材料力学

科目基礎情報

学校 都城工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 材料力学
科目番号 0060 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建築学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 浅野 浩平

到達目標

1) 力のつり合いを理解できる
2) 応力とひずみを理解し、各種ひずみ、ポアソン比を計算することができる
3) 梁の支持条件を理解し、梁のせん断力線図および曲げモーメント線図を描くことができる
4) 断面2次モーメントを理解し、各種梁の許容応力度設計ができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1定義を理解し、特殊な条件での問題に対しても、式変形ができ、様々な問題を柔軟に解くことができる一般化された公式を用いることで、様々な問題を解くことができる公式を用いて、授業で触れた同様の問題に対しては解くことができる
評価項目2境界条件が混在した問題が解くことができ、かつ複数の解法で解くことができる切断法を用いて、数式的に曲げモーメント図が描ける支点反力が求めることができる
評価項目3断面2次モーメントの意味を理解し、どのような断面形状でも求めることができる単純な断面形状の断面2次モーメントを求めることができる単純な断面形状の断面2次モーメントを公式的に用いて、問題を解くことができる

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
材料の引張・圧縮・せん断等の力学概念を理解し、梁の曲げ、棒材の伸びといった部材の設計に必要な基礎事項
を養成する
授業の進め方・方法:
この授業は、構造物を構成する部材の材料的性質や、ひずみ、断面応力度、変形性状、許容応力度設計について学修する。
講義形式で行い、授業中に演習を行うことで、学生自身が考えて解く事で理解を深くするようにしている。
注意点:
2回の定期テストの総合評価が60%以上を合格とする。レポート等を課した場合は、総合評価の20%分として評価に加える。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 応力とひずみ 応力とひずみの関係について理解する
2週 棒材の応力とひずみ、伸び 弾性係数、ポアソン比を理解し、弾性範囲内における棒材に生じるひずみ、伸びを求める
3週 せん断力線図と曲げモーメント線図 梁に生じるせん断力、曲げモーメントの分布を求める
4週 せん断力線図と曲げモーメント線図 梁に生じるせん断力、曲げモーメントの分布を求める
5週 曲げ応力と曲げモーメント 部材の断面性能について理解する
6週 棒材の静定・不静定問題 力のつり合い、変形条件による境界条件から棒材(またはトラス)における断面力、部材伸び、変形量を求めることができる。
7週 棒材の静定・不静定問題 力のつり合い、変形条件による境界条件から棒材(またはトラス)における断面力、部材伸び、変形量を求めることができる。
8週 曲げ応力と曲げモーメント
部材の断面性能について理解する
2ndQ
9週 断面1次モーメントと図心、断面2次モーメント 断面1次モーメントより図心の位置、図心を通る軸についての断面2次モーメントを求めることができる
10週 断面1次モーメントと図心、断面2次モーメント 任意の軸についての断面2次モーメントを求めることが出来る
11週 部材の許容応力度設計 縁応力度を理解する
12週 部材の許容応力度設計 各部材の許容応力度設計ができる
13週 主応力 様々な荷重が同時に作用した場合の強度評価を理解する
14週 主応力 様々な荷重が同時に作用した場合の強度評価を理解する
15週 ひずみエネルギー ひずみエネルギーについて理解する
16週 ひずみエネルギー ひずみエネルギーについて理解する

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野材料建築材料の変遷や発展について説明できる。3
建築材料の特徴・分類を説明できる。3
建築材料の規格・要求性能について説明することができる。3
物理的性質について説明できる。3
鋼材の製造方法について説明できる。1
鋼材の性質について説明できる。3
非鉄金属(アルミ、銅、ステンレスなど)の分類、特徴をあげることができる。3
構造建築物に働く力について説明できる。3
力の定義、単位、成分について説明できる。3
力のモーメント、偶力のモーメントについて理解している。3
力の合成と分解について理解し、計算できる。3
力のつり合いについて理解している。3
力の単位系について理解し、単位系の相互変換が計算できる。3
断面一次モーメントを理解し、図心を計算できる。3
断面二次モーメント、断面相乗モーメント、断面係数や断面二次半径などの断面諸量を計算できる。3
弾性状態における応力とひずみの定義、力と変形の関係を説明でき、それらを計算できる。3
曲げモーメントによる断面に生じる応力(引張、圧縮)とひずみの関係を理解し、それらを計算できる。3
はり断面内のせん断応力分布について説明できる。3
骨組構造物に作用する荷重の種類について説明できる。3
各種構造の設計荷重・外力を計算できる。3
トラスの種類を説明でき、トラスの部材力の意味について説明できる。3
節点法や切断法を用いて、トラスの部材応力を計算できる。3
はりの支点の種類、対応する支点反力、およびはりの種類やその安定性について説明できる。3
はりに作用する外力としての荷重の種類を理解している。3
はりの断面に作用する内力としての応力(軸力、せん断力、曲げモーメント)、応力図(軸力図、せん断力図、曲げモーメント図)について説明することができる。3
単純ばりの応力を計算し、応力図を描くことができる。3
片持ちばりの応力を計算し、応力図を描くことができる。3
応力と荷重の関係、応力と変形の関係を用いてはりのたわみの微分方程式を用い、幾何学的境界条件と力学的境界条件について説明でき、たわみやたわみ角を計算できる。3
不静定構造物の解法の基本となる応力と変形関係について説明できる。3
構造力学における仕事やひずみエネルギーの概念について説明できる。2
仕事やエネルギーの概念を用いて、構造物(例えば梁、ラーメン、トラスなど)の支点反力、応力(図)、変形(たわみ、たわみ角)を計算できる。1
静定基本系(例えば、仮想仕事法など)を用い、不静定構造物の応力と、支点反力を求めることができる。2
いずれかの方法(変位法(たわみ角法)、固定モーメント法など)により、不静定構造物の支点反力、応力(図)を計算できる。2
部材の弾塑性の性質について理解している。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力5000001565
専門的能力300000535
分野横断的能力0000000