概要:
技術士の資格を持つ4人の講師が、技術者倫理について講義する。試験は実施せず、各講師が授業後にレポートを課す。
授業の進め方・方法:
夏季休暇中に、4人の講師が1日8時間ごとの集中講義を行う。オムニバス形式。
注意点:
【内山】日頃から新聞,テレビニュース等をよく見ておくこと。課題では、最近の事例について問う内容も出題している。
【丸田】「技術者」としての倫理上の対応策だけではなく、事件や事故の発生を考慮して、業務遂行上どうすれば自分自身も、倫理観の高い技術者であることができるかを念頭におき、SDGsとの繋がりを感じながら履修する。
【外山】紹介された事例と同じような状況になった場合に、どのような行動がとれるのか、よりよい解決方法はないかを考えることに集中すること。
【藤原】具体的な事例から技術者倫理に関する意見を学生に求め、課題を解くことにより理解度を高めていく。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
授業計画の説明 1.内山担当分 1-1. 技術倫理 |
授業計画・達成目標・成績の評価方法等の説明。 まずDVD(DVD「技術者の自律」30分)でイントロダクションを行い、その後技術倫理についてテキストに基づいて体系的に学ぶ。
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2週 |
1-2. リスクマネジメントと安全管理 |
リスクマネジメント(安全管理含む)についてテキストに基づいて体系的に学び、その後具体的事例を見ていく。
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3週 |
1-3. コンプライアンスと説明責任 |
コンプライアンスについてテキストに基づいて体系的に学び、DVD等で具体的事例を見ていく(DVD「三菱自動車リコール事件」)。
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4週 |
1-4. 倫理的意思決定のフロー |
倫理的意思決定のフローについて事例を交え学ぶ。その後グループに分かれて実際にあるテーマについて意思決定する作業及びディスカッションをしてもらう
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5週 |
2.丸田担当分 2-1「技術者」とは 2-2.「技術者倫理」とは何かを考える |
「技術者」にとって必須なことは、「独創性」や「倫理」であることを理解する。 「技術者」としての責任ある行動、脱慣習レベルの倫理意識、不祥事の排除、公益通報等について考える。
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6週 |
2-3.SDGsの目標、ターゲット及び達成度の指標 |
企業の目的と責任 会社法、労働安全衛生法、環境基本法等の概要を理解する
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7週 |
2-4.環境法令及びコンプライアンス |
SDGsの目標のすべてが、「技術者倫理」と共通しており、それらの課題解決(ターゲット)結果を評価するSDGsと関連性の深い環境法令と法令の遵守(コンプライアンス)について考える。
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8週 |
2-5.事例研究 |
具体的な事例をもとに技術者としてどのように行動すべきかを考える。
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2ndQ |
9週 |
3.外山担当分 3-1. 事例研究(1) 内部告発 |
ミートホープ牛肉偽装事件について 社内の不正に対処する心構え、告発は容易ではない。
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10週 |
3-2. 事例研究(2) 研究者の倫理 |
STAP細胞論文不正について 論文不正をなくすための倫理、安易な改ざんは命取り
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11週 |
3-3. 事例研究(3) 事故を予見できるのは技術者 |
スペースシャトルチャレンジャーの事故について 事故の予見と上司を説得することのむずかしさ
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12週 |
3-4. 事例研究(4) リスクの予見と回避 |
福島原発事故について わずかでも対処していれば大事故にはならなかった。
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13週 |
4・藤原担当分 4-1. ステークホルダー 4-2. 行政活動の目的 |
組織活動におけるステークホルダーの役割、リスクコミュニケーションの必要性。 技術者と公衆、環境倫理、専門家の役割、倫理観観。
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14週 |
4-3. 環境 4-4. リスクマネジメント |
環境の定義、日本人の環境観、環境の課題、環境の公益的機能、環境経済評価。 リスクマネジメントの各要素、情報管理、PI。 コロナを題材に小テストによりリスクマジメントの理解。
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15週 |
4-4. リスクマネジメント 4-5. ナレッジマネジメント |
リスクマネジメントの各要素、情報管理、PI。 コロナを題材に小テストによりリスクマジメントの理解。 個人知、組織知、暗黙知、形式知などの知の相互転換。
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16週 |
4-6. 課題演習 |
脱炭素に係る資料を提示し、リスクマネジメントの視点から技術的課題解決の提案。
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後期 |
3rdQ |
1週 |
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2週 |
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3週 |
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4週 |
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5週 |
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6週 |
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7週 |
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8週 |
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4thQ |
9週 |
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10週 |
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11週 |
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12週 |
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13週 |
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14週 |
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15週 |
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。 | 4 | 前3,前4,前6,前7,前8,前10,前11,前12,前14,前15,前16 |
現代社会の具体的な諸問題を題材に、自ら専門とする工学分野に関連させ、技術者倫理観に基づいて、取るべきふさわしい行動を説明できる。 | 4 | |
技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を認識している。 | 4 | |
社会における技術者の役割と責任を説明できる。 | 4 | |
環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。 | 4 | 前3,前4,前6,前7,前10,前11,前12,前14,前15,前16 |
環境問題を考慮して、技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。 | 4 | |
国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。 | 4 | 前3,前4,前6,前7,前10,前11,前12,前14,前15,前16 |
技術者の社会的責任、社会規範や法令を守ること、企業内の法令順守(コンプライアンス)の重要性について説明できる。 | 4 | 前3,前4,前6,前7,前10,前12,前14 |
技術者を目指す者として、諸外国の文化・慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令を守ることの重要性を把握している。 | 4 | 前3,前4,前6,前7,前10,前12,前14 |
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。 | 4 | 前3,前4,前6,前7,前10,前11,前12,前14,前15,前16 |
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。 | 4 | 前3,前4,前6,前7,前10,前11,前12,前14,前15,前16 |
科学技術が社会に与えてきた影響をもとに、技術者の役割や責任を説明できる。 | 4 | |
科学者や技術者が、様々な困難を克服しながら技術の発展に寄与した姿を通し、技術者の使命・重要性について説明できる。 | 4 | |