都市計画学

科目基礎情報

学校 都城工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 都市計画学
科目番号 0087 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 建築学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 前期:2
教科書/教材 都市計画 川上光彦 森北出版株式会社 ISBN978-4-627-49613-2 C3051
担当教員 中村 裕文

到達目標

1)都市計画の主要思潮の考えかたを理解する。
2)主要な都市計画思潮と現代の都市計画の関係を理解する。
3)現代都市計画の諸問題について説明できるようになる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1過去に実施された都市計画の事例と計画者を挙げてその対象となった都市と特徴を述べることができる.過去に実施された都市計画の事例を挙げて特徴を述べることができる.過去に実施された都市計画の事例を知っている
評価項目2現在の都市計画手法と過去の都市計画手法を比較してその類似点と相違点,問題点をあげて検討することができる.現在の都市計画手法と過去の都市計画手法をあげて類似点を説明することができる.現在の都市計画手法と過去の都市計画手法をあげて類似点を知っている
評価項目3都城市の都市計画について,その特徴と問題点について説明することができる.現代日本の都市計画事例を挙げて特徴を問題点を説明することができる.現代日本の都市計画事例を挙げて特徴を問題点を知っている

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
近代都市計画の主要思潮を通して都市・環境の考え方を学ぶ。
授業の進め方・方法:
現代都市計画に影響を与えた主要な都市計画思潮を中心に講義を行うため、都市計画の背景となった時代背景、都市に関する考え方、時代的な思潮などをあらかじめ予習しておくこと。
注意点:
ルネサンス以降の主要な都市計画について現代の都市計画に影響の大きいものを中心に講義を行うため、現代の都市計画との対応を確認すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 講義概要の説明.都市計画とは何を対象とした講義か,都市計画の流れを解説する. 都市計画の思潮を理解する
2週 ルネサンス期以降の宗教・王権・主権などの権威を象徴する都市デザインの系譜を学び、形態論基づいた都市計画について学ぶ。 形態論の都市計画について理解する.
3週 ルネサンス期以降の宗教・王権・主権などの権威を象徴する都市デザインの系譜を学び、形態論基づいた都市計画について学ぶ。 形態論の都市計画について理解する.
4週 形態論に基づいた都市計画の特徴と問題点についてまとめ、都市計画の中心的位置から退いていった理由を学ぶ 形態論の都市計画について理解する
5週 19世紀初頭の社会思想家によって提案された「理想都市】(ユートピア)の概要と、その後の都市計画に与えた影響について学ぶ。 形態論から機能論への遷移と機能論の都市計画を理解する.
6週 ルドー、フーリエ、ガルニエなどの提案した理想都市の考え方と現代都市計画への影響を検証する。 機能論の都市計画を理解する.
7週 オースマンのおこなったパリの再開発のを通じて産業化時代の都市問題とその解決手法について学ぶ。 機能論の都市計画を理解する
8週 前期中間試験 学習の理解度を確認する
2ndQ
9週 試験問題の解説及びポートフォリオの記入
ポートフォリオの記入.
機能論の都市計画を理解する.
10週 E.ハワードの提案した田園都市を中心にデザインと機能のバランスがとれた都市開発の可能性を追求した都市計画家のグループの主張について学ぶ。 田園都市論と,その影響について理解する
11週 コルビジェ,ライト,その他の現代都市計画影響を与えた建築家による都市計画について学ぶ。 近代建築家による都市計画の意味と影響を理解する.
12週 明治期の日本の都市計画と現代都市の事例を学び、都市計画の事業手法とまちづくりについて学ぶ。 明治期の日本の都市計画を理解する.
13週 大正から昭和初期の都市計画について学ぶ 大正から昭和期の日本の都市計画を理解する.
14週 現代の日本の都市計画について学ぶ 現代日本の都市計画を理解する
15週 前期末試験 学習の理解度を確認する.
16週 中間試験の解説
ポートフォリオの記入
ポートフォリオの記入

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野計画・歴史現代社会における都市計画の課題の位置づけについて説明できる。4前1
近現代都市の特質と課題について説明できる。4前11
近代の都市計画論について説明できる。4前10
現代にいたる都市計画論について説明できる。4前14
日本の土地利用計画の仕組みについて説明できる。4前14

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力600000060
専門的能力200000020
分野横断的能力200000020