統計学特論

科目基礎情報

学校 都城工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 統計学特論
科目番号 0026 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 物質工学専攻 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 野町 俊文

到達目標

推定・検定の手法を理解し、応用できるようになる。
統計的決定論を理解し、ベイズ推定量が求められる。
ベイズモデルを理解することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1ベイズの定理などを用いて複雑な確率を求められる条件付き確率を用いて確率を求められる組み合わせにより確率を求められる
評価項目2統計的手法を理解して推定・検定ができる統計的手法を理解して母平均の推定・検定ができる統計的手法を利用して特定の推定・検定ができる
評価項目3多変量データ分析を理解している主成分分析や判別分析を用いることができる回帰直線を理解している

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
現代社会を単に直線的に考える回帰直線がある。さらに複雑なモデルに対応する方法としてベイズ統計学がある。ここでは仮説検定の考え方を復習・発展させる。その後、事前分布の導入し、ベイズ統計学についても学ぶ。
授業の進め方・方法:
講義ごとの課題を与えられるので、課題(プリント)を復習する.
推定・検定の手法を理解し、応用できるようになる。
統計的決定論を理解し、ベイズ推定量が求められる。
ベイズモデルを理解することができる。
注意点:
3年後期に学ぶ数学特論で扱う確率論および統計学を基礎としているので十分理解しておく必要がある。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 発展的な確率の問題を考える
2週 発展的な条件付き確率の問題を考える
3週 ベイズの定理を考える
4週 母集団から得られる統計量の標本分布を考える
5週 中心極限定理について理解する
6週 統計的検定を理解する
7週 平均の検定(t-検定)を理解する
8週 母平均の点推定について考える
2ndQ
9週 母平均の区間推定について考える
10週 2次元のデータについて,回帰直線を求める
11週 3次元のデータについて,決定係数が求められる
12週 重回帰分析を理解する
13週 主成分分析について理解する
14週 判別分析について理解する
15週
16週 統計学について,まとめる

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能相手を理解した上で、説明の方法を工夫しながら、自分の意見や考えをわかりやすく伝え、十分な理解を得ている。4
目的達成のために、考えられる提案の中からベターなものを選び合意形成の上で実現していくことができ、さらに、合意形成のための支援ができる。4
現状と目標を把握し、その乖離の中に課題を見つけ、課題の因果関係や優先度を理解し、発見した課題について主要な原因を見出し、論理的に解決策を立案し、具体的な実行策を絞り込むことができる。4
複雑な事象の本質を整理し、構造化(誰が見てもわかりやすく)できる。結論の推定をするために、必要な条件を加え、要約・整理した内容から多様な観点を示し、自分の意見や手順を論理的に展開できる。4
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性身内の中で、周囲の状況を改善すべく、自身の能力を発揮できる。 4
集団の中で、自身の能力を発揮して、組織の勢いを向上できる。4
ストレスやプレッシャーに対し、自分自身をよく知り、解決を試みる行動をとることができる。日常生活の管理ができるとともに、目標達成のために対処することができる。4
市民として社会の一員であることを理解し、社会に大きなマイナス影響を及ぼす行為を戒める。人間性・教養、モラルなど、社会的・地球的観点から物事を考えることができる。4
組織やチームの目標や役割を理解し、他者の意見を尊重しながら、適切なコミュニケーションを持つとともに、成果をあげるために役割を超えた行動をとるなど、柔軟性を持った行動をとることができる。4
目指すべき方向性を示し、先に立って行動の模範を示すことで他者に適切な協調行動を促し、共同作業・研究において、系統的に成果を生み出すことができる。リーダーシップを発揮するために、常に情報収集や相談を怠らず自身の判断力をも磨くことができる。4
法令を理解し遵守する。研究などで使用する、他者のおかれている状況を理解できる。自分が関係している技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を理解し、技術者が社会に負っている責任を認識し、身近で起こる関連した情報や見解の収集に努めるなど、技術の成果が社会に受け入れられるよう行動できる。4
技術の発展と持続的社会の在り方に関する知識を有し、未来社会を考察することができるとともに、技術の創造や自らのキャリアをデザインすることが考慮できる。4
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。4
クライアントの要求を解決するための設計解を作り出すプロセスを理解し、設計解を創案できる。さらに、創案した設計解が要求を解決するものであるかを評価しデザインすることができる。4

評価割合

試験小テスト相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合403030000100
基礎的能力2010 1000040
専門的能力20101000040
分野横断的能力0101000020