科目基礎情報

学校 都城工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 国語
科目番号 0009 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 『新編 現代の国語』(数研出版)ISBN:9784410851117
『言語文化』(数研出版)ISBN:9784410851056
『新訂総合国語便覧』(第一学習社) ISBN:9784804036045
『[漢字検定]対応 高校漢字の総練習 五訂版』(三省堂)ISBN:9784385227283
担当教員 関 幹雄

到達目標

1.現代文:近代以降の様々な文章に親しみ、要旨や筆者の主張を把握するための基礎力を身につける。
2.古典:伝統的な言語文化への興味・関心を広く持つための古典読解の基礎力を身につける。
3.表現:基礎的な語彙力(常用漢字・慣用句)を身につける。自分の考えを文章にまとめる基礎力を養う。

                                                             

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安       A標準的な到達レベルの目安       B未到達レベルの目安     C(学生記入欄) 到達したレベルに〇をすること。
評価項目1論理の展開・心情や情況の描写を十分に理解し、要旨を把握することができる。 読解に必要な知識・語彙力を備え、文意を理解することができる。読解ための知識・語彙力の必要性を自覚することができる。文意を少しは把握することができる。   A ・ B ・ C
評価項目2古典に学ぶための基本事項を理解し、伝統的な言語文化への興味・関心を持つことができる。古典に学ぶための基本事項を理解し、古典に親しむ素地を作ることができる。古典に学ぶための基本事項を少しは理解し、古典に親しむ努力をすることができる。   A ・ B ・ C
評価項目3基礎的な語彙力を十分身につけ、 自分の考えを的確に文章にまとめることができる。基礎的な語彙力を身につけ、 自分の考えを文章にまとめることができる。基礎的な語彙力を少しは身につけ、 自分の考えを文章にまとめる努力をすることができる。  A ・ B ・ C

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 3-1 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 3-3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
第1学年では、高校の基礎的な教材を扱う。他科目における活動(文章表現・口頭発表・思考や発想)に繋げるための基礎的な国語力向上への「導入」を行う。現代文に比重を置きつつ古文・漢文にも親しみ語彙力と感性を養成する。
授業の進め方・方法:
現代文・古典教材の読解力を養う(評価割合「定期試験」)。
リアクションペーパー・夏期レポート等の授業内容に関連した課題において自身の考えを文章で表現する力を育む(評価割合「課題」)。
併せて漢字小テストを定期的に実施し、語彙力を養成する(評価割合「小テスト」)。
分野横断的能力(コミュニケーションスキル・情報収集・活用発信力)については、授業内演習の課題・夏期レポートの提出状況と内容を指標として達成度を判断する。定期試験時に「平常点(課題点)」を通知することで可視化する。
注意点:
1.本文を事前に読んで授業に臨む習慣をつけること。
2.教科書・辞書・国語便覧は毎回必ず持参すること。
3.講義・演習では漢字・語句を積極的に調べること。
4.授業ごとの提出課題では分かりやすい文章の作成に努めること。

ポートフォリオ

(学生記入欄)
【授業計画の説明】実施状況を記入してください。

【理解の度合】理解の度合について記入してください。
      (記入例)ファラデーの法則、交流の発生についてはほぼ理解できたが、渦電流についてはあまり理解できなかった。
 ・前期中間試験まで: 
                                      
 ・前期末試験まで :
                                       
 ・後期中間試験まで:
                                       
 ・学年末試験まで :

                                       
【試験の結果】定期試験の点数を記入し、試験全体の総評をしてください。
       (記入例)ファラデーの法則に関する基礎問題はできたが、応用問題が解けず、理解不足だった。
 ・前期中間試験 点数:      総評:                                       

 ・前期末試験  点数:      総評:                                       

 ・後期中間試験 点数:      総評:                                       

 ・学年末試験  点数:      総評:                                       


【総合到達度】「到達目標」どおりに達成することができたかどうか、記入してください。
 ・総合評価の点数:      総評:                                       


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(教員記入欄)
【授業計画の説明】実施状況を記入してください。
  
  
【授業の実施状況】実施状況を記入してください。
  ・前期中間試験まで:  
                                     
  ・前期末試験まで :                                       

  ・後期中間試験まで:                                       

  ・学年末試験まで : 
        
                                
【評価の実施状況】総合評価を出した後に記入してください。
 
    

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業計画の説明
図書館利用のすすめ
現代文:【現代の国語】~書き手の意図をつかむ~鴻上尚史「目指す世界の地図を作る」
到達目標・評価方法・授業の進め方を理解する。
図書館の利用方法を理解する。
2週 現代文:【現国「目指す世界の地図を作る」 漢字や語句の意味を把握する。表現の特徴に注意して主張を的確に捉える。
3週 現代文:【現国】「目指す世界の地図を作る」
1stQ現代の国語単元の振り返り
言語文化単元への導入
現代文単元の読解を通して形成した自分の意見を文章化する。
他者の意見を尊重しつつ、議論・論述を行う。
4週 古典:【言語文化】「言語文化と古文」
古文チェックポイント[1]「古文の基礎」
古文読解のための基礎知識を習得する。(1)仮名遣い・活用・係り結びを理解する。
5週 古典:【言文】古文チェックポイント[2]「動詞・形容詞・形容動詞」
ズームアップ「古語と現代語」
古文読解のための基礎知識を習得する。(2)動詞・形容詞・形容動詞の活用を理解する。
6週 古典:【言文】「徒然草」(1) 習得した知識を易しい古文に適用する。
7週 1stQ言語文化単元の振り返り
ポートフォリオ記入練習
試験内容の確認
試験に向けて学習内容を振り返る。
ポートフォリオの意義と提出方法を理解する。
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 試験問題の返却・解説及びポートフォーリオの記入
古典:【言文】「徒然草」(2)
古典作品に描かれた人物やものの見方を読み取り、自分の意見を文章化する。(1)
10週 古典:【言文】「徒然草」(2) 古典作品に描かれた人物やものの見方を読み取り、自分の意見を文章化する。(2)
11週 現代文:【言文】西加奈子「サラバ!」 漢字や語句の意味を把握する。表現の特徴に注意して主張を的確に捉える(1)
12週 現代文:【言文】西加奈子「サラバ!」 漢字や語句の意味を把握する。表現の特徴に注意して主張を的確に捉える(2)
13週 現代文:【言文】西加奈子「サラバ!」 漢字や語句の意味を把握する。表現の特徴に注意して主張を的確に捉える(3)
14週 現代文:【言文】西加奈子「サラバ!」
表現:「原稿用紙の使い方」「チャットの送り方」
実用的な文章作成の方法について理解する。(1)
15週 表現:「チャットの送り方」
試験内容の確認
実用的な文章作成の方法について理解する。(2)
試験に向けて学習内容を振り返る。
16週 前期末試験
(17週目は試験答案の返却・解説及びポートフォリオの記入)
後期
3rdQ
1週 現代文:【現国】~文章の展開を把握する~
池内了「時間とは何か」
漢字や語句の意味を把握する。表現の特徴に注意して展開を的確に捉える(1)
2週 現代文:【現国】池内了「時間とは何か」 漢字や語句の意味を把握する。表現の特徴に注意して展開を的確に捉える(2)
3週 現代文:【現国】池内了「時間とは何か」 漢字や語句の意味を把握する。表現の特徴に注意して展開を的確に捉える(3)
4週 3rdQ現代の国語単元の振り返り
言語文化単元への導入
現代文単元の読解を通して形成した自分の意見を文章化する。
他者の意見を尊重しつつ、議論・論述を行う。
5週 古典:【言文】「言語文化と漢文」
「入門一」漢文チェックポイント[1]訓読の基礎
漢文読解のための基礎知識を習得する。
(1)訓読のきまりを理解する。
6週 古典:【言文】「言語文化と漢文」
「入門一」漢文チェックポイント[1]訓読の基礎
訓読文に基づき、平易な漢文を書き下し文にすることができる。
代表的な故事成語の意味を理解する。
7週 3rdQ言語文化単元の振り返り
試験内容の確認
試験に向けて学習内容を振り返る。
8週 後期中間試験
4thQ
9週 試験問題の返却・解説及びポートフォーリオの記入
古典:【言文】「入門二」漢文チェックポイント[2]再読文字・助字・置き字
漢文読解のための基礎知識を習得する。
(2)訓読のきまりを理解する。
10週 古典:【言文】「入門二」漢文チェックポイント[2]再読文字・助字・置き字 訓読文に基づき、平易な漢文を書き下し文にすることができる。
代表的な故事成語の意味を理解する。
11週 現代文:【現国】~対比を読み取る~日高敏隆「里山物語」
漢字や語句の意味を把握する。表現の特徴に注意して主張を的確に捉える(1)
12週 現代文:【現国】日高敏隆「里山物語」
漢字や語句の意味を把握する。表現の特徴に注意して主張を的確に捉える(2)
13週 現代文:【現国】日高敏隆「里山物語」
漢字や語句の意味を把握する。表現の特徴に注意して主張を的確に捉える(3)
14週 1年国語の総括 1年間の国語学習を通した自己評価を文章化する。
15週 試験内容の確認 試験に向けて学習内容を振り返る。
16週 学年末試験
(17週目は試験答案の返却・解説及びポートフォリオの記入)

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要旨・要点をまとめることができる。1前2,前3,後1,後2,後3,後4,後11,後12,後13
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。1前2,前3,後1,後2,後3,後4,後11,後12,後13
社会生活で使われる語彙(故事成語・慣用句等を含む)を増やし、思考・表現に活用できる。1前2,前3,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後9,後10,後11,後12,後13
専門の分野に関する用語を論理的思考・表現に活用できる。1前2,前3,後1,後2,後3,後4,後12,後13
文学作品(小説・随筆・詩歌・古典等)を文脈に即して鑑賞し、そこに描かれたものの見方や登場人物の心情を説明できる。1前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,後5,後6,後9,後10
言語的・文化的教養(語彙・知識等)に広く関心を持ち、そこで得られた知識や考え方を効果的な表現に活用できる。1前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,後5,後6,後9,後10
言語作品の読解を通して、人間や社会の多様な在り方についての考えを深め、自己を客観的に捉えたり自分の意見を述べることができる。1前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,後5,後6,後9,後10
常用漢字を中心に、日本語を正しく読み、表記できる。1前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,後5,後6,後9,後10
実用的な文章(手紙・メール等)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。1前14,前15,後14
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集し、それを整理、分析できる。1前14,前15,後14
整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開、表現方法を工夫し、報告・論文を作成できる。1前14,前15,後14
作成した報告・論文の内容及び自分の思考や考察を資料(図解・動画等)にまとめ、的確に口頭発表できる。1前14,前15,後14
課題や条件に応じ、根拠に基づいて議論できる。1前14,前15,後13,後14
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。1前14,前15,後13,後14
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。1前14,前15,後13,後14
分野横断的能力汎用的技能コミュニケーションスキルコミュニケーションスキル他者の考えや主張を理解するために、相手を尊重し配慮する態度をとることができる。1前3,前7,前12,前13,前15,後7,後14,後15
目的に応じた適切な方法で自分の考えや主張を伝えることができる。1前3,前7,前12,前13,前15,後7,後14,後15
多様な他者との間で良好な人間関係を形成するための行動ができる。1前3,前7,前12,前13,前15,後7,後14,後15
情報収集・活用・発信力情報収集・活用・発信力ディジタルツールを含む種々の手段や各種メディアを活用し、情報を収集できる。1前3,前7,前12,前13,前15,後7,後14,後15
信頼性・妥当性・有効性などを考慮しながら情報を検証・評価できる。1前3,前7,前12,前13,前15,後7,後14,後15
自己及び他者の権利に配慮し、適切な方法を用いて情報を活用し、効果的に情報発信できる。1前3,前7,前12,前13,前15,後7,後14,後15

評価割合

定期試験小テスト課題態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80911000100
基礎的能力605600071
専門的能力102200014
分野横断的能力102300015