概要:
各種要因がコンクリートの性状に及ぼす影響を実験により検証する.また,普通コンクリートを用いた柱模擬試験体(500×500×250㎜程度)を製造し,各コンクリートの製造,打設およびコア供試体強度試験を実践し,普通コンクリートの充填性能および構造体コンクリートの一般的特性に関する基礎的知識を修得する.木材実験においては,樹種による強度性能の違いについて把握する.その上で,接合部や壁構面といった構造要素の実験を行い,木造建築物の強度特性についての知識を習得する.
授業の進め方・方法:
コンクリート実験においては,本科の建築学実験(建築材料実験)で行ったコンクリートの調合設計法を十分に復習しておくこと.実験結果の考察については使用材料およびコンクリートの品質等に関する各種基準(規準),規格を調査し,実験結果の妥当性についても十分な検討を行うこと.木材実験においては,本科の木質構造で学習した材料や構造に関する項目を復習しておくこと.
注意点:
・実験は共同で学生が自発的に役割分担を行い,実施する.
・実験中は作業着を着用し,電卓を準備すること.
・試験は実施しない.
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建築系分野 | 材料 | 木材の種類について説明できる。 | 5 | 前3 |
傷(節など)について説明できる。 | 4 | 前9 |
木材の成長と組織形成から、物理的性質の違いについて説明できる。 | 4 | 前3 |
コンクリートの調合のうち、水セメント比の計算ができる。 | 5 | 前2 |
スランプ、空気量について、強度または、耐久性の観点でその影響について説明できる。 | 5 | 前3,前4 |
コンクリートの強度(圧縮、引張、曲げ、せん断)の関係について説明できる。 | 5 | 前6,前7,前8,前10 |
施工・法規 | 型枠の組立て手順について説明できる。 | 5 | 前1 |
使用材料の試験・管理値について説明できる。 | 4 | 前1,前15 |
運搬・締固め(打込み)の方法・手順について説明できる。 | 4 | 前2 |
養生の必要性について説明できる。 | 4 | 前2 |
分野別の工学実験・実習能力 | 建築系分野【実験・実習能力】 | 建築系【実験実習】 | 実験の目的と方法を説明できる。 | 4 | 前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15 |
建築に用いる構造材料(例えば木、コンクリート、金属など)の物理的特性を実験により明らかにすることができる。 | 4 | 前1,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15 |
実験結果を整理し、考察できる。 | 4 | 前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15 |