鉄骨構造学特論

科目基礎情報

学校 都城工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 鉄骨構造学特論
科目番号 0037 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築学専攻 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 なし(資料を適宜配布する。)
担当教員 加藤 巨邦

到達目標

1)柱・梁・筋かい等に用いられている構造用鋼材及び高力ボルト等に用いられている鋼材の性質を理解し、実施設計時に適した鋼材を使用することができる。
2)架構を構成する部材の構造形式及び特性に関する基礎知識を身に付け、実施設計時に配慮することができる。
3)高力ボルト及び溶接を用いた鋼構造の接合に関する基礎知識を身に付け、実施設計時に考慮することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低到達レベルの目標(可)
評価項目1多種多様な建築構造架構の全ての部材に対して、適切な鋼材を選定することができる。標準的な架構形式の主要な部材に対しては、適した鋼材を選定することができる。構造用鋼材及びボルトの一部に対しては、鋼材の性質を説明することができる。
評価項目2色々な建築構造架構に対して、適切な架構形式を選定することができる。標準的な架構形式に対しては、適した形式を選定することができる。一部の構造形式に対しては、特性を説明することができる。
評価項目3様々な使用状態の建築用鋼材の接合に対して、適切な接合方法を選定することができる。標準的な接合に対しては、適した接合方法を選定することができる。一部の接合に対しては、接合方法について説明することができる。

学科の到達目標項目との関係

JABEE (c) 説明 閉じる
JABEE (d) 説明 閉じる
JABEE B2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
変形性能に優れている鋼構造に焦点を当て、実務で構造設計をする際に用いられている技術基準解説書等を参照しながら、鋼材の性質から架構を構成する部材の特性等について学習する。
授業の進め方・方法:
1)配布資料や課題レポート等を通じて理解を深めること。
2)本科過程で使用した鋼構造の教科書及び当該授業時間で進行する部分に関連する教科書等を持参すること。
3)当該授業時間で進行する部分について、本科過程で履修した“鋼構造学”、“鋼構造演習”、“構造力学”、”建築法規”を復習しておくこと。
4)自己学習の成果として、質問・確認事項がある場合には、A4用紙1枚程度にまとめて提出すること。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業計画・内容の説明、鋼材の基礎知識-1 鋼材の種類及び品質について、また、鋼材の許容応力度及び材料強度について理解する。
2週 鋼材の基礎知識-2 特殊な許容応力度及び特殊な材料強度について理解する。
3週 構造計算上の各種規定-1 鉄骨造のルート2の計算及びルート3の計算における各種規定について理解する。
4週 構造計算上の各種規定-2 鉄骨造のルート2の計算及びルート3の計算における各種規定について理解する。
5週 鉄骨造部材の変形能力確保-1 保有耐力接合と保有耐力横補剛について、考え方及び計算方法を理解する。
6週 鉄骨造部材の変形能力確保-2、鉄骨造部材の終局強度 保有耐力接合と保有耐力横補剛について、考え方及び計算方法を理解する。また、部材断面の終局強度算定用の材料強度、及び、部材断面の終局強度について理解する。
7週 角形鋼管を柱に用いた接合部の詳細設計-1 柱及びはり仕口部の設計について理解する。
8週 角形鋼管を柱に用いた接合部の詳細設計-2 柱継手の設計について理解する。
2ndQ
9週 前期中間試験 1週から8週までの内容を理解する。
10週 前期中間試験における、試験答案の返却及び解説 前期中間試験の内容を理解する。また、ポートフォリオを記入する。
11週 柱脚の設計の考え方-1 柱脚の形式について理解する。
12週 柱脚の設計の考え方-2 露出柱脚、根巻柱脚、埋込柱脚の設計について理解する。
13週 接合の基礎知識-1 構造耐力上主要な部分である鋼材の接合について理解する。また、溶接材料について理解する。
14週 接合の基礎知識-2 溶接部の許容応力度及び材料強度について理解する。
15週 接合の基礎知識-3 高力ボルト接合の許容応力度について理解する。
16週 前期末試験における、試験答案の返却及び解説 前期末試験の内容を理解する。また、ポートフォリオを記入する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学ライフサイエンス/アースサイエンスライフサイエンス/アースサイエンス太陽系を構成する惑星の中に地球があり、月は地球の衛星であることを説明できる。4
地球は大気と水で覆われた惑星であることを説明できる。4
陸地および海底の大地形とその形成を説明できる。4
地球の内部構造を理解して、内部には何があるか説明できる。4
マグマの生成と火山活動を説明できる。3
地震の発生と断層運動について説明できる。4
地球科学を支えるプレートテクトニクスを説明できる。4
プレート境界における地震活動の特徴とそれに伴う地殻変動などについて説明できる。4
大気圏の構造・成分を理解し、大気圧を説明できる。4
大気の熱収支を理解し、大気の運動を説明できる。4
大気の大循環を理解し、大気中の風の流れなどの気象現象を説明できる。4
海水の運動を理解し、潮流、高潮、津波などを説明できる。4
熱帯林の減少と生物多様性の喪失について説明できる。4
有害物質の生物濃縮について説明できる。4
地球温暖化の問題点、原因と対策について説明できる。4

評価割合

定期試験発表相互評価態度ポートフォリオその他(レポート)合計
総合評価割合60000040100
基礎的能力4000003070
専門的能力2000001030
分野横断的能力0000000