建築デザイン演習

科目基礎情報

学校 都城工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 建築デザイン演習
科目番号 0016 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建築学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材  特に使用しない。必要な資料は、授業中に配布する。
担当教員 林田 義伸

到達目標

1) アラベスク文様に見られる平面デザインの分析を通して、複雑な幾何学紋様のデザイン原理について理解し、複雑な幾何学を応用する手法を修得する。
2) 簡単な建築図を作成しながら、縮尺表現された図との実際の建築空間の相互関連について理解する。
3) 二次元的図法により表現された建築を3次元的に理解し、模型として表現する技法について修得する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1アラベスク文様に見られる幾何学紋様のデザイン原理について理解し、独自に幾何学模様を作成でき、美術作品として仕上げることができる。アラベスク文様に見られる幾何学紋様のデザイン原理について理解し、独自に幾何学模様を作成できる。基本的な幾何学模様を作成し、アラベスク文様に見られる幾何学紋様のデザイン原理について理解できる。
評価項目2人間の生活活動に対する提案を、簡単な建築設計案としてまとめ、家具や建築空間を、正確な縮尺で、二次元的に描くことができる。簡単な建築の設計を行い、家具や建築空間を、正確な縮尺で、二次元的に描くことができる。簡単な建築の設計を行い、縮尺を意識しながら、二次元的に描くことができる。
評価項目3二次元的図法により表現された建築の形態や家具などを、正確な縮尺の模型として製作することができ、更に、建築内部での人間の生活についてイメージ出来る表現ができること。二次元的図法により表現された建築の形態や家具などを、正確な縮尺の模型として製作することができる。二次元的図法により表現された建築の形態を模型として製作することができる。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
建築を構成する平面や立体の形態構成原理や、具体的な建築などを表現する手法について学習する。また、図などに表現されたものの具体的なイメージを構築する能力を育成する。
授業の進め方・方法:
テーマに沿った作品を作成しながら、建築デザインに必要な基礎的能力および知識を学習する。
注意点:
特になし。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 1.平面デザインの基礎
幾何学的平面デザインの練習(1)
正方形を基本とした簡単なアラベスク文様の作図演習
2週 1.平面デザインの基礎
幾何学的平面デザインの練習(2)
六角形を基本とした複雑なアラベスク文様の作図演習
3週 1.平面デザインの基礎
幾何学的平面デザイン
アラベスク文様の基本的なデザインを行う。
4週 1.平面デザインの基礎
幾何学的平面デザイン
基本的なアラベスク文様を配置し、作品としての形態を完成させる。
5週 1.平面デザインの基礎
幾何学的平面デザインの着色
作成した文様の配色計画を行う。
6週 1.平面デザインの基礎
幾何学的平面デザインの着色
作成した文様に着色し、作品として完成させる。
7週 2.立体の認識と表現手法
縮尺図と実物との関連
簡単な建築の設計行う。
8週 2.立体の認識と表現手法
縮尺図と実物との関連
設計した「簡単な建築」に配された各寸法を知る。
4thQ
9週 2.立体の認識と表現手法
縮尺図と実物との関連
設計した「簡単な建築」を縮尺図面として作図する。
10週 2.立体の認識と表現手法
建築の3次元的表現手法(模型)
設計した「簡単な建築」にある家具を作成する。
11週 2.立体の認識と表現手法
建築の3次元的表現手法(模型)
設計した「簡単な建築」にある家具を作成する。
12週 2.立体の認識と表現手法
建築の3次元的表現手法(模型)
設計した「簡単な建築」の本体を作成する。
13週 2.立体の認識と表現手法
建築の3次元的表現手法(模型)
設計した「簡単な建築」の敷地を作成する。
14週 2.立体の認識と表現手法
建築の3次元的表現手法(模型)
作成した各パーツを組み合わせ、作品として完成させる。
15週 2.立体の認識と表現手法
建築設計説明図面の作成
作品を説明する図を描き、これを説明する文を付け、作品として完成させる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野設計・製図製図用具の特性を理解し、使用できる。1後1,後2,後3,後4
図面の尺度・縮尺について理解し、図面の作図に反映できる。1後7,後8,後9,後10,後11
立体的な発想とその表現(例えば、正投象、単面投象、透視投象などを用い)ができる。1後15
各種模型材料(例えば、紙、木、スチレンボードなど)を用い、図面をもとに模型を製作できる。または、BIMなどの3D-CADにより建築モデルを作成できる。2後10,後11,後12,後13,後14
与えられた条件をもとに、コンセプトがまとめられる。2後7,後15
与えられた条件をもとに、動線・ゾーニングのエスキスができる。2後7
与えられた条件をもとに、配置図、各階平面図、立面図、断面図などがかける。1後8,後9,後11
設計した建築物の模型またはパースなどを製作できる。1後12,後13,後14
美術・デザイン建築の構成要素(形と空間の構成)について説明できる。2後10,後11
建築における形態(ものの形)について説明できる。2後10,後11

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00000100100
基礎的能力000003030
専門的能力000003030
分野横断的能力000004040