到達目標
1)各種要因がコンクリートの品質に及ぼす影響を説明できること.
2)コンクリートの品質管理試験方法を修得し,試験結果を正しく評価できること.
3)構造体コンクリートの品質のばらつき程度を理解し,実際のコンクリート工事におけるコンクリート打設時の問題点とその対策を説明できること.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 各種要因がコンクリートの品質に及ぼす影響を実験結果に基づき,説明できる. | 各種要因がコンクリートの品質に及ぼす影響を実験結果に基づき,理解できる. | 各種要因がコンクリートの品質に及ぼす影響を実験結果に基づき,理解できない. |
評価項目2 | 実験方法手順を他人に正確に説明指導できるとともに,試験結果に問題がある場合の対処方法を提案できる.
試験方法手順を他人に正確に説明指導できるとともに,試験結果に問題がある場合の対処方法を提案できる.
| 自ら試験を行い,試験結果を評価できる. | 指導助言を受けても,試験および品質評価を行うことができない. |
評価項目3 | 実験結果と実際の構造体コンクリートの性状の整合性を評価し,より実情に則した試験方法を提案できる. | 実験結果と実際の構造体コンクリートの性状の整合性を関連する文献,基準等を参照,引用し評価できる. | 実験結果と実際の構造体のコンクリートの性状の整合性を評価できない. |
学科の到達目標項目との関係
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教育方法等
概要:
各種要因がコンクリートの性状に及ぼす影響を実験により検証する.また,普通コンクリートを用いた柱模擬試験体(500×500×250㎜程度)を製造し,各コンクリートの製造,打設およびコア供試体強度試験を実践し,普通コンクリートおよび高強度コンクリートの充填性能および構造体コンクリートの一般的特性に関する基礎的知識を修得する.
授業の進め方・方法:
実験は共同で学生が自発的に役割分担を行い,実施する.事前学習としては,高専の建築学実験(建築材料実験)で行った骨材の物理試験方法、コンクリートの調合設計法を十分に復習しておくこと.実験結果の考察においては使用材料およびコンクリートの品質等に関する各種基準(規準),規格を調査し,実験結果の妥当性についても十分な検討を行うこと.
注意点:
・実験中は作業着を着用し,電卓を準備すること.
・試験は実施しない.
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
・授業概要の説明,セメント,骨材の物理試験及び柱模擬試験体の型枠作成 |
・セメントの密度を測定できる. ・骨材の密度吸水率,単位容積質量を測定できる. ・所要の精度の型枠が製造できる.
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2週 |
柱模擬試験体の作製 |
・コンクリートの調合設計ができる. ・所要の性能を有するコンクリートの製造ができる. ・柱模擬試験体の製造ができる.
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3週 |
フレッシュコンクリートの性状に関する実験計画 |
単位水量,細骨材率がフレッシュコンクリートの性状に及ぼす影響を確認するための実験を計画できる.
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4週 |
フレッシュコンクリートの性状に関する実験(その1) |
スランプ試験,空気量の測定を正確にできる.
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5週 |
フレッシュコンクリートの性状に関する実験(その1) |
スランプ試験,空気量の測定を正確にできる.
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6週 |
柱模擬試験体に使用したコンクリートの調合強度管理試験 |
使用したコンクリートの圧縮強度に関する品質評価ができる.
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7週 |
硬化コンクリートに関する実験計画 |
水セメント比が圧縮強度に及ぼす影響を確認するための実験を計画できる.
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8週 |
圧縮強度試験体の作製(その1) |
強度試験用供試体の作製ができる.
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2ndQ |
9週 |
1週強度試験(その1)及び圧縮強度試験体の作製(その2) |
・強度試験用供試体の作製ができる. ・コンクリートの圧縮強度試験を正確にできる.
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10週 |
1週強度試験(その2) |
コンクリートの圧縮強度試験を正確にできる.
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11週 |
コンクリートの中性化試験 |
コンクリートの中性化試験を実施し,中性化速度係数を求めることができる.
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12週 |
硬化コンクリートの4週強度試験(その1) |
コンクリートの圧縮強度試験を正確にできる.
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13週 |
硬化コンクリートの4週強度試験(その2) |
・コンクリートの圧縮強度試験を正確にできる. ・セメント水比と圧縮強度の関係式を求めることができる.
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14週 |
高温加熱を受けたコンクリートの劣化度評価 |
受熱温度とコンクリートの劣化度の関係を説明できる.
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15週 |
構造体コンクリートの強度試験 |
柱模擬試験体からコア供試体を採取し,コア供試体を用いた圧縮試験により,構造体コンクリートの品質判定をできる.
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16週 |
レポート総評,ポートフォリオ記入 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 0 | 0 | 0 | 10 | 0 | 90 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 | 10 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 80 | 80 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 10 | 0 | 0 | 10 |