木質構造学特論

科目基礎情報

学校 都城工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 木質構造学特論
科目番号 0020 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 大岡 優

到達目標

1)建築材料としての木材の特徴を理解できる。
2)木質系材料の種類や力学特性を理解できる。
3)木質構造物の水平抵抗メカニズムおよび耐震設計法が理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1木質系材料の種類や特徴について、木材の組織構造や特性値を含めて説明できる。木材の力学特性について、ヤング係数や強さ、密度などの特性値を含めて説明できる。木造建築物に用いられている木材の樹種について、それぞれの特徴が理解できる。
評価項目2木造建築物の地震や風などの外力に抵抗するメカニズムを、構法別に説明できる。木造建築物の構造要素について説明することができる。木造建築物には使用材料や構法によって、いくつかの種類があることが理解できる。
評価項目3過去の地震被害などから、現状の設計法の課題などを考察することができる。耐震設計法の具体的な計算ができる。木造建築物の耐震設計法について、それぞれの特徴が理解できる。

学科の到達目標項目との関係

JABEE (c) 説明 閉じる
JABEE (d) 説明 閉じる
JABEE B2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
軸組構法(在来構法 ・伝統構法)・枠組壁構法・木質プレハブ構法・大規模木造などの木質構造物を対象とし、使用材料の種類や特徴、建物の強度特性、耐震設計法などについて学習する。
授業の進め方・方法:
建築材料、建築構造などの木材・木造建築に関連する科目について良く復習すること。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 木材の特徴(1) 環境と木材との関係、力学特性、経年変化について理解できる。
2週 木材の特徴(2) 環境と木材との関係、力学特性、経年変化ついて理解できる。
3週 木造建築物の構造(1) 木造建築物の構法、構法による水平抵抗メカニズムの違いついて理解できる。
4週 木造建築物の構造(2) 木造建築物の構法、構法による水平抵抗メカニズムの違いついて理解できる。
5週 木質系材料の特徴(1) 木質系材料の種類、力学特性、接合部性能ついて理解できる。
6週 木質系材料の特徴(2) 木質系材料の種類、力学特性、接合部性能ついて理解できる。
7週 大規模木造建築物 構造と使用材料、混構造ついて理解できる。
8週 後期中間試験
4thQ
9週 木質構造物の耐震設計(1) 許容応力度計算の概要ついて理解できる。
10週 木質構造物の耐震設計(2) 許容応力度計算の概要ついて理解できる。
11週 木質構造物の耐震設計(3) 保有水平耐力計算の概要ついて理解できる。
12週 木質構造物の耐震設計(4) 限界耐力計算の概要ついて理解できる。
13週 木質構造物の災害被害と対策 地震被害、津波被害、竜巻被害ついて理解できる。
14週 文化財木造建築物 文化財木造建築物の概要、時刻歴応答解析による耐震診断ついて理解できる。
15週 学年末試験
16週 試験答案の返却及び解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野材料建築材料の特徴・分類を説明できる。4後1,後2
建築材料の規格・要求性能について説明することができる。4後1,後2,後5,後6,後7
木材の種類について説明できる。5後1,後2
種類と用途について説明できる。4後1,後2
構造と組織について理解している。4後1,後2
木材の成長と伐採・製材について説明できる。4後1,後2
物理的性質について説明できる。5後1,後2
傷(節など)について説明できる。4後5,後6
耐久性(例えば腐れ、枯渇、虫害など)について説明できる。5後1,後2
耐火性について説明できる。4後1,後2
近年の木材工業製品(集成材、積層材など)の種類について説明できる。4後5,後6
構造断面二次モーメント、断面相乗モーメント、断面係数や断面二次半径などの断面諸量を計算できる。4後9,後10
曲げモーメントによる断面に生じる応力(引張、圧縮)とひずみの関係を理解し、それらを計算できる。5後9,後10
はり断面内のせん断応力分布について説明できる。5後9,後10
骨組構造物に作用する荷重の種類について説明できる。5後9,後10
各種構造の設計荷重・外力を計算できる。5後9,後10
木構造の特徴・構造形式について説明できる。5後3,後4,後7
木材の種類・性質について説明することが出来る。5後1
木材の接合について説明できる。5後3,後4
基礎、軸組み、小屋組み、床組み、階段、開口部などの木造建築の構法を説明できる。5後3,後4
外部および内部の仕上げについて説明できる。5後3,後4
木造枠組み壁構法について説明できる。5後3,後4
振動解析モデルについて説明できる。4後14
部材の弾塑性の性質について理解している。4後11,後12

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力2000001030
専門的能力6000001070
分野横断的能力0000000