地球環境科学

科目基礎情報

学校 都城工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 地球環境科学
科目番号 0035 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械電気工学専攻 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書は指定しない。プリントを配布し、各テーマに対応した参考書を適宜指示する。以下の参考書が中心となる:在田一則、竹下徹、見延庄士郎、渡部重十 編著「地球惑星科学入門」(北海道大学出版会)978-4832982192、鹿園直建 著「地球惑星システム科学入門」(東京大学出版会)978-4130627146、大塚 韶三、青木 寿史、荻島 智子  編集「ひとりで学べる地学 最新第4版」(清水書院)978-4389201395、小川勇二郎 他  著「地学基礎」(数研出版)978-4410811272、真鍋叔郎、アンソニー・J・ブロッコリー 著「地球温暖化はなぜ起こるのか」(BLUE BACKS)978-4-06-528081-2
担当教員 若生 潤一

到達目標

1)地球の構造とその変動、変動に伴う地震・火山活動等の現象についての基礎知識を身に着ける。
2)地球の誕生から現代に至るまでの地球環境の変化と生物進化について理解する。
3)地球大気・海洋の循環の地球環境への影響について理解する。
4)地球に関する基礎知識を踏まえて、地球環境問題について考察し、議論する力を身に着ける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安       A標準的な到達レベルの目安       B未到達レベルの目安     C(学生記入欄) 到達したレベルに〇をすること。
評価項目1地球の構造とその変動、変動に伴って生じる諸現象について理解し説明できる。地球の構造とその変動、変動に伴って生じる諸現象について理解できる。地球の構造とその変動、変動に伴って生じる諸現象について一部は理解できる。  A ・ B ・ C
評価項目2地球の誕生から現代に至るまでの地球環境の変化について理解し、説明できる。地球の誕生から現代に至るまでの地球環境の変化について理解できる。地球の誕生から現代に至るまでの地球環境の変化について一部は理解できる。  A ・ B ・ C
評価項目3地球大気・海洋の循環の地球環境への影響について理解し、説明できる。地球大気・海洋の循環の地球環境への影響について理解できる。地球大気・海洋の循環の地球環境への影響について一部は理解できる。  A ・ B ・ C
評価項目4地球環境問題に関するテーマについて調査して分析・考察を行い、それらに基づいて独自の結論をまとめることができる。地球環境問題に関するテーマについて調査して説明した上で、自分の考えを述べることができる。地球環境問題に関するテーマについて調査して説明できる。  A ・ B ・ C

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B 説明 閉じる
JABEE a 説明 閉じる
JABEE d 説明 閉じる

教育方法等

概要:
近年国内外で深刻な気象災害が多発しており、その原因としては地球温暖化とそれに伴う気候変動が指摘されている。他にも海洋プラスチックゴミ汚染や生物多様性の損失など、人間生活、経済・社会システムに起因して地球環境の基盤への悪影響が生じている。このような地球環境の危機に直面している我々は、対応策を真剣に考えていかなくてはならない。この授業では、地球環境に関する基礎的知識を身に着けた上で、その知識を基盤に地球環境問題について考察することを目的とする。
授業の進め方・方法:
授業は60分程度講義をした上で、残り時間はグループワークとして講義に関連する演習問題に取り組む。
グループワークにおいては、積極的に他者と議論をし、問題の解決を図ること。
ほぼ毎回の授業時に課題が出されるが、自己学習をしたうえで、次回の授業時に提出をすること。レポート課題に取り組み、必ず提出すること。
注意点:
物理学の基礎を十分に理解しておくこと。配布プリントが多いので、プリントを綴じるA4ファイルを用意するとよい。

ポートフォリオ

(学生記入欄)
【授業計画の説明】実施状況を記入してください。

【理解の度合】理解の度合について記入してください。
      (記入例)ファラデーの法則、交流の発生についてはほぼ理解できたが、渦電流についてはあまり理解できなかった。
 ・前期中間試験まで: 
                                     
 ・前期末試験まで :
                                      
 ・後期中間試験まで:
                                       
 ・学年末試験まで :

                                       
【試験の結果】定期試験の点数を記入し、試験全体の総評をしてください。
       (記入例)ファラデーの法則に関する基礎問題はできたが、応用問題が解けず、理解不足だった。
 ・前期中間試験 点数:      総評:                                       

 ・前期末試験  点数:      総評:                                       

 ・後期中間試験 点数:      総評:                                       

 ・学年末試験  点数:      総評:                                       


【総合到達度】「到達目標」どおりに達成することができたかどうか、記入してください。
 ・総合評価の点数:      総評:                                       


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(教員記入欄)
【授業計画の説明】実施状況を記入してください。
  
  
【授業の実施状況】実施状況を記入してください。
  ・前期中間試験まで:  
                                     
  ・前期末試験まで :                                       

  ・後期中間試験まで:                                       

  ・学年末試験まで : 
        
                                
【評価の実施状況】総合評価を出した後に記入してください。
 
    

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 1. 固体地球の構造と変動
1-1 地球の内部構造と構成物質
地震波の伝搬などから推定できる地球内部の構造について、その推定の原理と現在分かっていることを理解する。
2週 1-2 大陸移動とプレートテクトニクス プレートテクトニクス説が誕生し確立されていくまでの過程を概観し、プレートテクトニクスの基礎を理解する。
3週 1-3 地震 地震はどうして、どこで、どのように起こるのかを理解する。
4週 1-4 火山活動 火山活動はどこで、なぜ起こるのかを理解する。
5週 2.自然-人間相互作用
2-1 資源
天然資源の分類、およびそれら資源の開発と環境問題について理解する。
6週 2-2 地球環境問題1 地球温暖化問題、オゾン層破壊、酸性雨、土壌問題、水質汚染、廃棄物問題、地球資源環境問題対策等について理解する。
7週 2-3 地球環境問題2 地球温暖化問題、オゾン層破壊、酸性雨、土壌問題、水質汚染、廃棄物問題、地球資源環境問題対策等について理解する。
8週 前期中間試験
試験答案の返却及び解説
試験問題の解説
2ndQ
9週 試験答案の返却及び解説
3.大気・海洋
3-1 大気の構造と地球の熱収支
地球大気の構造と組成について学び、その上で大気と地球表面の熱収支について理解する。
10週 3-2 地球大気の循環
大気の循環に伴う熱輸送、そのジェット気流との関係、気候への影響について理解する。
11週 3-3 海洋の組成と循環 海の区分や広さ、深さ、海水の性質、水温、塩分、海洋の循環について理解する。
12週 4.地球の歴史
4-1 地球の誕生と大気・海洋の起源
地球誕生の過程について、いつ、どのように起こったのかを学び、原始大気、原始海洋の誕生について理解する。
13週 4-2 地球環境の変遷と人類の出現による地球環境への影響 化石や堆積物から読み解かれる地球の環境、気候の変動の歴史を理解する。人類が繁栄した結果もたらされた自然環境への影響について理解する。
14週 5.再び自然-人間相互作用
5-1 地球温暖化問題再考
大気・海洋の性質と地球環境の変遷の理解を踏まえた上で、地球温暖化問題について再考する。
15週 5-2 地球環境問題3
地球環境問題に関して各自が調べたことを教えあう。
16週 試験答案の返却及び解説 試験問題の解説およびポートフォリオの記入

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学ライフサイエンス/アースサイエンスライフサイエンス/アースサイエンス太陽系を構成する惑星の中に地球があり、月は地球の衛星であることを説明できる。4
地球は大気と水で覆われた惑星であることを説明できる。4
陸地および海底の大地形とその形成を説明できる。4
地球の内部構造を理解して、内部には何があるか説明できる。4
マグマの生成と火山活動を説明できる。3
地震の発生と断層運動について説明できる。4
地球科学を支えるプレートテクトニクスを説明できる。4
プレート境界における地震活動の特徴とそれに伴う地殻変動などについて説明できる。4
大気圏の構造・成分を理解し、大気圧を説明できる。4
大気の熱収支を理解し、大気の運動を説明できる。4
大気の大循環を理解し、大気中の風の流れなどの気象現象を説明できる。4
海水の運動を理解し、潮流、高潮、津波などを説明できる。4
熱帯林の減少と生物多様性の喪失について説明できる。4
有害物質の生物濃縮について説明できる。4
地球温暖化の問題点、原因と対策について説明できる。4

評価割合

試験レポート宿題相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合7020100000100
基礎的能力40105000055
専門的能力30105000045
分野横断的能力00000000