建築情報処理

科目基礎情報

学校 都城工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 建築情報処理
科目番号 0010 科目区分 専門 / 選択
授業形態 演習 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 小原 聡司

到達目標

1)熱橋(鋼材,窓枠)を含む壁体を適切にモデル化し2次元CAD図面化できること。
2)定常伝熱解析ソフトTB2D,TB3Dを使用して計算できること。
3)3次元可視化ソフトを使用して,その部分の結露発生の危険度を評価できること。
4)その過程で得られる各種数値情報をそのデータ形式に応じて適切に処理し,解析目的・解析方法・計算結果についてレポートしてまとめられること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安       A標準的な到達レベルの目安       B未到達レベルの目安     C(学生記入欄) 到達したレベルに〇をすること。
評価項目1CADソフトを使って解析対象をエラーなしで2次元CADデータとDXFファイルとして作成できること。他の人にも指導できること。CADソフトを使って,何回かのエラー後,解析対象を計算可能な2次元DXFファイルとして作成できること。エラーを繰り返しても助言等があればCADソフトを使って解析対象のDXFファイルが作成が作成できること。  A ・ B ・ C
評価項目2TB2D,3Dを使用して,DXFファイルから解析用データを作成し,エラーのない計算ができること。他の人にも指導できること。TB2D,3Dを使用して,DXFファイルから解析用データを作成し,少ないエラーで計算ができること。エラーを繰り返してもTB2D,3Dを使用して,DXFファイルから解析用データを作成し,計算まで行えること。  A ・ B ・ C
評価項目3汎用可視化ソフトを自由に駆使して,解析ソフトの出力結果を早く確実に可視化できること。他に人に指導できること。汎用可視化ソフトを自由に駆使して,解析ソフトの出力結果を確実に可視化できること。助言があれば汎用可視化ソフトを駆使して,解析ソフトの出力結果を可視化できること。  A ・ B ・ C
評価項目4 数値・画像情報をそのデータ形式に応じて自由に処理し,解析目的・解析方法・計算結果について質量共に充実したレポートにまとめられること。数値・画像情報をそのデータ形式に応じて確実に処理し,解析目的・解析方法・計算結果についてレポートにまとめられること。助言があれば数値・画像情報をそのデータ形式に応じて処理し,解析目的・解析方法・計算結果についてレポートにまとめられること。  A ・ B ・ C

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B 説明 閉じる
JABEE c 説明 閉じる
JABEE d 説明 閉じる
JABEE e 説明 閉じる

教育方法等

概要:
建物内外の温熱環境や構造体の熱的性能の評価にシミュレーションは欠かせない。そこでこの演習では実際の鉄骨造建物を対象としたシミュレーション計算を行う。対象部位の選定やそのモデル化,シミュレーション用データの作成,計算結果の可視化作業などの情報処理過程を通じて,断熱が必要な部位の判断や必要断熱材厚の特定を行い,設計段階における断熱方法の検討過程の実際を経験させる。
授業の進め方・方法:
フリーウェアで公開されている2次元CADソフト,市販の3次元定常伝熱解析ソフトウェア,専用の3次元画像データ処理マシンとソフトを使用するが,必要な各種ソフト類は教員側で準備する。Windowsパソコン(32bit)の所有が望ましいが,なければ教員側で用意し,貸与する。なお計算課程や結果は簡易なモデルから複雑なものまで,3回レポートにまとめ提出してもらう。準備学習として本科「建築環境工学」で使用した教科書やノートを使って,熱橋の定義や実質熱貫流率の手計算方法,壁体内部結露判定方法について復習しておくこと。最初の演習以外では莫大なデータ量を扱うが,必要部位のテキストデータを抽出したり,可視化処理を行った上で,レポートを作成すること。レポートは自己学習の事後学習として評価する。
注意点:

ポートフォリオ

(学生記入欄)
【授業計画の説明】実施状況を記入してください。

【理解の度合】理解の度合について記入してください。
      (記入例)ファラデーの法則、交流の発生についてはほぼ理解できたが、渦電流についてはあまり理解できなかった。                                      
 ・後期中間試験まで:
                                       
 ・学年末試験まで :

                                       
【試験の結果】定期試験の点数を記入し、試験全体の総評をしてください。
       (記入例)ファラデーの法則に関する基礎問題はできたが、応用問題が解けず、理解不足だった。
 ・後期中間試験 点数:      総評:                                       

 ・学年末試験  点数:      総評:                                       


【総合到達度】「到達目標」どおりに達成することができたかどうか、記入してください。
 ・総合評価の点数:      総評:                                       


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(教員記入欄)
【授業計画の説明】実施状況を記入してください。
  
  
【授業の実施状況】実施状況を記入してください。
  ・後期中間試験まで:                                       

  ・学年末試験まで : 
        
                                
【評価の実施状況】総合評価を出した後に記入してください。
 
    

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 1.授業計画の説明 演習目的と達成目標を理解する。今期の演習計画を理解する。評価方法を理解する。
本科の建築環境工学の伝熱・湿気分野との関連を理解する。
2週 2. 2次元熱橋のシミュレーション
2-1 2次元熱橋解析用 ソフトの説明
2次元熱橋における伝熱の基礎について説明できる。
3週 2-2 モデル化及び入力データの作成(デバッギング含む) ソフトウェアを用い、各種建築図面を作成できること。
4週 2-3 シミュレーション計算  ソフトウェアを用い、各種建築図面を作成できること。
5週 2-4 レポート作成 シミュレーションの途中経過と結果をレポートにまとめられる。
6週 2-5 講評 レポート及び解析結果,考察に関する評価を理解する。
7週 3. 3次元簡易熱橋のシミュレーション
3-1 3次元熱橋解析用ソフトの説明
3次元熱橋における伝熱問題の基礎を説明できる。
ソフトウェアを用い、各種建築図面を作成できること。
8週 3-2 モデル化及び入力データの作成(デバッギング含む) ソフトウェアを用い、各種建築図面を作成できること。
4thQ
9週 3-3 シミュレーション計算 ソフトウェアを用い、各種建築図面を作成できること。
10週 3-4 レポート作成 シミュレーションの途中経過と結果をレポートにまとめられる。
11週 3-5 講評  レポート及び解析結果,考察に関する評価を理解する。
12週 4. 3次元複雑熱橋のシミュレーション
課題説明
複雑な3次元熱橋における伝熱問題を説明できる。
ソフトウェアを用い、各種建築図面を作成できること。
13週 4-1 モデル化及び入力データの作成(デバッギング含む) ソフトウェアを用い、各種建築図面を作成できること。
14週 4-2 シミュレーション計算 ソフトウェアを用い、各種建築図面を作成できること。
15週 4-3 レポート作成 シミュレーションの途中経過と結果をレポートにまとめられる。
16週 4-4 講評  レポート及び解析結果,考察に関する評価を理解する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野環境・設備伝熱の基礎について説明できる。5後2,後7,後12
結露現象について説明できる。5後1,後2,後7,後12
設計・製図ソフトウェアを用い、各種建築図面を作成できる。4後3,後4,後7,後8,後9,後12,後13

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他(レポート)合計
総合評価割合00000100100
知識の基本的な理解000003333
思考・推論・創造への適応力000003434
汎用的技能000003333