知的財産権

科目基礎情報

学校 都城工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 知的財産権
科目番号 0031 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築学専攻 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 特許庁監修(2012)『事業戦略と知的財産マネジメント』独立行政法人工業所有権情報・研修館
担当教員 吉井 千周

到達目標

1 知的財産制度を理解することができること。
2 特許情報を検索し,特許書類が読めるようになること。
3 パテントコンテスト,デザインパテントコンテストに参加すること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
知的財産権法の理解知的財産権各法を基盤とした知的財産制度を理解し,知的財産に関連する時事の話題に ついて自分で説明することがで きる。知的財産権各法を基盤とした知的財産制度を理解し,知的財産に関連する時事の話題について説明を受けて理解することがで きる。知的財産権各法を基盤とした知的財産制度を断片的に理解し,知的財産に関連する時事の話題を補助を受けながら理解することができる。
知的財産制度と社会制度社会における知的財産権制度の役割について、書籍や論説を的確に読むことができる。社会における知的財産権制度の役割について、書籍や論説を説明をうけながらであれば理解することができる。社会における知的財産権制度の役割について、書籍や論説を補助をうけながら理解することができる。
知的財産制度の応用知的財産権の活用と管理を独力で行う事ができる。知的財産権の活用と管理を補助を説明をうけながらであれば行う事ができる。知的財産権の活用と管理を補助を受けて行う事ができる。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
知的財産権法制のうち一般的的な諸権利である特許法、実用新案法、意匠法、商標法からなる産業財産権を理解した上で著作権等の知的財産権についてその効果を理解する。また、特許権、意匠権、商標権取得のための手段・手続きについてその方法を学ぶ理解を深める。
授業の進め方・方法:
「法学」「産業財産権法」で学習した法律の考え方,民法関連知識を復習すること。 知的財産に関連した時事の話題に関心を持ち,自己学習として調べること。
注意点:
法学及び知的財産権制度に関する基礎的な知識を有しており、かつ、これに対する関心をもっていることが望ましい。4年で開講されている「法学」を受講していない学生は、選択することができないので注意すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 プロイノベーション時代の事業競争力と知財マネジメント 授業計画・達成目標・成績の評価方法等の説明
知的財産保護制度の必要性,権利の意義と種類,知的財産の性質,知的財産の歴史
2週 社会・経営の変容と知的財産 社会・経営の変容と知的財産の関係を理解する。
3週 競争力モデルの変容:プロイノベーション時代 プロイノベーションを理解する。
4週 事業経営における知財マネージメント競争力モデルの変容:プロイノベーション時代 事業経営における知財マネ競争力モデルの変容を理解する。
5週 事業経営における知財マネジメントの基本 事業経営における知財マネジメントを理解する。
6週 知財マネジメントその標準化 知財マネジメントその標準化について理解する。
7週 独占市場形成型ビジネスモデルと知財マネジメント 独占市場形成型ビジネスモデルにおける知財マネジメントを理解する。
8週 技術相互利用型ビジネスモデルと知財マネジメント 技術相互利用型ビジネスモデルにおける知財マネジメントを理解する。
2ndQ
9週 基幹部品主導型モデルと知財マネジメント 基幹部品主導型モデルにおける知財マネジメントを理解する。
10週 完成品主導型モデルと知財マネジメント 完成品主導型モデルにおける知財マネジメントを理解する。
11週 機器本体を巡るビジネスモデル群と知財マネジメント 機器本体を巡るビジネスモデルにおける知財マネジメントを理解する。
12週 ブランドの知財マネジメント ブランドにおける知財マネジメントを理解する。
13週 中堅・中小企業経営と知財マネジメント) 中堅・中小企業経営における知財マネジメントを理解する。
14週 ビジネスモデル開発競争と知財マネジメント ビジネスモデル開発競争における知財マネジメントを理解する。
15週 三位一体経営と知財マネジメント 三位一体経営における知財マネジメントを理解する。
16週 企業経営の諸側面と知財マネジメント 企業経営の諸側面における知財マネジメントを理解する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。4
情報技術の進展が社会に及ぼす影響、個人情報保護法、著作権などの法律について説明できる。5
高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを説明できる。3
知的財産の社会的意義や重要性の観点から、知的財産に関する基本的な事項を説明できる。5
知的財産の獲得などで必要な新規アイデアを生み出す技法などについて説明できる。5
技術者の社会的責任、社会規範や法令を守ること、企業内の法令順守(コンプライアンス)の重要性について説明できる。4
技術者を目指す者として、諸外国の文化・慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令を守ることの重要性を把握している。4

評価割合

定期試験レポート合計
総合評価割合8020100
知識の基本的な理解60060
思考・推論・創造 へ の 適 応 力01010
汎用的技能01010
態度・志向性 (人間力)000
総合的な学習経験 と創造的思考力20020