到達目標
1)熱橋(鋼材,窓枠)を含む壁体を適切にモデル化し2次元CAD図面化できること。
2)定常伝熱解析ソフトTB2D,TB3Dを使用して計算できること。
3)3次元可視化ソフトを使用して,その部分の結露発生の危険度を評価できること。
4)その過程で得られる各種数値情報をそのデータ形式に応じて適切に処理し,解析目的・解析方法・計算結果についてレポートしてまとめられること。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安
A | 標準的な到達レベルの目安
B | 未到達レベルの目安
C | (学生記入欄)
到達したレベルに〇をすること。 |
評価項目1 | CADソフトを使って解析対象をエラーなしで2次元CADデータとDXFファイルとして作成できること。他の人にも指導できること。 | CADソフトを使って,何回かのエラー後,解析対象を計算可能な2次元DXFファイルとして作成できること。 | エラーを繰り返しても助言等があればCADソフトを使って解析対象のDXFファイルが作成が作成できること。 | A ・ B ・ C |
評価項目2 | TB2D,3Dを使用して,DXFファイルから解析用データを作成し,エラーのない計算ができること。他の人にも指導できること。 | TB2D,3Dを使用して,DXFファイルから解析用データを作成し,少ないエラーで計算ができること。 | エラーを繰り返してもTB2D,3Dを使用して,DXFファイルから解析用データを作成し,計算まで行えること。 | A ・ B ・ C |
評価項目3 | 汎用可視化ソフトを自由に駆使して,解析ソフトの出力結果を早く確実に可視化できること。他に人に指導できること。 | 汎用可視化ソフトを自由に駆使して,解析ソフトの出力結果を確実に可視化できること。 | 助言があれば汎用可視化ソフトを駆使して,解析ソフトの出力結果を可視化できること。 | A ・ B ・ C |
評価項目4
| 数値・画像情報をそのデータ形式に応じて自由に処理し,解析目的・解析方法・計算結果について質量共に充実したレポートにまとめられること。 | 数値・画像情報をそのデータ形式に応じて確実に処理し,解析目的・解析方法・計算結果についてレポートにまとめられること。 | 助言があれば数値・画像情報をそのデータ形式に応じて処理し,解析目的・解析方法・計算結果についてレポートにまとめられること。 | A ・ B ・ C |
学科の到達目標項目との関係
学習・教育到達度目標 B
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JABEE c
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JABEE d
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JABEE e
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教育方法等
概要:
建物内外の温熱環境や構造体の熱的性能の評価にシミュレーションは欠かせない。そこでこの演習では実際の鉄骨造建物を対象としたシミュレーション計算を行う。対象部位の選定やそのモデル化,シミュレーション用データの作成,計算結果の可視化作業などの情報処理過程を通じて,断熱が必要な部位の判断や必要断熱材厚の特定を行い,設計段階における断熱方法の検討過程の実際を経験させる。
授業の進め方・方法:
フリーウェアで公開されている2次元CADソフト,市販の3次元定常伝熱解析ソフトウェア,専用の3次元画像データ処理マシンとソフトを使用するが,必要な各種ソフト類は教員側で準備する。Windowsパソコン(32bit)の所有が望ましいが,なければ教員側で用意し,貸与する。なお計算課程や結果は簡易なモデルから複雑なものまで,3回レポートにまとめ提出してもらう。準備学習として本科「建築環境工学」で使用した教科書やノートを使って,熱橋の定義や実質熱貫流率の手計算方法,壁体内部結露判定方法について復習しておくこと。最初の演習以外では莫大なデータ量を扱うが,必要部位のテキストデータを抽出したり,可視化処理を行った上で,レポートを作成すること。レポートは自己学習の事後学習として評価する。
注意点:
ポートフォリオ
(学生記入欄)
【授業計画の説明】実施状況を記入してください。
【理解の度合】理解の度合について記入してください。
(記入例)ファラデーの法則、交流の発生についてはほぼ理解できたが、渦電流についてはあまり理解できなかった。
・前期中間試験まで:
・前期末試験まで :
・後期中間試験まで:
・学年末試験まで :
【試験の結果】定期試験の点数を記入し、試験全体の総評をしてください。
(記入例)ファラデーの法則に関する基礎問題はできたが、応用問題が解けず、理解不足だった。
・前期中間試験 点数: 総評:
・前期末試験 点数: 総評:
・後期中間試験 点数: 総評:
・学年末試験 点数: 総評:
【総合到達度】「到達目標」どおりに達成することができたかどうか、記入してください。
・総合評価の点数: 総評:
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(教員記入欄)
【授業計画の説明】実施状況を記入してください。
【授業の実施状況】実施状況を記入してください。
・前期中間試験まで:
・前期末試験まで :
・後期中間試験まで:
・学年末試験まで :
【評価の実施状況】総合評価を出した後に記入してください。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
1.授業計画の説明 |
演習目的と達成目標を理解する。今期の演習計画を理解する。評価方法を理解する。 本科の建築環境工学の伝熱・湿気分野との関連を理解する。
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2週 |
2. 2次元熱橋のシミュレーション 2-1 2次元熱橋解析用 ソフトの説明 |
2次元熱橋における伝熱の基礎について説明できる。
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3週 |
2-2 モデル化及び入力データの作成(デバッギング含む) |
ソフトウェアを用い、各種建築図面を作成できること。
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4週 |
2-3 シミュレーション計算 |
ソフトウェアを用い、各種建築図面を作成できること。
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5週 |
2-4 レポート作成 |
シミュレーションの途中経過と結果をレポートにまとめられる。
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6週 |
2-5 講評 |
レポート及び解析結果,考察に関する評価を理解する。
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7週 |
3. 3次元簡易熱橋のシミュレーション 3-1 3次元熱橋解析用ソフトの説明 |
3次元熱橋における伝熱問題の基礎を説明できる。 ソフトウェアを用い、各種建築図面を作成できること。
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8週 |
3-2 モデル化及び入力データの作成(デバッギング含む) |
ソフトウェアを用い、各種建築図面を作成できること。
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4thQ |
9週 |
3-3 シミュレーション計算 |
ソフトウェアを用い、各種建築図面を作成できること。
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10週 |
3-4 レポート作成 |
シミュレーションの途中経過と結果をレポートにまとめられる。
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11週 |
3-5 講評 |
レポート及び解析結果,考察に関する評価を理解する。
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12週 |
4. 3次元複雑熱橋のシミュレーション 課題説明 |
複雑な3次元熱橋における伝熱問題を説明できる。 ソフトウェアを用い、各種建築図面を作成できること。
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13週 |
4-1 モデル化及び入力データの作成(デバッギング含む) |
ソフトウェアを用い、各種建築図面を作成できること。
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14週 |
4-2 シミュレーション計算 |
ソフトウェアを用い、各種建築図面を作成できること。
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15週 |
4-3 レポート作成 |
シミュレーションの途中経過と結果をレポートにまとめられる。
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16週 |
4-4 講評 |
レポート及び解析結果,考察に関する評価を理解する。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建築系分野 | 環境・設備 | 伝熱の基礎について説明できる。 | 5 | 後2,後7,後12 |
結露現象について説明できる。 | 5 | 後1,後2,後7,後12 |
設計・製図 | ソフトウェアを用い、各種建築図面を作成できる。 | 4 | 後3,後4,後7,後8,後9,後12,後13 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他(レポート) | 合計 |
総合評価割合 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 | 100 |
知識の基本的な理解 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 33 | 33 |
思考・推論・創造への適応力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 34 | 34 |
汎用的技能 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 33 | 33 |