応用物理

科目基礎情報

学校 都城工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 応用物理
科目番号 0035 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 物理学基礎 原康夫(学術出版社),物理学Ⅰ 末廣一彦(丸善出版)、理工学系の力学 高橋正雄(共立出版)
担当教員 森茂 龍一

到達目標

1)多くの物理概念や物理量を含んだ問題を解くことができる。
2)物理の法則の数式を説明することができ、問題を解くことができる。
3)微分積分を用いた物理の法則を導き、かつ論理的に説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1多くの物理概念・物理量を含んだ問題を解くことができる。定義から物理概念が理解でき、物理量を計算できる。計算で求めた答えは単位付きで表示することができる。物理量の定義を一部は説明することができる。定義式を用いた特定の計算はできる。
評価項目2物理法則の数式を説明することができ、問題を解くことができる重要な物理法則を用いて、問題を解くことができる。重要な物理法則の一部の説明はできる
評価項目3微分積分を用いた物理の法則を導き、かつ論理的に説明できる。微分積分を用いた物理の法則を導くことができる。微分積分を用いた物理の法則を一部導くことができる。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育目標・サブ目標との対応 2-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
自然科学の基礎となる物理学の基本的な概念や原理に対する理解を深め、論理的に考える力と知識を応用する力を
養成する。1、2年の物理における物体の運動についての基礎知識を踏まえて、ベクトル演算、微分、積分などの数学
を用いて現象をより深く理解する方法を身に付ける。
授業の進め方・方法:
演示実験などを通して比較的単純な現象にふれながら、その物理現象を理解する上で必要となる基本的な概念や原理を説明する。演習や視聴覚機材を用いビジュアルな観点からの物理現象の理解を深める。
1)三角関数、2次関数、ベクトル及び微分積分については理解しておくこと。
2)一部アクティブラーニングの授業を実施するため予習が必要となる。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業計画の説明
物理学について(科学史)
授業計画・達成目標・成績の評価方法等の説明
2週 物理学について(科学史) 物理学の歴史と概論
3週 物理学について(科学史)
1-1 位置、速度、加速度
運動の状態を位置、速度、加速度を用いて表現できそれらの間の関係がわかる。
4週 1-1 位置、速度、加速度
5週 1-2 等速円運動
6週 2-1 ニュートンの運動法則 運動の法則を理解できる。
7週 2-1 ニュートンの運動法則
2-2 重力、万有引力、ばねの復元力
基本的な力を数式で表現できる。
8週 2-2 重力、万有引力、ばねの復元力
2ndQ
9週 前期中間試験
試験答案の返却及び解説
試験問題の解説及びポートフォリオの記入
10週 3.運動方程式を解く。 放物線運動や雨滴の落下について運動方程式を解くことができる
11週 放物線運動、雨滴の落下等
4.見かけの力(コリオリの力)
非慣性系での見かけの力やコリオリの力を理解する。
12週 4.見かけの力(コリオリの力)
13週 5.振動(単振動、単振り子、減衰運動) 単振動の運動方程式や単振り子、減衰運動を理解する。
14週 5.振動(単振動、単振り子、減衰運動)
15週 6-1 仕事と運動エネルギー 仕事とエネルギーの定義を理解し、計算ができる。
両者の関係を理解し、それらを用いて運動を求める。
16週 前期末試験
試験答案の返却及び解説
後期
3rdQ
1週 6-2 保存力と位置エネルギー 保存力と位置エネルギーの関係を理解できる。
2週 重力、ばねの復元力、万有引力 力学的エネルギー保存則を理解し、問題を解く。
3週 重力、ばねの復元力、万有引力
6-3 力学的エネルギー保存則
位置エネルギーから力を求めることができる。
4週 6-4 位置エネルギーと力の関係
7.質点の角運動量と回転運動の法則
力のモーメント、角運動量から回転の運動方程式を作る。
5週 7.質点の角運動量と回転運動の法則
6週 7-1 力のモーメントと角運動量 角運動量保存則を理解できる。
7週 7-1 力のモーメントと角運動量
7-2 角運動量保存則とケプラーの法則
ケプラーの法則を理解できる。
8週 後期中間試験
試験答案の返却及び解説
4thQ
9週 8-1 重心の運動方程式 質点系の重心を理解し、運動方程式を作ることができる。
10週 8-2 2体問題(重心と座標) 重心と相対座標について運動方程式を導ける。
11週 8-3 質点系の運動量、質点系の角運動量
12週 9-1 剛体のつりあい 力のモーメントのつりあいの式を作り問題が解ける。
13週 9-2 固定軸のまわりの回転運動 剛体の回転運動方程式、力のモーメントが理解できる
14週 9-3 慣性モーメント、剛体の平面運動 平面上を運動する剛体の運動方程式を導ける。
15週 9-3 慣性モーメント、剛体の平面運動
16週 学年末試験答案の返却及び解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

定期試験小テスト合計
総合評価割合9010100
知識の基本的な理解50555
思考・推論・創造40545
汎用的技能000
態度・志向性000
総合的な学習経験000