文章表現法

科目基礎情報

学校 都城工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 文章表現法
科目番号 0003 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械電気工学専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 プリント配付による。
担当教員 松﨑 賜

到達目標

1、論理的で明確な文を書くための基本的な知識を身につけ、それをもとに自分の文を点検することができる。                                    2、論理的で筋道の通った文章を書くための構成法を知り、それに則って作文することができる。                                          3、2の構成法により習熟し、社会への提言という形で意見文を書くことができる。




ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安(可)
評価項目1日本語の一文一文を明確な内容にするためのポイントを十分に理解し、自分の文について積極的に点検できる。 日本語の一文一文を明確にするためのポイントを理解し、自分の文を点検する意識を持つことができる。 日本語の一文一文を明確にするためのポイントを少しは理解することができる。
評価項目2自分の考えに対する他人の意見をふまえた上で、指定された構成法に則った4段落の文章を破綻なく作成することができる。 指定された構成法により、破綻のそれほどない4段落の文章を作成することができる。 指定された構成法の意義を知り、自分の考えを4段落の文章にまとめる努力をすることができる。
評価項目32の作文の添削結果をふまえて、指定された構成法による作文方法への理解を深めることで、自他の意見の相違を客観的に見つめた説得力のある意見文を自由に書くことができる。 2の作文の添削結果をふまえて、2の作文よりは構成・内容のしっかりした意見文を書くことができる。 2の作文の添削結果について理解し、自分の意見を論理的に説明しようと努力することができる。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
社会の現場でのコミュニケーションを円滑にする目的の一環として、文章表現の技術を高めるための授業を行なう。具体的には以下のとおりである。
1、論理的かつ実用的な文章を書くための総合的な知識を得る。                                                         2、学生諸君の将来に資するよう、意見文を作成する練習等を行なう。         


授業の進め方・方法:
1、下記③での学習をもとに悪文のパターンを知り、自分の文を日常的にチェックする必要性を理解できるよう、具体的資料により説明する。                      2、学生は作文の構想を立てるために、授業時間前に見出しの作成・段落構成を完了し、授業中に教員とコミュニケーションをとりながら作文を進めることができるようにする。      3、学生は作文時間の不足を補うため、授業時間外にも下書きをするようにする。


注意点:
1、課題の提出期限を守ること。
2、下記③で学習したことを④に活用すること。


授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ①授業計画の説明 授業計画・達成目標・成績の評価方法等の説明
世界の中の日本語という観点から見た日本語の特質について知る。
2週 ②論理的な文章構成について 実用文や意見文の構成について知る。
3週 ③論理的かつ実用的な文章表現に必要な基本的事項 不明確な文の例と、その改善法について知る。
4週 ③論理的かつ実用的な文章表現に必要な基本的事項 不明確な文の例と、その改善法について知る。
5週 ③論理的かつ実用的な文章表現に必要な基本的事項 語順の重要性について知る。
6週 ③論理的かつ実用的な文章表現に必要な基本的事項 語順の重要性について知る。
7週 ③論理的かつ実用的な文章表現に必要な基本的事項 段落の概念、論理的な文章構成の仕方について知る。
8週 ③論理的かつ実用的な文章表現に必要な基本的事項 説明・描写の仕方、論理的な思考・論理的な議論とはどのようなものかについて知る。
2ndQ
9週 前期中間試験
試験答案の返却及び解説
試験問題の解説及びポートフォリオの記入
10週 ④一定の構成・展開による意見文の作成 テーマ・見出しの作成法、関連資料の準備について知る。
11週 ④一定の構成・展開による意見文の作成 意見文の作成(教員とのコミュニケーションあり)
12週 ④一定の構成・展開による意見文の作成 作文の講評
次の作文テーマについて知る。
13週 ④一定の構成・展開による意見文の作成 次のテーマによって意見文を作成する。
14週 ④一定の構成・展開による意見文の作成 作文の講評
文章表現を含めた技術者のコミュニケーションについて認識を深める。
15週 総括・ポートフォリオ記入 論理的で明確な文章表現についてまとめる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。4前10,前11,前12,前13,前14,前15
他者の口頭によるものを含む表現について、客観的に評価するとともに建設的に助言し、多角的な理解力、柔軟な発想・思考力の涵養に努めるとともに、自己の表現の向上に資することができる。4前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前11,前12,前13,前14,前15
相手の意見を理解して要約し、他者の視点を尊重しつつ、建設的かつ論理的に自らの考えを構築し、合意形成にむけて口頭によるコミュニケーションをとることができる。また、自らのコミュニケーションスキルを改善する方法を習得できる。4
社会で使用される言葉を始め広く日本語を習得し、その意味や用法を理解できる。また、それらを適切に用い、社会的コミュニケーションとして実践できる。4前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前10,前11,前12,前13,前14,前15

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合20000080100
基礎的能力1500004055
専門的能力000002020
分野横断的能力500002025