建築計画Ⅰ

科目基礎情報

学校 都城工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 建築計画Ⅰ
科目番号 0036 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 浅野平八編著:わかる建築学「建築計画」(学芸出版社)ISBN978-4-7615-2526-2, 日本建築学会編:コンパクト建築設計資料集成(丸善出版)ISBN 4-621-07509-8
担当教員 中村 孝至

到達目標

1)住居、教育施設、展示施設を文化、歴史、制度、施設の現在の問題点など基本的な知識を獲得し、多角的な視点から考察できる。
2)住居、教育施設、展示施設の立地条件など基本的な知識を獲得し、諸施設を与えられた敷地で与条件を抽出・整理できる。
3)住居、教育施設、展示施設の機能構成および各部設計の基本的な知識を獲得し、空間構成や各部空間の計画がができる。
4)住居、教育施設、展示施設の事例を知ることを通じ、現在の各施設のデザインの潮流を考察できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安       A標準的な到達レベルの目安       B未到達レベルの目安     C(学生記入欄) 到達したレベルに〇をすること。
評価項目1制度改革や、施設の現在の問題点など時代の変化に則した知識を恒常的に得ることができる。諸施設に係る文化、歴史、制度、施設の現在の問題点などを秩序立てて説明できる。諸施設に係る文化、歴史、制度、施設の現在の問題点などを分散的だが知っている。  A ・ B ・ C
評価項目2計画敷地周辺の状況から住宅及び各施設の計画にあたっての問題点を挙げることができる。各施設の計画に必要な一般的な条件を理解し、計画敷地周辺の状況から住宅及び各施設の計画に必要な条件を抽出できる。各施設の計画に必要な一般的な条件を知っている。  A ・ B ・ C
評価項目3諸施設の機能構成や各部設計の基本的な知識をもとに様々な設計目標に対応した空間計画が可能である。諸施設の機能構成や各部設計についての知識は得ているが空間と関連付けられていいる。諸施設の機能構成や各部設計についての基本的な知識は得ている。  A ・ B ・ C
評価項目4授業で取り上げた作品以外の事例を知り、それらについて説明できる。授業で取り上げた事例について計画上の特徴や空間のイメージを知っている。授業で取り上げた事例を断片的であるが説明できる。  A ・ B ・ C

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 2-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
住居、集合住宅、学校建築、展示施設の各建築空間の一般的に望ましいあり方と、その設計計画手法及び必要な検討事項を理解すること。
授業の進め方・方法:
教科書の内容に沿って、パワーポイント使用した授業を行う。授業の前に教科書の該当する箇所を読んでおくこと。授業中に問題を与えるのでその問題の答えをグループで考え答えをレポートすることを求める。
注意点:
レポートは提出期限日までに提出すること。受講前に、教科書および建築設計資料集成を読んでおくこと。また建築の専門雑誌(新建築、a+uなど)に掲載されている最新事例を図書館などで調べておくこと。

ポートフォリオ

(学生記入欄)
【理解の度合】理解の度合について記入してください。
      (記入例)ファラデーの法則、交流の発生についてはほぼ理解できたが、渦電流についてはあまり理解できなかった。
 ・前期中間試験まで: 
                                      
 ・前期末試験まで :
                                       
 ・後期中間試験まで:
                                       
 ・学年末試験まで :

                                       
【試験の結果】定期試験の点数を記入し、試験全体の総評をしてください。
       (記入例)ファラデーの法則に関する基礎問題はできたが、応用問題が解けず、理解不足だった。
 ・前期中間試験 点数:      総評:                                       

 ・前期末試験  点数:      総評:                                       

 ・後期中間試験 点数:      総評:                                       

 ・学年末試験  点数:      総評:                                       


【総合到達度】「到達目標」どおりに達成することができたかどうか、記入してください。
 ・総合評価の点数:      総評:                                       


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(教員記入欄)
【授業計画の説明】実施状況を記入してください。
  
  
【授業の実施状況】実施状況を記入してください。
  ・前期中間試験まで:  
                                     
  ・前期末試験まで :                                       

  ・後期中間試験まで:                                       

  ・学年末試験まで : 
        
                                
【評価の実施状況】総合評価を出した後に記入してください。
 
    

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業計画の説明 授業計画・達成目標・成績の評価方法等の説明を聴き理解する。
2週 1.総論 建築計画と近代建築 近・現代建築と「建築計画学」と係り合いを理解する。
3週 1.総論 建築計画総論・・・建築計画の目的 建築計画の目標を理解する。
4週 1.総論 建築計画総論・・・建築計画の方法 建築計画の方法および求められている役割について理解する。
5週 2. 住居の計画と設計(1) 住宅の歴史および定義と機能・分類 2. 日本の伝統的住様式と現代住宅の特徴について概略説明できること。
6週 2. 住居の計画と設計(2) 独立住宅の平面計画・断面計画 住宅建築の典型的な計画・設計事例を知ること。計画・設計に関わる住生活の基本的な知識を理解すること。
7週 2. 住居の計画と設計(2) 独立住宅の平面計画・断面計画 住宅の基本的な計画手法および各部計画の要点を理解すること。
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 2. 住居の計画と設計  (3) 事例研究 試験答案の返却及び解説及びポートフォリオの記入。
資料集成に掲載の独立住宅の事例について研究する。
10週 3. 教育施設の計画と設計  (1) 教育制度と学校建築の歴史と定義
我が国の教育制度と学校建築の歴史と定義を理解すること。
11週 3. 教育施設の計画と設計  (2) 幼稚園・保育園 1)定義、概要、運営 幼稚園・保育園の定義、概要、運営について理解する。
12週 3. 教育施設の計画と設計  (2) 幼稚園・保育園 2)基本計画 3)各部計画 ゾーニング・ブロックプラン・ユニットプランの基本的内容を理解する。各室・各部の計画・設計の要点を理解すること。
資料集成の掲載の事例について研究する。
13週 3. 教育施設の計画と設計  (3) 小・中学校  1)学校の定義・基本条件 2)諸条件  学校の種類、立地条件、規模計画、敷地条件
14週 3. 教育施設の計画と設計  (3) 小・中学校  3)運営方式と平面計画-2 配置計画、学校の運営方式とゾーニング、ブロックプラン・ユニットプランの型を理解する。
15週 3. 教育施設の計画と設計  (3) 小・中学校  4)各教室の構成要素と計画 各教室の構成要素と計画について理解する。
16週 前期期末試験
後期
3rdQ
1週 3. 教育施設の計画と設計  (4) 教育施設の事例研究 試験答案の返却及び解説及びポートフォリオの記入。
資料集成の掲載の事例について研究する。
2週 4. 集合住宅の計画と設計  (1) 集合住宅の歴史と現状
集合住宅の歴史と現状を認識すること。
3週 4. 集合住宅の計画と設計  (2) 集合住宅とは   (3) 集合住宅の計画・設計の要点 集合住宅の定義と現状を認識すること。集合住宅の意義を認識すること。
4週 4. 集合住宅の計画と設計 (3) 集合住宅の計画・設計の要点 計画・設計における基本的要件を理解する。
5週 4. 集合住宅の計画と設計 (3)集合住宅の住戸と住棟の計画と設計 集合住宅の住棟の平面形式及び断面形式について住戸の平面形式と断面形式を理解する。
6週 4. 集合住宅の計画と設計 (3)集合住宅の住戸と住棟の計画と設計 集合住宅の住棟及び住戸の計画の課題について考察しレポートを作成することによって理解を深める、
7週 4. 集合住宅の計画と設計 (4) 集合住宅の設計事例 資料集成の掲載の事例について研究する。
8週 後期中間試験
4thQ
9週 5. 美術館の計画と設計(1) 美術館の歴史的変遷と機能 美術館の歴史および美術作品の変遷と展示空間の歴史的な展開について理解する。
10週 5. 美術館の計画と設計(2) 美術館の基本計画、展示システム 美術館の定義、基本的な機能について理解する。また機能構成および動線計画について理解する。
11週 5. 美術館の計画と設計(3) 美術館の各部設計 美術館の各部についての設計の要点を理解する。
12週 5. 美術館の計画と設計(4) 美術館建築事例 資料集成の掲載の事例について研究する。
13週 6.居住施設の建築計画のまとめ 居住施設の復習と教科書で取り扱われていない重要事項を解説する。
14週 7.教育施設の建築計画のまとめ 教育施設の復習と教科書で取り扱われていない重要事項を解説する。
15週 8.展示建築の建築計画のまとめ 展示建築の復習と教科書で取り扱われていない重要事項を解説する。
16週 学年末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野計画・歴史居住系施設(例えば、独立住宅、集合住宅など)の計画について説明できる。3前5,前6,前7,前8,後2,後3,後4,後5,後6,後7
教育や福祉系の施設(例えば、小学校、保育所、幼稚園、中・高・大学など)あるいは類似施設の計画について説明できる。3前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1
文化・交流系の施設(例えば、美術館、博物館、図書館など)あるいは類似施設の計画について説明できる。3後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
建築計画・設計の手法一般について説明できる。3前1,前2,前3,前4

評価割合

試験レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力5010000060
専門的能力205000025
分野横断的能力105000015