到達目標
言葉による見方・考え方を働かせ、言語活動を通して、国語で的確に理解し効果的に表現する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 実社会に必要な国語の知識や技能を身に付けるようにする。
(2) 論理的に考える力や深く共感したり豊かに想像したりする力を伸ばし、他者との関わりの中で伝え合う力を高め、自分の思いや考えを広げたり深めたりすることができるようにする。
(3) 言葉がもつ価値への認識を深めるとともに、生涯にわたって読書に親しみ自己を向上させ、我が国の言語文化の担い手としての自覚をもち、言葉を通して他者や社会に関わろうとする態度を養う。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1
本文中に登場する主な常用漢字や語句・語彙、また文章の効果的な組立て方や接続の仕方について、その構造や特色などを理解している。 | 作品中の語句(漢字、熟語)と表現(慣用句、修飾語など)の働きを理解し、講義の概要を踏まえた上で、表現について説明することができ、自己の表現に応用できる。 | 作品中の語句(漢字、熟語)と表現(慣用句、修飾語など)の働きを理解し、講義の概要を踏まえた上で、表現について理解することができる。 | 作品中の語句(漢字、熟語)と表現(慣用句、修飾語など)についての知識が不十分であり、表現について説明することができない。 |
評価項目2
様々な文章をとおして、人間・社会・自然などについて考えを深め、広げることができる。 | 作品の読解をとおして、そこに表れている人間・社会・自然などについて深く理解した上で、自己の考えを説明することができる。 | 作品の読解をとおして、その内容について十分理解し、そこに表れている人間・社会・自然などについて理解し、説明することができる。 | 作品の読解をとおして、その内容についての知識が不十分であり、そこに表れている人間・社会・自然などについて説明することができない。 |
評価項目3
自分の意見や考えを論述するために、文章の内容や構成、論理の展開の仕方などを積極的に捉えようとしている。 | 自分の意見や考えを論述するために、文章の内容や構成、論理の展開の仕方などを積極的に捉えることができる。 | 自分の意見や考えを論述するために、文章の内容や構成、論理の展開の仕方などをある程度捉えることができる。 | 自分の意見や考えを論述するために、文章の内容や構成、論理の展開の仕方などを捉えることができない。 |
学科の到達目標項目との関係
本科(準学士課程)の学習・教育到達目標 1-a
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本科(準学士課程)の学習・教育到達目標 2-a
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教育方法等
概要:
本学国語関係科目の基礎的意義を有する。現代文を中心に、基本的な読解能力を養うと同時に、それに基づく考える力を身につけ、国語能力の基礎形成を図る。
授業の進め方・方法:
教科書の音読をとおして、より深く文章の内容理解に努め、教材の中の様々な問題について自分の意見をもち、的確に表現できるようにする。 さらに、常用漢字、重要語句を確実に修得するよう努める。 また、授業に積極的に関わり、教師からの質問にも進んで答えるよう心がける。また、サブテキストを使用し、毎月、漢字の小テストを行う。
注意点:
教科書の内容とは別に、毎時間、読書の時間を作り、読書ノートに記録した上で、毎月ノートのチェックを行う。また、提出物の評価を高くしているため、課題の期限を守り、指示されたとおりに提出すること。必要に応じ、遠隔授業の教材や小テストを併用する。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
評論:無彩の色 |
内容や構成、論理の展開を的確に捉え、要旨を把握できる。 文章に含まれている情報を相互に関係づけながら、内容を解釈できる。
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2週 |
評論:無彩の色 |
内容や構成、論理の展開を的確に捉え、要旨を把握できる。 文章に含まれている情報を相互に関係づけながら、内容を解釈できる。
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3週 |
評論:無彩の色 |
日本文化について述べた文章を読み、自分の意見や考えを論述できる。 調べたことを整理して、説明資料にまとめることができる。 自分の考えや事柄が的確に伝わるように、根拠の示し方や説明の仕方を工夫できる。
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4週 |
論理推論:AIは哲学できるか
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文章中の情報の扱い方について理解し、得られた知識を活用できる。 現代社会におけるAIの活用例を踏まえ、文章をとおしてAIにとっての得意・不得意を理解できる。
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5週 |
論理推論:AIは哲学できるか
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文章をとおし、人間の思考とAIとの共通性や相違点を理解できる。 帰納法で推論する評論を粘り強く読み、学習課題に沿って論理の展開を分析しようとしている。
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6週 |
言語活動:情報の探索と選択 |
必要な情報を探す方法を理解し、情報やデータの信頼性や妥当性の吟味の仕方が理解できる。 情報探索の重要性を理解し、学習課題に沿って情報を探すことができる。
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7週 |
言語活動:情報の探索と選択 |
情報の妥当性を具体的に検討し、学習課題に沿ってインターネットを活用し、情報を探すことができる。
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8週 |
言語活動:情報の明示 |
データを引用する目的とその効用を理解できる。 引用の具体的な方法を理解できる。 引用を適切に活用できる。
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2ndQ |
9週 |
小説:羅生門(文学史の確認)
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作者についての正しい知識を前提に、作品の成立した背景を十分に理解し、文学史上の位置づけを説明することができる。
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10週 |
小説:羅生門 |
小説特有の表現を踏まえ、人物・情景・心情などに注意しながら、作者の表現したい意図(主題)を説明することができる。 語句の意味を理解し、語彙を豊かにできる。
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11週 |
小説:羅生門 |
小説特有の表現を踏まえ、人物・情景・心情などに注意しながら、作者の表現したい意図(主題)を説明することができる。 語句の意味を理解し、語彙を豊かにできる。
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12週 |
小説:羅生門 |
小説特有の表現を踏まえ、人物・情景・心情などに注意しながら、作者の表現したい意図(主題)を説明することができる。 語句の意味を理解し、語彙を豊かにできる。
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13週 |
小説:羅生門 |
小説特有の表現を踏まえ、人物・情景・心情などに注意しながら、作者の表現したい意図(主題)を説明することができる。 語句の意味を理解し、語彙を豊かにできる。
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14週 |
小説:羅生門
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小説特有の表現を踏まえ、人物・情景・心情などに注意しながら、作者の表現したい意図(主題)を説明することができる。 語句の意味を理解し、語彙を豊かにできる。
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15週 |
試験答案の返却・解説 |
授業項目について達成度を確認する。 試験において間違えた部分を理解できる。
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 国語 | 国語 | 論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。 | 2 | |
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。 | 2 | |
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。 | 2 | |
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。 | 2 | |
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。 | 2 | |
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。 | 2 | |
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。 | 2 | |
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。 | 2 | |
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。 | 2 | |
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。 | 2 | |
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。 | 2 | |
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。 | 2 | |
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。 | 2 | |
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。 | 2 | |
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。 | 2 | |
評価割合
| 試験 | 提出物 | 小テスト | 合計 |
総合評価割合 | 40 | 25 | 35 | 100 |
基礎的能力 | 40 | 25 | 35 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 |