを学ぶ  建築作品のプレゼンテーション手法-1 建築作品のプレゼンテーション手法を理解する-1
6週 (1)建築家とデザイン ④プレゼンテーションを学ぶ  建築作品のプレゼンテーション手法-2 建築作品のプレゼンテーション手法を理解する-2
7週 (2)自然との共生を考える 建築・都市と環境共生の在り方について理解する
8週 中間試験
試験答案の返却及び解説
4thQ
9週 (3)立体構成を考える
①立体のデザインと作図-1
自らが立体構成を考え、表現する手法を習得する-1
10週 (3)立体構成を考える
①立体のデザインと作図-2
自らが立体構成を考え、表現する手法を習得する-2
11週 (3)立体構成を考える
②立体のモデル化とプレゼンテーション-1
自らが立体構成を考え、表現する手法を習得する-3
12週 (3)立体構成を考える
②立体のモデル化とプレゼンテーション-2
自らが立体構成を考え、表現する手法を習得する-4
13週 4.これからのまちづくり
①コミュニティデザイン
コミュニティデザインについて理解する
14週 ②福祉環境デザイン・ソーシャルデザイン バリアフリーデザインやユニバーサルデザインについて理解する
15週 ③人口減少時代のまちづくり すまいづくり・まちづくりの近年の動向とそのプロセスを理解する
16週 期末試験
試験答案の返却及び解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野環境・設備風土と建築について説明できる。2前1,前2,前5,前14,前15
ヒートアイランドの現象について説明できる。2前13
大気汚染の歴史と現象について説明できる。2前13
都市環境における緑の役割について説明できる。2前7,前13
自然再生可能エネルギー(例えば、風力発電、太陽光発電、太陽熱温水器など)の特徴について説明できる。2前13
省エネルギー(コジェネレーション等を含む)について説明できる。2前13
計画・歴史現代社会における都市計画の課題の位置づけについて説明できる。2前7,後1,後2
近現代都市の特質と課題について説明できる。2前7,後9
近代の都市計画論について説明できる。2前7,後9
現代にいたる都市計画論について説明できる。2前7,後9
市街地形成と都市交通のあり方について説明できる。2後9,後10
街路計画の手法と理念について説明できる。2後9,後10
日本の土地利用計画の仕組みについて説明できる。2後9,後10
市街地を開発する仕組みについて説明できる。2後9,後14,後15
土地区画整理事業について説明できる。2後9,後14,後15
市街地再開発事業について説明できる。2後9,後14,後15
地区計画制度について説明できる。2前10,後13
建築協定・緑化協定などの住民参加・協働のまちづくりの体制について説明できる。2前7,後10,後12,後13,後15
モデュールについて説明できる。2前9,前10,前11,前12,後4,後5
建築設計に関わる基本的な家具をはじめとする住設備機器などの寸法を知っている。2前9,前10,前11,前12,後4,後5
居住系施設(例えば、独立住宅、集合住宅など)の計画について説明できる。2前4,前5,前14,前15,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後11
都市と農村の計画について説明できる。2前7
中世(例えば、ビザンチン、イスラム、ロマネスク、ゴシックなど)の特徴について説明できる。2前6,前15
近世(例えば、ルネサンス、マニエリスム、バロック、ロココなど)の特徴について説明できる。2前6,前15
原始(例えば、竪穴住居、高床建築、集落など)の特徴について説明できる。2前3,前14
古代(例えば、住宅建築、寝殿造、都市計画、神社建築、寺院建築など)の特徴について説明できる。2前3,前14
中世(例えば、住宅建築、神社建築、寺院建築(大仏様、禅宗様、折衷様など))の特徴について説明できる。2前6,前14
近世(例えば、住宅建築、書院造、数寄屋風書院、町屋、農家、茶室、霊廟、社寺建築、城郭)の特徴について説明できる。2前6,前14

評価割合

試験発表相互評価態度レポート・課題その他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力4000010050
専門的能力2000020040
分野横断的能力100000010