近代建築史

科目基礎情報

学校 都城工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 近代建築史
科目番号 0083 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建築学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 藤岡通夫他著「建築史」(市ヶ谷出版社)、日本建築学会編「近代建築図集」(彰國社)
担当教員 林田 義伸

到達目標

1) 産業革命後の西洋の建築様式の展開と、西洋化していく中での日本建築の変化についておおよそ理解し、説明できること。
2) 西欧や日本における近代建築の歴史的に重要な作品の名称、設計者の名前、建築の特徴について示せること。
3) 近代建築史で学んだ知識を元にして、現代における建築の価値や意義について、論じられること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1近代の建築史的に重要な作品の名称、設計者の名前や、建築の特徴を示す専門用語を、それぞれ関連づけながら正確に示せる。近代の建築史的に重要な作品の名称、設計者の名前や、建築の特徴を示す主要な専門用語を示せる。近代の建築史的に重要な作品の名称、設計者の名前や、建築の特徴を示す専門用語が、判別できる。
評価項目2近代の建築的発展に影響を及ぼした地域の建築の様式や形式について総合的に理解し、自己の考察を含めて説明できる。近代の建築的発展に影響を及ぼした地域の建築の様式や形式について、総合的に理解して、説明できる。近代の建築的発展に影響を及ぼした地域の建築の様式や形式について、概略を説明できる。
評価項目3近代の建築史で学んだ知識と明確な関連性を示しながら、現代社会における建築の価値や意義について、独自の視点から論じることができる。近代の建築史で学んだ知識を元にして、現代社会における建築の価値や意義について、論じることができる。近代建築の価値や意義について、論じることができる。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
西洋において、近世以前の建築と決別しながら近代の建築が形成される過程について概説すると同時に、アメリカを含む西欧の建築文化の影響を受けた日本近代の建築の変遷について理解する。
授業の進め方・方法:
教科書に沿った内容で、視覚補助資料を用いながら、講義を行う。授業開始前に、西欧及び日本の近代史に関する学習をしておくこと。また、授業前に、教科書を読み、纏めておき、授業を受けた日には、必ず、復習し、自分なりにノートを整理しておくこと。自己学習の成果として、レポートを作成することを課す。
注意点:
西欧及び日本の近代史の理解を必要とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 西洋・近世末の西洋建築 西洋の近世末期に見られる、様式建築の崩壊と、近代へと繋がる新しい建築的活動について理解する。
2週 西洋・産業革命と建築 産業革命以降発展した、鉄という新素材の構造物について理解する。
3週 西洋・近代建築運動の始まり ウィリアム・モリスの工芸運動や、アール・ヌーボーなど、近代建築運動の始まりについて理解する。
4週 西洋・近代建築の造形的開拓 ワグナーの建築理論やゼツェッシォン、或いは、アメリカのシカゴ派など、新しい建築造形の取り組みについて、理解する。
5週 西洋・近代建築様式の確立 近代建築の始まりとして認識されている工場建築や、鉄筋コンクリート造の発展などについて理解する。
6週 西洋・第一次世界大戦後の近代建築 第1次世界大戦後に展開した表現主義建築、ディ・スティール、バウハウス等で展開された建築運動
7週 西洋・国際建築の発展 国際建築様式の発生や発展、建築の工業化や都市への新しい提案などについて理解する。
8週 西洋・1930年代の近代建築 西欧各国における近代建築の普及・発展状況、及び反国際建築・反工業主義建築の動向について理解する。
4thQ
9週 西洋・第二次世界大戦後の近代建築 第二次世界大戦後の各国の近代建築の動向について理解する。
10週 西洋の近代建築に関する試験 西洋近代建築の動向に関して、総合的に理解する。
11週 日本・産業革命と洋風建築 民間主導によりもたらされた洋風建築について理解する。
12週 日本・産業革命と洋風建築 政府主導によりもたらされた産業革命と洋風建築について理解する。
13週 日本・耐震建築構造の発展 耐震構造の工夫や耐震構造理論の研究について理解する。
14週 日本・近代建築思潮と国際様式の展開 西欧近代建築思潮の影響、近代建築思想の普及、国際様式の展開、和風と洋風の統合などについて理解する。
15週 日本・第二次世界大戦後の傾向 産業の発展と近代建築の普及、戦後の代表作品の傾向、都市問題と建築家について理解する。
16週 試験答案の返却及び解説 試験問題の解説及びポートフォリオの記入

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000030100
基礎的能力2000001030
専門的能力5000001060
分野横断的能力000001010