建築設計演習

科目基礎情報

学校 都城工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 建築設計演習
科目番号 0057 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 学修単位: 6
開設学科 建築学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 前期:6 後期:6
教科書/教材 第3版コンパクト建築設計資料集成,日本建築学会編 ,発行:丸善株式会社,ISBN 4-621-07509-8,(第2課題:建築設計テキスト集合住宅,彰国社,建築設計テキスト編集委員会編,ISBN:978-4-395-21132-6)
担当教員 杉本 弘文,横山 秀樹

到達目標

(1)各課題の設計条件を理解・調査・分析し、適切な設計目標をたてることができる。
(2)諸建築空間の様々な機能,階層を系統づけて整理し,建築としてまとめることができる。
(3)建築物にいついて生産・構造・設備等の面からの検討を行い適切な技術的な解決ができる。
(4)技術的な内容を正確に伝達できる完成度の高い設計図書としての図面とプレゼンテーション用の図面を適切に表現できること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安       A標準的な到達レベルの目安       B未到達レベルの目安     C(学生記入欄) 到達したレベルに〇をすること。
評価項目1(B)・(C)を前提とし、調査した設計条件をもととしたコンセプトに、独創的な提案が盛り込まれている。計画・設計に必要な情報を収集し、問題点を発見し、解決を目指したなコンセプトを考察している。目標とする建築空間を計画・設計するにあたり、どのような設計条件を調査する必要があるかを知っている。  A ・ B ・ C
評価項目2(B)・(C)を前提と研究され、求められている建築空間に適応され独創的な空間が考案されている。基本的な計画・設計方法に工夫が見られ、求められている建築空間が合理的にまとめられる。求められている建築空間の機能、動線など基本的な計画の知識を知っている。  A ・ B ・ C
評価項目3(B)・(C)を前提と研究され、求められている建築空間に適応され適切な提案がなされている。生産・構造・設備等の面からの計画・設計方法に工夫が見られる。建築物にいついて生産・構造・設備等の面からの検討を行い基本的な知識を知っている。  A ・ B ・ C
評価項目4(B)・(C)を前提とし、プレゼンテーションの高度な技巧を研究し、完成度の高いプレゼンテーションができていること。(C)を前提とし、各自の設計コンセプトを他者を理解させるよう工夫した構成・内容になっていること。各種建築図面の役割を熟知し、適切で分かり易い表現ができる。  A ・ B ・ C

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 B 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 D 説明 閉じる
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JABEE g 説明 閉じる
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教育方法等

概要:
3学年及び課題開始までに習得した建築全般の知識を統合し,与えられた設計条件の下に必要な情報の収集や盛り込むべき空間性能の把握を自ら行い,住空間・公共建築施設の基本設計ができる能力を養うと共にプレゼンテーション技術を習得する.
この授業は、企業で建築意匠設計や建築・都市コンサルタント業務を担当していた教員が担当する。
授業の進め方・方法:
4課題が与えられる。それぞれの課題の設計条件に基づき、各自で設計目標を設定し、その目標達成のための資料、計画・設計方法を見出しそれに基づき設計を行い、期間内に図面及び模型を使ってプレゼンテーションを行い、図面として提出する。
この科目は学修単位科目のため、事前・事後学習としてレポートを課します。
注意点:
各種提出物は提出期限日までに提出すること。(求められた内容が未達成の場合でも、その時点でできている図面などを提出すること。提出期限時点での評価を行う。)

ポートフォリオ

(学生記入欄)
【理解の度合】理解の度合について記入してください。
      (記入例)ファラデーの法則、交流の発生についてはほぼ理解できたが、渦電流についてはあまり理解できなかった。
 ・前期中間試験まで: 
                                      
 ・前期末試験まで :
                                       
 ・後期中間試験まで:
                                       
 ・学年末試験まで :

                                       
【試験の結果】定期試験の点数を記入し、試験全体の総評をしてください。
       (記入例)ファラデーの法則に関する基礎問題はできたが、応用問題が解けず、理解不足だった。
 ・前期中間試験 点数:      総評:                                       

 ・前期末試験  点数:      総評:                                       

 ・後期中間試験 点数:      総評:                                       

 ・学年末試験  点数:      総評:                                       


【総合到達度】「到達目標」どおりに達成することができたかどうか、記入してください。
 ・総合評価の点数:      総評:                                       


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(教員記入欄)
【授業計画の説明】実施状況を記入してください。
  
  
【授業の実施状況】実施状況を記入してください。
  ・前期中間試験まで:  
                                     
  ・前期末試験まで :                                       

  ・後期中間試験まで:                                       

  ・学年末試験まで : 
        
                                
【評価の実施状況】総合評価を出した後に記入してください。
 
    

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 課題1 公共・公益的施設との併用住宅(1) 授業計画と提出物の説明。第1課題の説明
プランニング①提出 (条件:北側道路)
2週 課題2 公共・公益的施設との併用住宅(2) プランニング②提出 (条件:北側道路、諸設備)
3週 課題3 公共・公益的施設との併用住宅(3) プランニング③提出 (条件:北側・南側道路)
4週 課題4 公共・公益的施設との併用住宅(4) プランニング④提出 (条件:南側道路)
5週 課題5 公共・公益的施設との併用住宅(5) プランニング➄提出 (条件:西側道路)
6週 課題6 公共・公益的施設との併用住宅(6) プランニング⑥提出 (条件:東側道路)
7週 課題1~6の設計プランニングを振り返り プランを左右する要因についてのまとめ
関係法令の確認、失敗事例から学ぶノウハウ
8週 ガイダンス 集合住宅設計の基礎・基本 授業計画と提出物の説明。第1課題の説明
集合住宅プランニングの留意事項等の説明
2ndQ
9週 課題 7 集合住宅の設計➀ プランニング➀提出 (条件:東・西側2面道路、複合施設、駐車場不要)
10週 課題 7 集合住宅の設計② プランニング②提出 (課題7 ➀の修正プラン)
11週 課題 8 集合住宅の設計➀ プランニング➀提出 (条件:南・北側2面道路、複合施設、敷地内駐車場設置)
12週 課題 8 集合住宅の設計② プランニング②提出 (課題8 ➀の修正プラン)
13週 課題 9 集合住宅の設計➀ プランニング➄提出 (条件:西・南側2面道路、複合施設、敷地内駐車場設置)
14週 課題 9 集合住宅の設計② プランニング⑥提出 (課題9 ➀の修正プラン)
15週 課題7~9の設計プランニングを振り返り プランを左右する要因についてのまとめ
関係法令の確認、失敗事例から学ぶノウハウ
16週
後期
3rdQ
1週 課題3. リノベーション(事業化計画含む)(1) 第3課題説明。事例研究(4)企画書の作成、基本構想(2)
2週 課題3. リノベーション(事業化計画含む)(2) 企画書の作成、基本構想(2)配置計画・外構(植栽等)計画(4)
3週 課題3. リノベーション(事業化計画含む)(3) 配置計画・外構(植栽等)計画(2)平面計画・立面計画・断面計画(4)
4週 課題3. リノベーション(事業化計画含む)(4) 平面計画・立面計画・断面計画(2)ボリュームの検討(スタディモデルの作成)(4) 
5週 課題3. リノベーション(事業化計画含む)(5) 配置図・平面図の作成(6)
6週 課題3. リノベーション(事業化計画含む)(6) 立面図・断面図・透視図の作成(2)プレゼンテーション図面・模型の作成(4)
7週 課題3 リノベーション(事業化計画含む)(7) プレゼンテーション図面・模型の作成(2)プレゼンテーション・作品の展示・講評(4)
8週 課題4 複合機能(1) 第4課題説明。事例研究(4)企画書の作成、基本構想(2)
4thQ
9週 課題4. 複合機能(2) 企画書の作成、基本構想(2)配置計画・外構(植栽等)計画(4)
10週 課題4. 複合機能(3) 配置計画・外構(植栽等)計画(2)平面計画・立面計画・断面計画(4)
11週 課題4. 複合機能(4) 平面計画・立面計画・断面計画(2)ボリュームの検討(スタディモデルの作成)(4) 
12週 課題4. 複合機能(5) ボリュームの検討(スタディモデルの作成)(2)配置図・平面図の作成(2)
13週 課題4. 複合機能(6) 配置図・平面図の作成(2)立面図・断面図・透視図の作成(2)
14週 課題4. 複合機能(7) 透視図の作成・プレゼンテーション図面・模型の作成(6)
15週 課題4. 複合機能(8) プレゼンテーション図面・模型の作成(2)プレゼンテーション・作品の展示・講評(4)
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野計画・歴史居住系施設(例えば、独立住宅、集合住宅など)の計画について説明できる。4前1,前2,前3,前4,前5,前11,前12,前13,前14
文化・交流系の施設(例えば、美術館、博物館、図書館など)あるいは類似施設の計画について説明できる。4後6,後7
建築計画・設計の手法一般について説明できる。4前2,前3,前4,前5,前12,前13,前14,後6,後7,後8,後9,後10
設計・製図製図用具の特性を理解し、使用できる。4前6,前7,前8,前15,後1,後2
線の描き分け(3種類程度)ができる。4前6,前7,前8,前15,後1,後2
文字・寸法の記入を理解し、実践できる。4前6,前7,前8,前15,後1,後2
建築の各種図面の意味を理解し、描けること。4前6,前7,前8,前15,後1,後2
図面の種類別の各種図の配置を理解している。4前6,前7,前8,前15,後1,後2
図面の尺度・縮尺について理解し、図面の作図に反映できる。4前6,前7,前8,前15,後1,後2
立体的な発想とその表現(例えば、正投象、単面投象、透視投象などを用い)ができる。4前6,前7,前8,前9,前15,後1,後2,後3,後4,後10,後11,後13
ソフトウェアを用い、各種建築図面を作成できる。4
各種模型材料(例えば、紙、木、スチレンボードなど)を用い、図面をもとに模型を製作できる。または、BIMなどの3D-CADにより建築モデルを作成できる。4前8,後2,後3,後4,後10
与えられた条件をもとに、コンセプトがまとめられる。4前2,前3,前4,前5,前6,後7
与えられた条件をもとに、動線・ゾーニングのエスキスができる。4前2,前3,前4,前5,前6,後7
与えられた条件をもとに、配置図、各階平面図、立面図、断面図などがかける。4前6,前7,前8,後8,後9,後10,後11,後12,後13
設計した建築物の模型またはパースなどを製作できる。4前8,前9,後8,後9,後10
講評会等において、コンセプトなどをまとめ、プレゼンテーションができる。4前10,前15,後5,後8,後9,後10,後14,後15
敷地と周辺地域および景観などに配慮し、配置、意匠を検討できる。4

評価割合

成果品発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合85150000100
基礎的能力455000050
思考・推論・創造への適応力355000040
総合的な学習経験と創造的思考力55000010