科目基礎情報

学校 都城工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 国語
科目番号 0010 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 『新高等学校国語総合』(明治書院)978-4-625-00418-6、新版五訂新訂総合国語便覧(第一学習社)978-4-8040-3301-3
担当教員 関 幹雄

到達目標

1、評論・随筆・小説など様々な作品を読解して内容を正確に理解し、筆者の考え方を読み取り、また情景・心情などを情景に即して味わうことができる。
2、語彙・発想を豊かにしつつ論理的記述・発表や感情表現を行ない、十全なコミュニケーションのための意志力を形成する。
3、古典の表現・発想のおもしろさを味わうとともに、日本文化についての歴史的な知識を得る。あわせて、古典の叡智を現代に活かすために、古典の世界と自分の経験とを連結できる想像力を得る。                                                            




                                                             

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1評論・随筆・小説などを読解し、内容を精密に理解することができる。 読解に必要な知識・語彙力を備え、文意を理解することができる。 読解に必要な知識・語彙力をある程度備え、文意を少しは理解することができる。
評価項目2課題に応じた論理的記述・感情表現ができ、それをもとに自他のコミュニケーションに積極的に取り組むことができる。 論理的記述や感情表現のための能力を備え、コミュニケーションを試みることができる。 論理的記述や感情表現のための能力をある程度備え、コミュニケーションの必要性を理解はしている。
評価項目3世界の中の日本文化について自分なりに考え、まとめることができる。あわせて、古典に学ぶための基本事項を理解している。 日本文化を理解する素地ができている。古典にも親しむことができる。 日本文化・古典について少しは理解している。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
1、国語に関する多くのジャンルの文章を読解し、日本語表現に関する全般的な基礎知識を習得する。
2、自己や集団の考えをまとめ論理的に記述・発表したり、言語によって感情を適確に表現したりするための基本的能力を養う。
3、日本文化の特質を知るために、国際的視野のもとに日本文化を相対化できるよう試みる。


授業の進め方・方法:
1、講義の際は板書をするので、きちんとノートにとり、復習に役立てること。
2、授業内容に関連した課題作文や口頭発表の機会を設けるので、積極的に取り組むこと。
3、国語辞典、国語便覧を頻繁に活用する。持参して授業に臨むこと。


注意点:
1、授業を双方向の活力あるものにするため、特に現代文は事前に一読しておくこと。
2、記述・表現能力の向上のために、課題作文等の構想や、表現のシミュレーションのための時間を設けること。
3、毎週行なう漢字テスト等により日頃から語彙力の養成に努めるとともに、授業で出た話題のうち興味・関心のある項目については、関連する情報に必ずあたるよう心がけること。



授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業計画の説明
評論を読解して要旨をつかむ・「他者」の存在を意識する
授業計画・達成目標・成績評価方法等の説明
「コインは円形である」講読、語彙・漢字のチェック、ポイントの確認(1)
2週 評論を読解して要旨をつかむ・「他者」
の存在を意識する
同(2)
3週 評論を読解して要旨をつかむ・「他者」
の存在を意識する
同(3)
4週 評論を読解して要旨をつかむ・「他者」
の存在を意識する
同(4)
文章の要約方法の理解、要約の実践
5週 評論を読解して要旨をつかむ・「他者」の存在を意識する
日本古典を再考し日本文化・自身の生活を見つめ直す
視点の相違ということについて討議してみる
「伊勢物語」第23段講読、ポイントの確認 (1)
6週 日本古典を再考し日本文化・自身の生活
を見つめ直す
同(2)
7週 日本古典を再考し日本文化・自身の生活
を見つめ直す
同(3)
8週 日本古典を再考し日本文化・自身の生活
を見つめ直す
平安時代の文化・発想と現代文化についての考察
試験内容の確認
2ndQ
9週 前期中間試験

10週 試験答案の返却及び解説       文学作品を通して人間・社会を見つめ直
試験問題の解説及びポートフォーリオの記入               「富嶽百景」語彙・漢字のチェック、ポイント確認(1)
11週 文学作品を通して人間・社会を見つめ直
同(2)
12週 文学作品を通して人間・社会を見つめ直
同(3)
13週 文学作品を通して人間・社会を見つめ直す
  文学作品を通して日本と世界に目を向け、言語による感性・思想の言語表現に関心を持つ
本文の特徴・魅力について考察・討議してみる
作家とその表現について理解する(文献・インターネット等も利用して)
14週 中国古典の叡智を現代に活かす
(1)
漢文の基本・中国思想の概略、故事成語と現代生活との関わりの理解
「蛇足」講読、ポイント確認(1)
15週 中国古典の叡智を現代に活かす
(1)
同(2)
試験内容の確認
16週 前期末試験・答案の返却及び解説
試験問題の解説及びポートフォーリオの記入
後期
3rdQ
1週 文化・社会に関する専門用語、思考に有効な類義語・対義 語について、基本的なものに習熟する 「美意識は資源である」語彙・漢字のチェック、ポイント確認(1)
2週 文化・社会に関する専門用語、思考に有効な類義語・対義 語について、基本的なものに習熟する 同(2)
3週 文化・社会に関する専門用語、思考に有効な類義語・対義 語について、基本的なものに習熟する 同(3)
4週 文化・社会に関する専門用語、思考に有効な類義語・対義 語について、基本的なものに習熟する 本文および関連分野の専門用語・類義語・対義語の理解(1)
5週 文化・社会に関する専門用語、思考に有効な類義語・対義 語について、基本的なものに習熟する 同(2)
6週 文化・社会に関する専門用語、思考に有効な類義語・対義 語について、基本的なものに習熟する 専門用語・類義語・対義語に関して演習、コメント
7週 中国古典の叡智を現代に活かす(2) 漢文の基本・中国思想の概観、故事成語と現代生活との関わりをコメント
8週 中国古典の叡智を現代に活かす(2)
対偶表現に学び、発想の新たな視点を得
『論語』・唐詩より講読、対偶表現により自らの格言を考えてコメント
試験内容の確認
4thQ
9週 後期中間試験
10週 試験答案の返却及び解説
「働くこと」という視点から共同体・集団について考察する
試験問題の解説及びポートフォーリオの記入
「働くことの意味」 語彙・漢字のチェック、ポイント確認 (1)
11週 「働くこと」という視点から共同体・集団について考察する 同(2)
12週 「働くこと」という視点から共同体・集団について考察する 同(3)
本文の論旨をふまえ、自分の属する集団・興味のある集団について論述(1)
13週 「働くこと」という視点から共同体・集団について考察する
和歌・俳句の歴史を通して日本人の発想・言語表現の変遷を知り、その将来を展望する
同(2)
古典の和歌・俳文、近代の短歌・俳句の講読、表現の比較(1)
14週 和歌・俳句の歴史を通して日本人の発想・言語表現の変遷を知り、その将来を展望する 同(2)
短歌・俳句(川柳)を作り相互批評、自他の発想や表現の異同・他者の着眼点の面白さについてコメント(1)
15週 和歌・俳句の歴史を通して日本人の発想・言語表現の変遷を知り、その将来を展望する 同(2)
試験内容の確認
16週 試験答案の返却及び解説
試験問題の解説及びポートフォーリオの記入

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。1前1,前2,前3,前4,前5,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後10,後11,後12,後13
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。1前1,前2,前3,前4,前5,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後10,後11,後12,後13
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。1前5,前6,前7,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後14,後15
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。1前1,前2,前3,前4,前5,前10,前11,前12,前13,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後10,後11,後12,後13
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。1後1,後2,後3,後4,後5,後6,後10,後11,後12,後13
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。1前14,前15,後7,後8
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。1後1,後2,後3,後4,後5,後6,後10,後11,後12,後13
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。1前13
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。1前13
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。1前13,後6,後12,後13
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。1前4,前5,前7,前8,前13,後6,後12,後13,後14,後15
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。1前5,前8,前13,後6,後12,後13,後14,後15
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。1前5,前13,後6,後12,後13,後14,後15
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。1前5,前13,後6,後8,後12,後13,後14,後15

評価割合

定期試験小テスト相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合85100005100
知識の基本的な理解6010000070
思考・推論・創造への適応能力200000525
総合的な学習経験と創造的思考力5000005