概要:
RC構造の許容応力度設計法による部材断面設計の基礎理論を、最も基本的な部材である梁・柱を通して習得する
授業の進め方・方法:
この授業は、RC構造の基礎的内容から許容応力設計までを学修する。コンクリートの歴史から、高度な知識を要求する例題を扱い、講義形式で行う。
各講義では、その回に扱う内容に沿った例題を数問解説し、講義時間内に演習問題を解かせるようにしている。
注意点:
構造力学の弾性論(応力度・ひずみ度)や平面保持の仮定、建築材料のコンクリートや鋼材の力学的性質について復習しておくこと
評価方法は4回の定期テストの総合評価が60%以上を合格とする
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建築系分野 | 材料 | 建築材料の変遷や発展について説明できる。 | 3 | |
建築材料の特徴・分類を説明できる。 | 3 | |
建築材料の規格・要求性能について説明することができる。 | 3 | |
セメント・コンクリートの歴史について理解している。 | 3 | |
セメントの製造方法(廃棄物の利用も含む)について説明できる。 | 1 | |
セメントの化学成分や組成について理解している。 | 1 | |
セメントの物理的性質について理解している。 | 1 | |
セメントの種類・特徴について説明できる。 | 1 | |
コンクリート用軽量骨材があることを知っている。 | 1 | |
混和材(剤)料の種類(例えばAE剤と減水剤、フライアッシュやシリカフュームなど)をあげることができる。 | 1 | |
スランプ、空気量について、強度または、耐久性の観点でその影響について説明できる。 | 1 | |
コンクリートの強度(圧縮、引張、曲げ、せん断)の関係について説明できる。 | 4 | |
応力とひずみの関係について説明できる。 | 4 | |
弾性係数の意味について説明できる。 | 4 | |
クリープ現象と構造物に対する影響について理解している。 | 4 | |
乾燥収縮について理解している。 | 3 | |
自己収縮について理解している。 | 3 | |
中性化現象と鉄筋の腐食の関係について説明できる。 | 3 | |
凍害現象と抑制方法について説明できる。 | 3 | |
塩害現象と抑制方法について説明できる。 | 3 | |
アルカリ骨材反応現象と抑制方法について説明できる。 | 2 | |
耐火性(高強度のコンクリートでの爆裂防止も含む)について理解している。 | 3 | |
各種(暑中・寒中など)・特殊(水密、高強度など)コンクリートの名称をあげることができる。 | 1 | |
コンクリート製品(ALC、プレキャストなど)の特徴について説明できる。 | 1 | |
鋼材の性質について説明できる。 | 3 | |
鋼材の腐食と抑制方法について説明できる。 | 1 | |
建築用構造用鋼材の種類(SS、SM、SNなど)・性質について説明できる。 | 3 | |
構造 | 建築構造の成り立ちを説明できる。 | 3 | |
建築構造(W造、RC造、S造、SRC造など)の分類ができる。 | 3 | |
建築物に働く力について説明できる。 | 3 | |
力の定義、単位、成分について説明できる。 | 3 | |
力のモーメント、偶力のモーメントについて理解している。 | 3 | |
力の合成と分解について理解し、計算できる。 | 3 | |
力のつり合いについて理解している。 | 3 | |
力の単位系について理解し、単位系の相互変換が計算できる。 | 3 | |
断面一次モーメントを理解し、図心を計算できる。 | 3 | |
断面二次モーメント、断面相乗モーメント、断面係数や断面二次半径などの断面諸量を計算できる。 | 3 | |
弾性状態における応力とひずみの定義、力と変形の関係を説明でき、それらを計算できる。 | 3 | |
曲げモーメントによる断面に生じる応力(引張、圧縮)とひずみの関係を理解し、それらを計算できる。 | 3 | |
はり断面内のせん断応力分布について説明できる。 | 3 | |
骨組構造物に作用する荷重の種類について説明できる。 | 3 | |
各種構造の設計荷重・外力を計算できる。 | 3 | |
はりの支点の種類、対応する支点反力、およびはりの種類やその安定性について説明できる。 | 3 | |
はりに作用する外力としての荷重の種類を理解している。 | 3 | |
はりの断面に作用する内力としての応力(軸力、せん断力、曲げモーメント)、応力図(軸力図、せん断力図、曲げモーメント図)について説明することができる。 | 3 | |
単純ばりの応力を計算し、応力図を描くことができる。 | 3 | |
片持ちばりの応力を計算し、応力図を描くことができる。 | 3 | |
応力と荷重の関係、応力と変形の関係を用いてはりのたわみの微分方程式を用い、幾何学的境界条件と力学的境界条件について説明でき、たわみやたわみ角を計算できる。 | 3 | |
不静定構造物の解法の基本となる応力と変形関係について説明できる。 | 3 | |
偏心圧縮柱の応力状態を説明できる。 | 3 | |
鉄筋コンクリート造(ラーメン構造、壁式構造、プレストレストコンクリート構造など)の特徴・構造形式について説明できる。 | 3 | |
鉄筋材料の種類・性質について説明できる。 | 3 | |
コンクリート材料の種類・性質について説明できる。 | 3 | |
構造計算の設計ルートについて説明できる。 | 3 | |
建物の外力と変形能力に基づく構造設計法について説明できる。 | 3 | |
コンクリートおよび鉄筋について説明できる。 | 3 | |
断面内の応力の分布について説明できる。 | 3 | |
許容曲げモーメントを計算できる。 | 3 | |
主筋の算定ができる。 | 3 | |
釣合い鉄筋比について説明ができる。 | 3 | |
中立軸の算定ができる。 | 3 | |
許容せん断力を計算できる。 | 3 | |
せん断補強筋の算定ができる。 | 3 | |
終局曲げモーメントについて説明できる。 | 3 | |
終局剪断力について説明できる。 | 3 | |
MNインターラクションカーブについて説明できる。 | 3 | |
作用する応力が計算できる。 | 3 | |
曲げおよびせん断耐力の計算が出来る。 | 3 | |
基礎形式(直接、杭)の分類ができる。 | 3 | |
基礎形式別の支持力算定方を説明できる。 | 3 | |