建築史

科目基礎情報

学校 都城工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 建築史
科目番号 0059 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 藤岡通夫他著「建築史」(市ヶ谷出版社)978-4-87071-002-3、日本建築学会編「西洋建築図集」(彰國社)4-395-00021-5
担当教員 横山 秀樹

到達目標

1) 西洋における建築史的に重要な作品の名称、設計者の名前や、建築の特徴を示す専門用語を示せること。
2) 西洋及び西洋の建築的発展に影響を及ぼした地域の、建築の様式や形式、その空間性に関して理解し、説明できること。
3) 西洋の建築史で学んだ知識を元にして、現代社会における建築の価値や意義について、独自の視点から論じることができること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安       A標準的な到達レベルの目安       B未到達レベルの目安     C(学生記入欄) 到達したレベルに〇をすること。
評価項目1日本・西洋における建築史的に重要な作品の名称、設計者の名前や、建築の特徴を示す専門用語を、それぞれ関連づけながら正確に示せる。日本・西洋における建築史的に重要な作品の名称、設計者の名前や、建築の特徴を示す主要な専門用語を示せる。日本・西洋における建築史的に重要な作品の名称、設計者の名前や、建築の特徴を示す専門用語が、判別できる。  A ・ B ・ C
評価項目2日本及び西洋の建築的発展に影響を及ぼした地域の、建築の様式や形式について総合的に理解し、自己の考察を含めて説明できる。日本及び西洋の建築的発展に影響を及ぼした地域の建築の様式や形式について、総合的に理解して、説明できる。日本・西洋における建築史的に重要な作品の名称、設計者の名前や、建築の特徴を示す専門用語が、判別できる。  A ・ B ・ C
評価項目3日本・西洋の建築史で学んだ知識と明確な関連性を示しながら、現代社会における建築の価値や意義について、独自の視点から論じることができる。日本・西洋の建築史で学んだ知識を元にして、現代社会における建築の価値や意義について、論じることができる。日本・西洋建築の価値や意義について、論じることができる。  A ・ B ・ C

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 C 説明 閉じる
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教育方法等

概要:
日本・西洋の建築は、宗教文化や古典主義を中心軸として存在し続けるかたわら、各時代、各地域に様々な建築文化が形成され、発展してきた。この授業では、日本建築ばかりでなく、西洋建築の発展に影響を及ぼした西洋周辺の建築文化も含んで、西洋の建築の様々な建築様式やその他の建築的特徴について理解する。
授業の進め方・方法:
日本史、世界史、特に西洋史の理解を必要とする。授業は、各学習項目に沿った内容の画像や文書を、プロジェクターで示しながら実施する。基本的に板書は行わないが、授業中にプロジェクターによるスライドと学習のポイントを示した掲示紙により展開して行く。
注意点:
準備学習として、歴史に関する授業等の復習をしておくこと。また、授業前には、比較ができるように2つの建築様式等について、教科書を読み、纏めておくこと。授業を受けた日には、必ず、復習し、自分なりにノートを整理しておくこと。自己学習の成果として、レポートを作成すること。

ポートフォリオ

(学生記入欄)
【理解の度合】理解の度合について記入してください。
      (記入例)ファラデーの法則、交流の発生についてはほぼ理解できたが、渦電流についてはあまり理解できなかった。
 ・前期中間試験まで: 
                                      
 ・前期末試験まで :
                                       
                                       
【試験の結果】定期試験の点数を記入し、試験全体の総評をしてください。
       (記入例)ファラデーの法則に関する基礎問題はできたが、応用問題が解けず、理解不足だった。
 ・前期中間試験 点数:      総評:                                       

 ・前期末試験  点数:      総評:                                       


【総合到達度】「到達目標」どおりに達成することができたかどうか、記入してください。
 ・総合評価の点数:      総評:                                       


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(教員記入欄)
【授業計画の説明】実施状況を記入してください。
  
  
【授業の実施状況】実施状況を記入してください。
  ・前期中間試験まで:  
                                     
  ・前期末試験まで :                                       

                                        
【評価の実施状況】総合評価を出した後に記入してください。
 
    

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 日本の古代建築(神社、寺院) 時代背景と変遷により、代表的な神社、寺院の建築物について理解する。
2週 日本の古代建築(政治・住居・その他) 時代背景と変遷により、その建物の造りや特徴を中心に、代表的な建築物ついて理解する。
3週 古代エジプト建築 ピラミッドやエジプト神殿を中心に、エジプトの石造建築について理解する。
4週 古代オリエント建築 シュメールからアシリア帝国の建築、新バビロニア、ペルシャ等の建築について理解する。
5週 古代ギリシア建築 古代ギリシア都市及びヘレニズムの建築について理解する。
6週 古代ローマ建築 都市施設や住宅建築を中心に、古代ローマ都市について理解する。
7週 古代ローマ建築 古代ローマ神殿やオーダーを中心に、古代ローマ建築について理解する。
8週 中間考査。その後、試験答案の返却及び解説 日本建築史(江戸時代以前)と西洋古代建築の試験。その後、試験答案の返却及び解説
2ndQ
9週 ビザンチン建築 古代ローマの伝統を受け継ぎ、東方世界において発展したキリスト教建築についてについて理解する。
10週 イスラム建築 古代地中海世界の伝統を受け継ぎ、装飾性豊かな建築美を創り出したイスラム建築について理解する。
11週 ロマネスク建築 ヨーロッパ各地に起こったキリスト教建築を中心に、ロマネスク建築について理解する。
12週 ゴシック建築 フランスで成立し、フランスやイギリス等で発展したゴシック建築について理解する。
13週 イタリア近世の建築 イタリアで発生したルネサンス建築、それに続くマナリズム建築、バロック建築への変遷について理解する。
14週 バロック・ロココ建築 バロック建築とその室内装飾として発生したロココ様式について理解する。
15週 ネオ・クラシシズムとそれ以降の建築 新しい古典主義的建築、中世に対する興味や異国趣味から発展したピクチャレスク建築、ネオ・クラシシズム建築の考え方がいっそう発展し、末期的な症状を見せる様式建築について理解する。
16週 期末考査。その後、試験答案の返却及び解説 中間考査以降について、期末考査。その後、試験答案の返却及び解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野計画・歴史都市と農村の計画について説明できる。2
古代(例えば、エジプト、オリエント、エーゲ海、ギリシャ、ローマなど)の特徴について説明できる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前8
中世(例えば、ビザンチン、イスラム、ロマネスク、ゴシックなど)の特徴について説明できる。2前7,前8,前9,前10,前11,前16
近世(例えば、ルネサンス、マニエリスム、バロック、ロココなど)の特徴について説明できる。2前12,前13,前14,前15,前16
原始(例えば、竪穴住居、高床建築、集落など)の特徴について説明できる。2
古代(例えば、住宅建築、寝殿造、都市計画、神社建築、寺院建築など)の特徴について説明できる。2
中世(例えば、住宅建築、神社建築、寺院建築(大仏様、禅宗様、折衷様など))の特徴について説明できる。2
近世(例えば、住宅建築、書院造、数寄屋風書院、町屋、農家、茶室、霊廟、社寺建築、城郭)の特徴について説明できる。2
日本および海外における近現代の建築様式の特徴について説明できる。2

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000030100
基礎的能力2000001030
専門的能力5000001060
分野横断的能力000001010