建築設計演習

科目基礎情報

学校 都城工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 建築設計演習
科目番号 0002 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 学修単位: 4
開設学科 建築学専攻 対象学年 専1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 中村 孝至,杉本 弘文

到達目標

1) 社会状況や、今日的なデザインの状況を読み取る能力を身に着けること。2) 設計の目標に従い、具体的な”かたち”にできる能力を身に着けること。3) 高度なプレゼンテーション能力を身に着けること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1(B)・(C)を前提とし、調査した設計条件をもととした、社会的に価値のある独創的な提案が盛り込まれている。計画・設計に必要な情報収集が適切に行われ、問題点を発見し、解決策を考察できていること。目標とする建築空間を計画・設計するにあたり、どのような設計条件を調査する必要があるかを知っている。
評価項目22 (B)・(C)を前提とし、意匠的な手法が研究され、求められている生活空間に相応しい手法が試みられていること。基本的な計画・設計方法の十分な理解をもとに、求められている建築空間が合理的にまとめられる。求められている建築空間の機能、動線など基本的な計画の知識を知っている。
評価項目3(B)・(C)を前提とし、プレゼンテーションの様々な技巧を研究し(C)を前提とし、各自の設計コンセプトを他者を理解させる構成・内容となるよう工夫がなされていること。設計図書としての図面を作成するに当たり、製図および各種図面の規則・書式を知っている。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
学外の企画による設計競技等のテーマに基づき、企画からプレゼンテーションまで行い、またコンペの場合は応募することによって、本科で学んだ企画・計画・設計の能力を高める。
授業の進め方・方法:
設計テーマに基づき,情報収集と整理・事例研究等をおこない、設計条件の解釈や構想について議論しながら集約し完成させる.
注意点:
1) 十分な諸状況の現状把握を行うこと。
2) 1)で把握した内容を分析し、設計目標を立てること。
3) 高度なデザイン手法およびプレゼンテーション技法を研究すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 1. 第1課題:コンペなどの設定課題の設計課題説明
(1)課題分析と設計方針の決定
・課題のテーマや与条件を検討,スケジュールを決定.
・必要な資料を収集・分析し,設計コンセプト案を作成.
・案について議論し,設計方針を決定.
2週 (2)プレゼンテーション研究
(3)企画
・プレゼンテーション事例の研究
・企画案の作成
・敷地選定
3週 (4)現地調査 ・選定した敷地の調査
・資料収集
4週 (5)現地調査に基づ企画案を再検討する ・企画案の再検討
5週 (6)企画書の作成-1 企画書の作成
6週 (6)企画書の作成-2 企画書を作成する。(敷地模型やボリューム模型等を作製する)
7週 (7)エスキース-1 平面・立面・断面を計画・作図(1)
8週 (7)エスキース-2 スタディ模型の作成
案について議論、問題点の洗い出し、設計方針の検討
2ndQ
9週 (7)エスキース-3 平面・立面・断面を計画・作図(2)
10週 (7)エスキース-4 スタディ模型の作成
案について議論、問題点の洗い出し、設計方針の検討
11週 (8)プレゼンテーション-1 配置図・平面図・立面図・断面図等の図面の作成
12週 (8)プレゼンテーション-2 配置図・平面図・立面図・断面図等の図面の作成
13週 (9)3次元プレゼンテーション-1 作成視図(内観・外観)を作成する。
透模型
14週 (9)3次元プレゼンテーション-2 透視図(内観・外観)を作成する。
透模型
15週 (10)最終プレゼンテーション図面 レイアウトを行いプレゼンテーション図面を完成させる。
16週 (11)作品発表・講評 講評会
ポートフォリオの記入。データ整理・提出。
後期
3rdQ
1週 2. 第2課題:コンペもしくは設定課題の設計
(1)課題分析と設計方針の決定
・課題のテーマや与条件を検討,スケジュールを決定.
・必要な資料を収集・分析し,設計コンセプト案を作成.
2週 (2)プレゼンテーション研究
(3)企画
・プレゼンテーション事例の研究
・企画案の作成
3週 (4)現地調査 ・選定した敷地の調査
・資料収集
4週 (5)現地調査に基づ企画案を再検討する ・企画案の再検討
5週 (6)企画書の作成-1 企画書の作成
6週 (6)企画書の作成-2 企画書を作成する。(敷地模型やボリューム模型等を作製する)
7週 (7)エスキース-1 平面・立面・断面を計画・作図(1)
8週 (7)エスキース-2 スタディ模型の作成
案について議論、問題点の洗い出し、設計方針の検討
4thQ
9週 (7)エスキース-3 平面・立面・断面を計画・作図(2)
10週 (7)エスキース-4 スタディ模型の作成
案について議論、問題点の洗い出し、設計方針の検討
11週 (8)プレゼンテーション-1 配置図・平面図・立面図・断面図等の図面の作成
12週 (8)プレゼンテーション-2 配置図・平面図・立面図・断面図等の図面の作成
13週 (9)3次元プレゼンテーション-1 透視図(内観・外観)を作成する。
透模型
14週 (9)3次元プレゼンテーション-2 透視図(内観・外観)を作成する。
透模型
15週 (10)最終プレゼンテーション図面 レイアウトを行いプレゼンテーション図面を完成させる。
16週 (11)作品発表・講評 講評会
ポートフォリオの記入。データ整理・提出。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野設計・製図製図用具の特性を理解し、使用できる。5前11,前12,後11,後12
線の描き分け(3種類程度)ができる。5前11,前12,後11,後12
文字・寸法の記入を理解し、実践できる。5前11,前12,後11,後12
建築の各種図面の意味を理解し、描けること。5前11,前12,後4,後11,後12
図面の種類別の各種図の配置を理解している。5前11,前12,後11,後12
図面の尺度・縮尺について理解し、図面の作図に反映できる。5前11,前12,後11,後12
立体的な発想とその表現(例えば、正投象、単面投象、透視投象などを用い)ができる。5前11,前12,前13,前14,後11,後12,後13
ソフトウェアを用い、各種建築図面を作成できる。5前11,前12,前13,前14,前15,後11,後12,後13,後14,後15
各種模型材料(例えば、紙、木、スチレンボードなど)を用い、図面をもとに模型を製作できる。または、BIMなどの3D-CADにより建築モデルを作成できる。5前8,前13,前14,後8,後13,後14
与えられた条件をもとに、コンセプトがまとめられる。5前1,前2,前3,前4,前5,前6,前8,前9,前10,後1,後2,後3,後4,後8,後9
与えられた条件をもとに、動線・ゾーニングのエスキスができる。5前7,前9,前10,後7,後9,後10
与えられた条件をもとに、配置図、各階平面図、立面図、断面図などがかける。5前7,前9,前10,後7,後9,後10
設計した建築物の模型またはパースなどを製作できる。5前6,前8,後8,後10
講評会等において、コンセプトなどをまとめ、プレゼンテーションができる。5前2,前5,前6

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他成果品実技合計
総合評価割合000000100100
基礎的能力0000004040
専門的能力0000004040
分野横断的能力0000002020