電子デバイス

科目基礎情報

学校 都城工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 電子デバイス
科目番号 0006 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械電気工学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 S.M.Sze,Semiconductor Devices -Physics and Technology- (John Wiley & Sons)
担当教員 白濵 正尋

到達目標

1)英文を通して、半導体物性基礎について理解できること。
2)英文を通して、半導体デバイス構造・動作原理について理解できること。
3)英文を通して、製造技術について理解できること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安       A標準的な到達レベルの目安       B未到達レベルの目安     C(学生記入欄) 到達したレベルに〇をすること。
評価項目1半導体物性基礎、エネルギー帯図、半導体デバイスの基本式について理解し、説明できること。半導体物性基礎、エネルギー帯図について説明できること。半導体物性基礎の概要について説明できること。  A ・ B ・ C
評価項目2半導体デバイス構造が示せ、動作原理についてエネルギー帯図、半導体デバイスの基本式を用い、説明できること。半導体デバイス構造・動作原理について説明できること。半導体デバイス構造が説明できること。  A ・ B ・ C
評価項目3製造技術について理解し、詳細に説明できること。製造技術について説明できること。一部の製造技術について概要が説明できること。  A ・ B ・ C

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 C 説明 閉じる
JABEE c 説明 閉じる
JABEE d 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 半導体物性の基礎、半導体デバイスの構造・動作原理、製造技術について、深く理解する。半導体デバイスの基礎として、p-n接合(ダイオード)を扱う。
授業の進め方・方法:
【履修上の注意】英語辞書、電卓を持ってくること。
【事前に行う準備学習や自己学習】
準備学習:1)数学(微積分、代数学など)、物理(力学)、電気磁気学を十分に理解しておくこと。
     2)4年の半導体工学を復習しておくこと。 
 自己学習:1)輪講形式で英文テキストを読みながら授業を行うので、単語を調べ、訳をレポートで提出すること。
      2)例題、演習問題を解き、レポートにまとめること。
注意点:

ポートフォリオ

(学生記入欄)
【授業計画の説明】実施状況を記入してください。

【理解の度合】理解の度合について記入してください。
      (記入例)ファラデーの法則、交流の発生についてはほぼ理解できたが、渦電流についてはあまり理解できなかった。
 ・前期中間試験まで: 
                                     
 ・前期末試験まで :
                                      
 ・後期中間試験まで:
                                       
 ・学年末試験まで :

                                       
【試験の結果】定期試験の点数を記入し、試験全体の総評をしてください。
       (記入例)ファラデーの法則に関する基礎問題はできたが、応用問題が解けず、理解不足だった。
 ・前期中間試験 点数:      総評:                                       

 ・前期末試験  点数:      総評:                                       

 ・後期中間試験 点数:      総評:                                       

 ・学年末試験  点数:      総評:                                       


【総合到達度】「到達目標」どおりに達成することができたかどうか、記入してください。
 ・総合評価の点数:      総評:                                       


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(教員記入欄)
【授業計画の説明】実施状況を記入してください。
  
  
【授業の実施状況】実施状況を記入してください。
  ・前期中間試験まで:  
                                     
  ・前期末試験まで :                                       

  ・後期中間試験まで:                                       

  ・学年末試験まで : 
        
                                
【評価の実施状況】総合評価を出した後に記入してください。
 
    

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 授業計画の説明・授業計画・達成目標・成績の評価方法等の説明をする。【課題1】
授業計画を理解する。
2週 はじめにIntroduction・
半導体デバイス・半導体製造技術の概要について説明する。【課題2】
SI単位、概要を理解する。
3週 熱平衡状態におけるエネルギーバンドとキャリア濃度・半導体材料・半導体材料である単体・化合物半導体とその基礎特性について説明する。【課題3】 エネルギー帯図を理解する。
4週 結晶構造・ミラー指数について説明する。【課題4】 ミラー指数を理解する。
5週 キャリア濃度・価電子結合、エネルギー帯のバンドギャップと電気伝導に及ぼすその影響、キャリア濃度について説明する。【課題5】 キャリア濃度が求められる。
6週 キャリア輸送現象・ドリフトと拡散、電流密度の式、発生と再結合、連続の方程式について説明する。【課題6】 半導体デバイスの基本式を理解する。
7週 演習問題・復習、演習、小テストを行う。【課題7】【小テスト7】 復習し、演習、小テストを解く。
8週 半導体デバイスpn接合・概要を説明する。【課題8】【小テスト8】 半導体デバイスpn接合を理解する。
4thQ
9週 後期中間試験 後期中間試験
10週 製造工程について説明する。【課題10】 製造工程を理解する。
11週 接合後のエネルギー帯図を説明する。【課題11】 接合後のエネルギー帯図が描ける。
12週 階段型、傾斜型接合のポアソンの式を説明する。【課題12】 ポアソンの方程式が理解できる。
13週 接合容量を説明する。【課題13】 接合容量が求められる。
14週 電流電圧特性を説明する。
逆方向特性を説明する。【課題14】
電圧電流特性が求められる。
逆方向特性を理解する。
小テストを行う。
15週 総括する。演習。【課題15】【小テスト15】 総括しまとめる。演習し理解を深める。
16週 学年末試験 学年末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野計測制御国際単位系の構成を理解し、SI単位およびSI接頭語を説明できる。3後2
電気・電子系分野電子回路ダイオードの特徴を説明できる。3後3,後9,後14
バイポーラトランジスタの特徴と等価回路を説明できる。3後15
FETの特徴と等価回路を説明できる。3後15
電子工学電子の電荷量や質量などの基本性質を説明できる。3後2
エレクトロンボルトの定義を説明し、単位換算等の計算ができる。3後2
原子の構造を説明できる。2後4
パウリの排他律を理解し、原子の電子配置を説明できる。2後4
結晶、エネルギーバンドの形成、フェルミ・ディラック分布を理解し、金属と絶縁体のエネルギーバンド図を説明できる。2後3,後4
金属の電気的性質を説明し、移動度や導電率の計算ができる。2後6
真性半導体と不純物半導体を説明できる。3後5
半導体のエネルギーバンド図を説明できる。3後3,後5
pn接合の構造を理解し、エネルギーバンド図を用いてpn接合の電流―電圧特性を説明できる。4後9,後11,後13,後14
バイポーラトランジスタの構造を理解し、エネルギーバンド図を用いてバイポーラトランジスタの静特性を説明できる。4後15
電界効果トランジスタの構造と動作を説明できる。4後15
電力半導体電力変換装置の原理と働きについて説明できる。2後15
計測SI単位系における基本単位と組立単位について説明できる。2後2

評価割合

定期試験小テストレポート合計
総合評価割合601030100
知識の基本的な理解3051550
思考・推論・創造への適応力3051550