建築材料施工特論

科目基礎情報

学校 都城工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 建築材料施工特論
科目番号 0021 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 適宜資料を配布する/日本建築学会,「建築工事標準仕様書・同解説 JASS 5 鉄筋コンクリート工事」.山田順治・有泉昌,「わかりやすいセメントとコンクリ-トの知識」,鹿島出版会.高橋和雄,「現場コンクリートあれこれ」,セメント協会
担当教員 原田 志津男

到達目標

1)鉄筋コンクリート構造物に要求される品質を理解し,説明できること.
2)コンクリートに使用される材料の要求性能を理解し,説明できること.
3)鉄筋工事,型枠工事およびコンクリート工事における品質管理項目を理解し,説明できること.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1鉄筋コンクリート構造物の要求性能レベルとその設計目標の設定方法の関係を理論的に解説できる.鉄筋コンクリート構造物の要求性能レベルに応じた設計目標の設定方法を説明できる.鉄筋lコンクリート構造物に要求される性能を説明できない.
評価項目2各種コンクリートの要求性能に応じた新たな使用材料の提案ができる.コンクリートの使用材料の品質基準根拠を説明できる.コンクリートの使用材料の要求性能とその品質基準を説明できる.
評価項目3材料設計および施工上の不備から発生する可能性がある欠陥を未然に防ぐための対策を提案できる.品質管理基準を満足できない場合の原因を調査し,その対策を提案できる.鉄筋コンクリート工事における品質管理項目を列記できる.

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
より良質な社会資本の蓄積を目的とした鉄筋コンクリート構造物の施工技術修得を目指し,設計目標の設定方法,適材適所な材料利用方法,ならびに各種コンクリートの施工上の留意点および品質管理方法を理解することを目標とする.
授業の進め方・方法:
基本的にはテキストを中心に授業を進めるが,適宜,プロジェクター,ビデオ等を用いた授業も行う.授業中,比較的多くの板書説明を行うので,ノートはしっかりとるように心がけること.また,授業でプロジェクターを使用するときは,大量の資料を配布するので試験前に見直しができるように整理しておくこと.
準備学習としては,授業要目の内容を見て受講前には,準学士課程で履修した建築材料および建築生産学(建築施工)の該当部分を復習しておくこと.
また,自己学習では各仕様基準が定めれられたその理論的背景について重点的に学び,レポートとして提出すること.なお,レポートは自己学習の事後学習として評価する.
注意点:
単位未修得により専攻科を修了した場合,建築材料・施工・構法分野の単位不足のため,学士取得はできません.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 授業計画 授業計画・達成目標・成績の評価方法等を理解する.
2週 構造体および部材の要求性能 構造体及び部材に要求される各種性能を説明できる.
3週 コンクリートの種類および品質 コンクリートの種類および各種コンクリートに要求される性能・品質について説明できる.
4週 コンクリートの材料 セメント,骨材,練混ぜ水及び混和材料に求められる品質について説明できる.
5週 調合 ・普通コンクリートの調合設計ができる.
・算定外の規定を説明できる.
6週 コンクリートの発注・製造及び受入れ ・レディミクストコンクリートの発注・受入れについて説明できる.
7週 コンクリートの運搬・打込み及び締固め(その1) ・運搬・打込み及び締固め方法について説明できる.
8週 コンクリートの運搬・打込み及び締固め(その2) 打込み不良による欠陥とその対策について説明できる.
4thQ
9週 養生 コンクリートの養生の重要性と具体的方法を説明できる.
10週 型枠工事 型枠の構造計算,存置期間について説明できる.
11週 鉄筋工事 継手・定着についての詳細な仕様を説明できる.
12週 品質管理・検査 型枠工事・鉄筋工事・コンクリート工事における検査項目,検査方法及び評価基準について説明できる.
13週 高流動コンクリート 高流動コンクリートの特徴,製造法及び要求品質について説明できる.
14週 高強度コンクリート 高強度コンクリートの特徴,製造方法及び要求品質について説明できる.
15週 これまでの授業内容の復習(学年末試験) 試験によりこれまでの授業内容の理解度を確認し,不十分な部分の復習を行うことができる.
16週 学年末試験結果を確認するとともに,ポートフォリオにより自己の理解度の客観的評価を行う.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力100000010
専門的能力7000002090
分野横断的能力0000000