中国古典学

科目基礎情報

学校 都城工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 中国古典学
科目番号 0007 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械電気工学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 テキストはプリントを配布する。
担当教員 望月 高明

到達目標

1)思想を理解する前提として、論理的に思索する力を育てること。                            2)漢文という厳めしい外装・メッキを剥ぎ落したときに見えてくるものに関心すること。                 3)現代的課題・問題意識を持って『中庸』を読むように心掛けること。





ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1原文を返り点の指示に従って正しく書き下し文に直し、正確に日本語訳することができる。 ある程度原文を返り点の指示に従って書き下し文に直し、日本語訳することができる。 一部は原文を返り点の指示に従って書き下し文に直し、日本語訳することができる。
評価項目2『中庸』の作者や朱子の言説を通して、儒家思想の思惟方法を理解し、更には中国思想・文化について関心を広めることができる。 ある程度は『中庸』の作者や朱子の言説を通して、儒家思想の思惟方法を理解し、更には中国思想・文化について関心を広めることができる。 一部は『中庸』の作者や朱子の言説を通して、儒家思想の思惟方法を理解し、更には中国思想・文化について関心を広めることができる。
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
中国思想は人格の表現であるとき、最もその偉力を感ぜしめるが、『中庸』についても同様の事態を指摘することができる。『中庸』を読むことを通して、古典を読むことの意義、ひいてはわれわれが人間であることの意味について考え、思索を深めたい。
授業の進め方・方法:
講義は中国哲学(形而上学)の最高峰に位置する『中庸』を講読する。同書は思想的にも最も重要な文献であるので、漢文の読解力とともに思想を理解する能力を必要とする。
注意点:
1)訓点の指示に従って事前に『孟子』の本文を読んでくること。   2)常に問題意識を持って授業に臨むこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ・古典を読むことの意義について。
・『中庸』について。
・古典、しかも中国古典をなぜ読むのかということについて考える。
2週 ・『中庸章句』第一章 ・訓点の指示に従って『中庸』の原文を正確に読む力を養成する。併せて性、道、教などの中国形而上学の根本語を理解する力を養う。
3週 ・『中庸章句』第二章~『中庸章句』第四章
・訓点の指示に従って『中庸』の原文を正確に読み、その口調に慣れる。併せて孔子及び孟子を開祖とする儒家思想の本質を『中庸」を介して理解する力を養成する。
4週 ・『中庸章句』第五章~ 『中庸章句』第七章
・訓点の指示に従って『中庸』の原文を正確に読み、その口調に慣れる。併せて孔子及び孟子を開祖とする儒家思想の本質を『中庸」を介して理解する力を養成する。
5週 ・『中庸章句』第八章~『中庸章句』第十章
・訓点の指示に従って『中庸』の原文を正確に読み、その口調に慣れる。併せて孔子及び孟子を開祖とする儒家思想の本質を『中庸」を介して理解する力を養成する。
6週 ・『中庸章句』第十一章~ 『中庸章句』第十二章
・訓点の指示に従って『中庸』の原文を正確に読み、その口調に慣れる。併せて孔子及び孟子を開祖とする儒家思想の本質を『中庸」を介して理解する力を養成する。
7週 ・『中庸章句』第十三章
・訓点の指示に従って『中庸』の原文を正確に読み、その口調に慣れる。併せて孔子及び孟子を開祖とする儒家思想の本質を『中庸」を介して理解する力を養成する。
8週 ・『中庸章句』第十四章~ 『中庸章句』第十五章
・訓点の指示に従って『中庸』の原文を正確に読み、その口調に慣れる。併せて孔子及び孟子を開祖とする儒家思想の本質を『中庸」を介して理解する力を養成する。
4thQ
9週 後期中間試験
10週 試験問題の返却及び解説 試験問題の解説及びポートフォーリオの記入
11週 ・『中庸章句』第十六章
・『中庸』を読んで、その作者の子思、並びに『中庸章句』の作者の朱子の意図を読み取り、理解する力を養成する。併せて漢文という厳めしい外装を剥いだところに見えてくる普遍的なものに着目する。

12週 ・『中庸章句』第十七章~ 『中庸章句』第一十八章
・『中庸』を読んで、その作者の子思、並びに『中庸章句』の作者の朱子の意図を読み取り、理解する力を養成する。併せて漢文という厳めしい外装を剥いだところに見えてくる普遍的なものに着目する。

13週 ・『中庸章句』第十九章
・『中庸』を読んで、その作者の子思、並びに『中庸章句』の作者の朱子の意図を読み取り、理解する力を養成する。併せて漢文という厳めしい外装を剥いだところに見えてくる普遍的なものに着目する。

14週 ・『中庸章句』第一章
・『中庸』を読んで、その作者の子思、並びに『中庸章句』の作者の朱子の意図を読み取り、理解する力を養成する。併せて漢文という厳めしい外装を剥いだところに見えてくる普遍的なものに着目する。

15週 ・『中庸章句』第二十章
・『中庸』を読んで、その作者の子思、並びに『中庸章句』の作者の朱子の意図を読み取り、理解する力を養成する。併せて漢文という厳めしい外装を剥いだところに見えてくる普遍的なものに着目する。

16週 試験答案の返却及び解説 試験問題の解説及びポートフォーリオの記入

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語代表的な古文・漢文を読み、言葉や表現方法の特徴をふまえて人物・情景などを理解し、人間・社会・自然などについて考えを深めたり広げたりすることができる。3
古文・漢文について、音読・朗読もしくは暗唱することにより、特有のリズムや韻などを味わうことができる。4
代表的な古文・漢文について、日本文学史および中国文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。また、それらに親しもうとすることができる。3
教材として取り上げた作品について、用いられている言葉の現代の言葉とのつながりや、時代背景などに関する古文・漢文の基礎的知識を習得できる。4

評価割合

定期試験レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合702000010100
知識の基本的な理解20200001050
思考・推論・創造への適応能力100000010
人間力200000020
総合的な学習経験と創造的思考力200000020